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【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その3

1 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/11/08 06:26
PART1:【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1030468085/
PART2:【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その2
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1034309472/
 このスレは、ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』三部作に
オマージュを捧げる小説スレです。
もしくは、『ゾンビ』好きの人が小説をうpするスレです。

小説のお約束
・基本的にsage進行。
・スレタイに「ホームセンター」と入っているが、とりあえずこだわらない。
 (PART1スレの1氏への感謝と検索し易さを考えてつけました)
・ゾンビの設定は、一応、映画『Dawn Of The Dead:ゾンビ』を使用。
・舞台は日本。できるだけ身近な場所をモチーフにするとよいかと思われます。
・主人公は、できるだけ普通の人にとどめておいたほうが無難の模様です。

今のところは、こんな感じです。
お気づきの点がございましたら、付け加えのほどをお願いいたします。


2 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/11/08 06:31
スレ立てたけど、前スレからリンクが張れない。激しく欝

3 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/08 06:59
全く、前スレの>>790は、何をやっているんだよ。
>>だれか次スレ〜
お前が立てれば問題ないだろう。
前スレの最後の部分使い切りやがって。
おかげで、暫くの間前スレの住民は暫く難民状態だぞ。
反省汁。

4 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/11/08 09:55
 名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI さま、
スレ立て、激しく乙カレーさまです。ありがとうございます。

>>3 さま、
 前々スレのことを思い出し、耳が痛いです。

>サイズが496KBを超えています。512KBを超えると表示できなくなるよ。

この「512KBを超えると」ってのがクセモノで、
「512KBまでは書き込める」と思い込んでしまうんですよ。
実際、私はそう思い込んで前々スレを使い切ってしまいました。

5 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/08 11:18
「ん・・・くぅ」
瑠璃ちゃんは僕の顔の上にまたがり、いつものようにあそこを舐めさせている。もう3人とも
衣服は一枚もつけてなかった。激しく反り返ったペニスは真由美姉さんの口の中で今にも爆発
しそうだ。
「くぅ・・・でる」
真由美姉さんは寸前で愛撫を止める。
「ふぅ・・・」
迫っていた射精感が遠のいていく。僕は完全にタイミングを見切られていた。
「そろそろいくわよ」
真由美姉さんはあそこを指で開く。べっとりと愛液で濡れたあそこがぬらぬらと
てかっている。姉さんはもう片方の指で僕のペニスを導くと、ゆっくりと腰を
腰をおろしていった。真由美姉さんのあそこはかなり狭く、きゅうきゅうと僕を締め付けてくる。
「うう。もうだめ」
僕はあっさりと射精してしまう。どくどくと精液が真由美姉さんの中に流れ込んでいく。
「だめ、まだだめえ」
真由美姉さんは身体を上下に激しくゆする。精液と愛液のミックスが結合部分から溢れてくる。
一度はなったにも関わらず、僕のペニスは全く勢いが衰えない。
「んん。んんんぅ」
瑠璃ちゃんも絶頂が近いようだ。僕は瑠璃ちゃんのおしっこ攻撃に備える。いつのまにか瑠璃
ちゃんのおしっこを飲み干すのが快感になってしまっていた。
「ああ、お姉ちゃああん」
瑠璃ちゃんはひときわ大きな声をあげた。いつもは回りのゾンビに気づかれないように声を抑え
ていたのだが、僕が自衛隊が周辺を掃討したのだろうという言葉に安心してか、今夜は姉妹とも
まったく声を抑えていない。
「瑠璃・・・瑠璃ぃぃ」
真由美姉さんも負けじと妹の名を呼ぶ。
その瞬間、

6 :はずかしいにゃ:02/11/08 11:19
「ルリルリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ」
叫び声とともに、僕らの部屋の上から天井をぶち抜き全裸のゾンビが降ってきた。
大量のエロ本やエロゲーやエロアニメやその他のエログッズとともに。
こいつは・・・尚也じゃないか。
「おい、尚也。俺だよ。わからないか」
「ルリルリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ」
尚也ゾンビはうなり声とともに、真由美姉さんを弾き飛ばした。凄い力だ。壁に頭をぶつけた
真由美姉さんは気を失った。ゾンビのどこにこんな力があったのだろう。
「ルリルリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ」
尚也ゾンビは僕の顔の上で動けないで固まっている瑠璃ちゃんをつかんで、そのまま押し倒した。
「ルリルリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ」
瑠璃ちゃんの股間に顔をうずめるとびちゃびちゃと音を立てて激しく舐めはじめた。
「くそっ。おい尚也。やめろ。やめるんだ」
僕は瑠璃ちゃんのあそこにむしゃぶりついている尚也ゾンビを引き剥がそうとした。
「ルリルリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ」
こっちを振り向いた尚也ゾンビは、僕をどんっと突き飛ばす。
「うわっ」
僕も真由美姉さんと同じように吹き飛ばされ頭をぶつけてしまう。
だめだ・・・気が・・・遠くなる・・・

7 :はずかしいにゃ:02/11/08 11:19

「ルリルリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ」
尚也ゾンビは邪魔者がいなくなったので、再び瑠璃ちゃんのあそこを愛撫しはじめた。
「いやぁぁぁぁぁ」
瑠璃ちゃんはぽかぽかと尚也ゾンビの頭を殴りつけるが、無論そんなことではびくともしない。
「あ・あ・あ」
瑠璃ちゃんは恐怖のあまり失禁してしまう。尚也ゾンビはうれしそうにじゅるじゅると
おしっこを飲み干す。
「いやぁぁぁぁ。助けて。お姉ちゃん。お兄ちゃああん」
おしっこを飲み干したゾンビは桜色の可愛い乳首に舌をはわす。尚也ゾンビの口の中で瑠璃ちゃんの
サクランボがもてあそばれる。瑠璃ちゃんは恐怖のあまり身体が硬直してしまったようだ。
「ルリルリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ」
乳首で充分楽しんだ尚也ゾンビは、瑠璃ちゃんの唇をうばおうとずるずると身体を寄せてくる。
尚也ゾンビが口をあーんとあけると腐った肉の臭いがつーんと瑠璃ちゃんの鼻を突いた。
「ひ・・・ひぃぃぃ」
必死に逃げようと後ずさる瑠璃ちゃんだが、すぐに壁につかえてしまう。
尚也ゾンビの身体に巣くっていた小さいゴキブリどもが現れて、ぞわぞわと瑠璃ちゃんの身体を這い
回る。ゴキブリは水分に飢えていたのか瑠璃ちゃんのあそこにへばりつき、おしっこと愛液をちろ
ちろと舐めている。やがてゴキブリは瑠璃ちゃんのあそこの中処女膜の隙間からするすると
入っていってしまった。そして尚也ゾンビは瑠璃ちゃんの顔を片手で押さえつけると、
ぶちゅうっと瑠璃ちゃんの唇をうばった。尚也ゾンビの干からびた舌が瑠璃ちゃんのみずみずしい
唇をべろべろと舐めている。瑠璃ちゃんは唇をぎゅうっと閉じてせめて舌の侵入を防ごうと健気な
努力をしていた。尚也ゾンビは瑠璃ちゃんの鼻をもう片方の手でつまんだ。息ができなくなった
瑠璃ちゃんは、やむなく息継ぎのために唇をちょっとだけ開いた。
「ルリルリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ」
一瞬の隙も逃さぬ尚也ゾンビはすかさず瑠璃ちゃんの口の中に舌を侵入させた。

8 :はずかしいにゃ:02/11/08 11:21
ぴちゃ、ぴちゃ、といやらしい音が部屋に響く。瑠璃ちゃんはもう抵抗できなくなっていた。
ひとしきり中学生の身体を堪能した尚也ゾンビは、干からびてはいるがしっかりと怒張した股間
の一物を瑠璃ちゃんに見せつける。
「いや・・・あ・・・や・・・。まだお兄ちゃんにもさせたことないのに・・・」
瑠璃ちゃんは両足を閉じて必死に処女を守ろうとする。
「ルリルリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ」
尚也ゾンビは瑠璃ちゃんの足をつかむとがばっと開かせる。
「や・・・ひぎゃああああああああ」
尚也ゾンビは一気に貫いた。真紅の液体が瑠璃ちゃんと尚也ゾンビの結合部から垂れてくる。
瑠璃ちゃんのあそこに侵入していたゴキブリは瑠璃ちゃんの膣壁と尚也ゾンビのペニスとで
すりつぶされていた。すりつぶされたゴキブリは膣壁とじゃりじゃりとこすれあって瑠璃ちゃん
に痛みと快感を与える。
「ひぎゃあああ。助けてええええ」
自分の欲望を満たすためだけに激しいピストンを繰り返す尚也ゾンビ。裂ける寸前の瑠璃ちゃん
のあそこが痛々しい。
「ルリルリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ」
ついに尚也ゾンビは瑠璃ちゃんの膣に射精した。冷たい精液が瑠璃ちゃんの子宮にびちゃびちゃと
たたきつけられる。
「う・・・ひい・・・」
尚也ゾンビはしばらく射精の余韻に浸っていたが、再び瑠璃ちゃんの上で
ずんずんと腰を送りはじめる。死んでるくせにとんでもない回復力だ。

9 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/08 12:38
>>1
完全にスレタイが間違っていると思うのは、漏れだけだろうか?
[ゾンビ]死霊との交わり[ゾンビ]

最初から煩悩全開、アフターバーナ状態ではないか。

10 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/08 13:11
今後トリップのない 発言及び書き込みは あぼーん致します。

11 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs :02/11/08 13:20
ジュニア

あれからどれほどの月日が流れたのだろうか。
ウイルスの流行は下火になり、完全なワクチンはまだ出来ていないものの症状を押さえ込む治療が発見された。
一方、日本全土の人口は半数近くまで減り、政府は感染者の隔離と治療、荒れ果てた町の再建などに頭を悩ませていた。
幸か不幸かウイルスは世界には広まらず、早速アメリカを始めとする諸外国が日本に援助を申し出でた。
しかし、アメリカなどがこの機会に日本を併合しようとしているという噂も広まっていた。
また、近隣のアジア諸国も国力の衰えきった日本を虎視眈々と狙っていた。
皮肉にもウイルスワクチンが出来上がっていない事実が外国から日本を守っていたのだ。

何故、僕は生まれてきたのだろう。
武はベットの上でごろごろしながらぼんやり考えていた。
岡田武はほとんど毎日この事について考える。
もちろん答えが出るはずも無い事はわかっていた。
しかし、部屋の隅に張られている自分の母親の写真を見るたびにどうしても考えてしまう。

母、岡田良子は感染した父と交わって僕を身ごもった。
なぜ、母は僕を産んでしまったのだろう?
なぜ・・・。

12 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs :02/11/08 13:21
出産後、すぐに武は隔離センターに引き取られ、そこで育った。
感染していないことが確認されたが、感染者の子供の前例が無いために武がセンターから出ることは許されなかった。
センターの中は外の世界よりもはるかに過ごしやすいことは事実だったが、武はセンターの中で様々な実験に参加しなければならなかった。
研究者が注目していたのは武が凶暴化した感染者とコミュニケーションが取れるということだ。
感染者は薬が切れると凶暴性が出てきて自分をコントロールできなくなる。
武は感染者が上げる唸り声に似た声を上げ、感染者をコントロール出来たのだ。
行動を細かくコントロールすることは出来ないが、感染者を目的の場所まで誘導するくらいのことが出来る。
「すばらしい!素晴らしい能力だ!」
研究室長の室井は目を輝かせて叫んだ。
「私達は君のお母さんに感謝しなくてはいけない。君という素晴らしい人間を残してくれたのだから。」
「・・・・・・」
大げさな室井のはしゃぎっぷりに武は少し辟易していた。
そして、そのとき武は、嬉しそうに笑う室井の目の中にある危険な輝きを見逃してはいなかった。

13 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs :02/11/08 13:21
「それの、どこが素晴らしい能力なのか具体的に教えてもらいたい」
本土復旧委員会会長の大田は受話器から聞こえてくる室井のはしゃぎまくった声にうんざりしながら言った。
こっちは今復旧作業で忙しいんだ…。
イライラする大田の神経を逆撫でするかのように室井の声は楽しげだった。
「ええ。ですから、感染者を自由に動かせるんですよ。凶暴になった後でもね。」
「で、それがなんの…」
「ですから。日本がこれから直面する危機を考えてみてくださいよ。」
「 ・……?」
「日本が復旧作業に手を焼いている今、外国が何をたくらんでいるかみえみえじゃないですか。」
大田の眼光が鋭くなった。
自分の部屋なので人に聞かれる心配はないはずだったが大田は声を落とした。
「つまり、…感染者で国を守ると…?」
「決して死なない軍隊です。どうです、面白いでしょう?」
面白いわけがない。だが・・・
確かに、確かに今一番の問題はそこなのだ。
復旧作業だけなら時間がかかってもいい。
しかし、アメリカがいる。アジア諸国がいる。
みんな日本を落とすチャンスをてぐすね引いて待っているのだ。
大田は自分の心があっという間に魅力的な提案に引きずり込まれていきそうになるのを感じた。
「だが、感染者を兵器のように扱って只では済むはずがなかろう」
「別に自国の人間でなくてもいいのです。戦場で敵の兵が感染したら、そのときから彼らはこちらの軍隊になるのです」
相手の軍を飲み込みながら大きくなっていく死なない軍隊。
大田はそれを想像してかすかに震えが起きるのを感じた。
これを実行すれば間違いなく全世界にウイルスが蔓延する。
しかし、日本を他国から守ろうとするなら、今はこの策しかないのではないか。
国会が正常に機能していない今、最終決定権は本土復旧委員会が持っていた。
「感染者の子供はこれからも生まれてくる予定です。今とりあえず15人ほどが…」
相変わらず嬉しそうにしゃべり続ける室井の声を聞き流しながら大田はじっと窓の外を見つめていた。

14 :エロ基地 ◆fHUDY9dFJs :02/11/08 13:22
「母さん。ついに戦争になるみたいです。」
武は部屋の写真に向かって呟いた。
あの時、室井の顔をみたときからこうなることはなんとなく予想がついていた。
武は同じような境遇の青年10人とともに感染者を動かす訓練を受けていた。
まもなく、アメリカの中心都市で15.6年前に日本で起きたようなゾンビ騒ぎが起こるだろう。
だが今回は前回よりもさらに被害が大きくなるのは確実だ。
武たちが的確に感染者を誘導し、確実に人を襲わせるから。
アメリカはほぼ壊滅的なダメージを受けることになるだろう。
「このままだと、日本が危ないからやるしかないらしいんだ。
これから僕がやることが正しいことなのかそれはわからない。
ただ、僕の生きている意味が、今はそこにしか見つからないんだ。」
武は寂しそうに笑い、写真を壁からはがすとパスポートとともに鞄に放り込んだ。
もうすぐ空港行きの車が出ることになっていた。
「初めての外出が戦場とはね。」
罪悪感と使命感、希望と不安、様々な感情がごちゃ混ぜだったが武は無理やり笑顔を作り部屋を後にした。


=osimai =

15 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/11/08 14:09
>>11-14 エロ基地 ◆fHUDY9dFJs さま、
 前作(前スレ609-610)の続きパートですね、乙です。
主人公「武」のおかれた救われない状況に、胸をうたれました。
死なない兵士、自己増殖する軍隊の運用というのは、
為政者とっては魅力なのかもしれませんが、その内部に組み込まれることを考えると、
やはり、かなり救われないものがあります。
『DAY OF THE DEAD:死霊のえじき』のオリジナル脚本をふと思い出しました。
ゾンビがさ迷う世界の話であっても、結局のところ、
ドラマの主体は「人間とゾンビ」ではなく、「人間と人間」に落ち着くんですよね・・・。

16 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/08 16:48
名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI さま。スレたて乙Curryです。
 では3話ほど行きます。この話は番外編です。
 はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42さんとのシェアードワールドものに便乗させてもらいました。

 街道を走らせる間、死者の姿を見ることは無かった。
 住民の退去が早かったのか、制圧作戦が成功したのかは街路の様子から判断できた。
 落ちている薬莢も、壁に弾痕も無い。大抵の住民は別の場所に逃げたのだろう。
 ガソリン、水、食料、そして弾薬は十分あった。もともと複数の拠点を利用していたため、備えは万全だ。
 最も食料に関しては各種ビタミン剤と干し肉にチョコ、そして各国の戦闘レーションが主だ。
 イタリア製のレーションが尽きたら、後は泥のようなタイプばかりだ。
 いささか潤いに欠けるが、問題は無い。安全こそ最良の調味料と考える尚也だった。

 しばらく進むと、フェンスに囲まれた駐車場が見えてきた。ホームセンターのようだ。
 近隣の様子からして人が立てこもっている可能性は高い。ただ、どういう人間たちかだ。
 尚也は車を停車させて、双眼鏡で内部の様子を探った。
 ある程度の数がいる場合や、負傷者がいるならば当然無視するつもりだった。
 情報は手に入れなければいけないが、そのために怪我を負うのは本末転倒だ。
 成人男性二人に、成人女性一人、少女が一人。
 銃器らしきものを持ってはいるが、その様子を見ると重量があるようには見えない。
 となるとグロックか。いや気軽に扱うところを見ると護身用のガス噴霧タイプだろう。
 危険性は少ない。そう判断すると、駐車場に車を進めた。
 出迎えたのは快活な青年ときれいな瞳をした少女だった。

17 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/08 16:49
 情報を得たらすぐに立ち去るつもりだったが、出てきた青年の意外な押しの強さに食事を共にすることになった。
 とはいっても青年と少女の二人とだけだ。残る二人は早々に席を立っていた。
 久しぶりの落ち着いた食事は悪くなかった。食後にコーヒーを楽しむことも最近無かった。
 不必要な品物は負担になるだけと嗜好品の類は積み込まなかったのだ。最もたとえ用意していたとしても、一人でとる食事にコーヒーをつけることは無かったろう。

 ここに来るまでの経緯を聞いてとるべき進路は絞れた。
 確認するべきことは後ひとつだけだった。
「このまま行けると思うか?」今後の進路をどうとるのか、そこに興味があった。
 逃走手段はしっかりと用意してあった。ガソリンもあるようだし、車が複数あるなら故障も問題ないだろう。
 ただ、武装は話にならなかった。懐のふくらみから38チーフぐらいは持っているのだろうが、ゾンビや興奮した暴徒相手では気休めにもならない。
 別段青年と少女がどうなろうと知った事では無かった。
 情報は交換し合った。食事も招かれたものだ。
 ただ、コーヒーは美味しかった。久しぶりの人の食事だった。
 代価として、レミントン・ライアットと弾入りケースで支払うことにした。

 次の日、早朝にそこを離れる事にした。自分が不和の元になることは分かりきっていた。
 走り去るこちらを見つめる少女の瞳が記憶のどこかを刺激した。

 しばらく走ると、死者たちの群れが視界に入った。
 いつもなら無視していく。むやみに戦闘をしないのがサバイバルの鉄則だ。
 今回も無視するつもりだった。そいつらが別の方向に進んでいるならば、通り過ぎただろう。
 ゾンビたちはホームセンターへと向かっていた。

18 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/08 16:49
 車をゾンビの500mほど手前で停車し、ドアをバリケード代わりにしてM16ライフルを構える。
 これはゾンビに喰われていた米兵が携行していたのを頂いたものだ。
 距離が350mを割った時点でトリガーを引き、榴弾を群れの中心の前方よりに着弾させる。
 尚也はM16A2ではなく、その下部に備え付けたM203グレネードランチャーを使用したのだ。
 爆発で感覚器が使えなくなったゾンビたちは上半身だけで街路を這いずり始める。
 後は簡単だった。引き金を引くたびに、ゾンビの頭部が爆ぜていく。5分としないうちに、戦闘は終了していた。

 戦闘終了後、余裕があったので地面に落ちた薬莢を回収してから車に乗り込んだ。
 自分の装備を知られるのは面倒の元でしかない。
 今までの経験から、自分の武装が明らかに突出していることが判明している。
 警察の押収した武器は当然チェックしていた。非常事態となれば必ず流出する。現場で使う者も増える。初めから武装するつもりで自衛隊や在日米軍の活動地域を偵察もした。
 大抵の相手から危険視されるのは目に見えている。
 
 尚也は車を走らせながらふとあることを想像して、口元に小さな笑みを浮かべた。
 あの二人はレミントンのケースに隠したメモとチョコに気づくだろうか。
 メモには尚也が利用したいくつかの拠点を記しておいた。
 どれも燃料電池やガス、警報の他に持ち運びに適してない食料や弾薬を置いてある。
 戻るつもりの無い尚也にとっては不要のものだが、あの二人の助けにはなるだろう。
 最も無事そこにたどり着けるかどうかまでは、尚也の関知するところではない。

「……あのコーヒーは良かったな」
 ただ、あのコーヒーの香りを思い出すと、二人の無事を祈ってもいいような気がした。

19 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/08 17:18
 以上、番外編でした。
 ちなみにイタリア軍は歴史上名を残すほどヨワヨワな軍隊です。
 ただ、軍用レーションの美味しさはトップクラスです。
 
 さすが、砂漠での作戦行動中にパスタを毎食茹でたせいで水不足を起こしただけのことはあります。

 さて、次からは二人目との邂逅が始まります。
 まずはさわりの二話ほどどうぞ。

20 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/08 17:18
 朝、同じ衣服を身に着けた死者の群れがそろって歩道を歩み続けていた。
 ところどころ背広をまとった姿も見える。
 チャイムが鳴り響くと、一様にみな歩みを速めるところは昔と変わりが無い。
 鳴り止むと同時に、校門のそばにいたジャージ姿の死者が門を閉め始める。
 通過中の女生徒が挟まれるが、今ではたいした問題ではない。体育教師には今のほうがやりやすいのかもしれない。
 
 彼らは生前の習慣どおりに学校に向かい、日暮れとともに家路につく。
 いじめや校内暴力など無くなった分、ある意味平和だ。
 ただ、昔と変わらない点がひとつだけある。
 自分たちと違うものへの排斥の感情は、いまや呪いと言えるまでに膨れ上がっていた。

 一人の少女が、締め切られた赤黒い鉄柵を見つめている。
 胸のプレートには「光清高校二年 千堂日向」と彫りこまれている。
 日向は街路樹の陰から学校の様子を伺い、何度も校舎へと足を向けようとして、同じ回数だけ躊躇っていた。
 制服の襟は汚れ、袖も裂けてはいるが外傷は負ってないようだ。無論死者ではない。
 なぜ生きている人間が、死者の群れの中に向かおうとしているのか。
 
 理由は単純なものだった。
 親友の少女が、憧れの先輩を追って校舎へと侵入していったからだ。
 もともと学校には救助を求めた生徒と教師たちが立て篭もり拠点としていたが、増え続ける死者に飲み込まれるのは火を見るよりも明らかだった。
 それでも一部有志は秩序の具現たる学校を守り抜こうと必死の努力を続けていた。
 親友が憧れた先輩も、そんな有志の一人だった。

21 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/08 17:18
 外部へと食料を求める姿が絶えた三日後、日向の親友は手持ちの食料を抱えて学校の門を通り抜けた。
 日向は必死で説得したが、少女の決心は固かった。

「駄目だよ!ゾンビに食べられちゃうんだよ。今まで頑張ってきたのにどうして!」
 半分泣きながら説得する日向に、親友は微笑んで答えた。
 きれいな微笑なのに、なぜか日向の背中に氷柱を差し込むような笑顔だった。
「うん、頑張ったよね。でも先輩もそうなんだよ。だから差し入れしてあげなくちゃ」
「差し入れって……」親友の笑顔に呪縛されて声がだんだんと小さくなる。
「いつもしてたじゃない。きっと先輩部活でお腹空かせてるから、早く行ってあげなきゃ」
 日向は理解した。なぜ親友はこんなにもきれいで、こんなにも恐ろしい笑みを浮かべられるのか。
 声が出せなかった。今目の前にいる少女はすでに別人だ。ココロが昔とは違う。
 
「じゃ、行って来るねヒナ。ヒナはまだ来ちゃ駄目だよ」
 それが最後に聞いた言葉だった。
 
 数日後、校庭のトラックを延々と回り続ける人影とスタートラインで見守り続ける親友の姿があった。
 
 何日も何日も、日付の感覚を無くして見続けるうちに、いつしか日向の足は校門へと向かうようになっていた。
 だが、その歩みはいつも記憶の中に残った言葉によって押しとどめられた。
 
「ヒナはまだ来ちゃ駄目だよ」そう親友は言い残したのだ。
 
 千堂日向は紛れも無く境界線、デッドラインに立っていた。

22 :はずかしいにゃ ◆S9tbNjDp0s :02/11/08 19:32
「も・・・やだ・・・」
何度射精されたのだろうか。既に瑠璃ちゃんの子宮は尚也ゾンビの精液でぱんぱんに膨れ上がって
いる。白目をむいて放心している瑠璃ちゃん。尚也ゾンビが動くたびに瑠璃ちゃんの下腹部がぼこ
っぼこっと動き、子宮に入りきれない精液と破瓜の血が交じり合って流れ出す。普段は死肉しか食
らわない気味の悪い蟲どもも、おもわぬ御馳走に大喜びで、溢れこぼれ出す精液と血液の混合をすす
っていた。そんな尚也ゾンビの精力には限りがないように思われたが、とうとう限界が来たようだ。
尚也ゾンビの動きがこれまでになかったほど激しくなる。子宮も壊れよとばかりに瑠璃ちゃんの
小さい体を突き上げる。ぶちっという音がすると限界まで広げられていた瑠璃ちゃんの膣がとうとう
裂けてしまう。吹き出た鮮血がペニスにまとわりつくが、尚也ゾンビはそんなことなど意にも介さない。
「ルリルリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィイ」
最後にひときわ大きい叫び声をあげると、尚也ゾンビは思い切り大きく瑠璃ちゃんを突き上げた。
これまでとは比べものにならない大量の精液が、奔流となって瑠璃ちゃんの子宮に向かう。だが、
瑠璃ちゃんの子宮は既に精液で一杯でこれ以上受け入れる余裕などまったくない。そのため、
結合部分からどくどくと精液があふれ出て来る。それを感じた尚也ゾンビはペニスを引き抜くと
ぴゅるぴゅるとまったく射精の勢いを失わないペニスを握り立小便の用に瑠璃ちゃんの全身にか
けていった。こぼれた蜜を啜っていた蟲どもは、ペニスが抜けたあそこに入り込もうとむらがる。
競争に勝ち抜いた何匹かの蟲はずるりと瑠璃ちゃんのあそこの中に入っっていく。
入り損ねた蟲は、瑠璃ちゃんのおなかに、乳房に、顔に、全身のあらゆるところに張り付き
白濁を啜りはじめる。放心した瑠璃ちゃんの口の中に入り込む蟲すらいたが、瑠璃ちゃんは
もはやそれを気にも留めていない。征服感を満たした尚也ゾンビは、干からび腐った顔ににんまり
とした笑みを浮かべた。

23 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/08 19:39
……厳しいなぁ。

24 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/08 20:12
あとがき
とりあえず 第一部 終了です。
だらだらとした文章にお付き合いください下さった皆様
有り難うございました。
 
PIP ◆dve/1Ebaqs 様 見事なサイドストーリー有り難うございました。
 猟銃をいただくと言う勝手なストーリーにも快く同意頂き感謝です。
鞄の中のメモについては こちらも想定しており次回から活用するつもりでした。
やはり尚也は、私の想像と合致するような人物像ですね。
 
しかし尚也の「ルリルリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィイ」
これはヒドいですよね(苦笑) アニメファンですか?

次回から 僕とルリルリの 愛の逃避行編 執筆?予定です
 お目汚し お許し下さい。
:はずかしいにゃあ・・・ほんとにごめん 様
僕は そんなに軽くないです 車の直結や運転ぐらい出来ますよ(シクシク)

25 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/11/08 20:21
>>1 名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI様 スレ立て乙です。
錆取り中さん、新作はまだですか?。前前スレで1、前スレで2ですよね。

>>エロ基地 ◆fHUDY9dFJs様
新作、いいです。自己増殖を続けながら負ける事の無い軍隊。
虫唾が走りますね。
しかし、前作がいいと、後が続けやすいですね。

>>マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU 様
>ドラマの主体は「人間とゾンビ」ではなく、「人間と人間」に落ち着くんですよね・・・。
そうですね。最終的には、「人間と人間」さらに人間の敵は同様に他の人間ということでしょうか。

>>PIP ◆dve/1Ebaqs 様
前スレから継続でお疲れ様です。
でも生前の記憶を残すゾンビというのも、考えさせられます。
ゾンビになってまでも、通学、通勤をこなすのかと考えると一寸欝ですね。
こうまで描写されると、人類の進化した形がゾンビとも言えなくもないですね。

>>はずかしいにゃ ◆S9tbNjDp0s 様
煩悩、本能丸出しで全開ですね。頑張って下さい。

26 :はずかしいにゃ ◆S9tbNjDp0s :02/11/08 20:25
僕が意識を取り戻したとき、尚也ゾンビは僕を見下ろしているところだった。こいつ、僕が意識を取り戻すのを
待っていて・・・それから食べるつもりなのか・・・
「な、尚也。僕だよ」
逃げようにも頭がふらふらして動けない。やむなく説得に入る僕。あの母親ゾンビが姉妹を食べなかったんだか
ら、こいつも僕のことに気づけばもしかしたら・・・でも、尚也ゾンビはにやにや笑ったままだ。
人差し指を口の前にもっていくとチッチッチと指を振る。こいつ・・・僕が分からないのか。
「ま、待ってくれ、尚也。僕だよ。大学の時の友人の○○だよ。食わないでくれ。昔、飯もおごってあげたし、
エロビデオもエロゲーもたくさんコピーさせてやったじゃないか」
だめだ、全然効果が無い。
「尚也、思い出せよ。あの亀頭の先端をなでなでしこしことかいうアニメの女の子のフィギュアに金を
使い切った時、金を貸してやったじゃないか。今度は僕を助けてくれえ」
尚也ゾンビの動きがぴたっと止まる。よし、いけるぞ。あのアニメの女の子には尚也はずいぶんご執心だったか
らな。僕のことも一緒に思い出したんだろう。やはりこの話を出したのは良かったな。ほっと一息つく僕。
でも・・・どうしたんだろう。尚也ゾンビの様子が妙だ。こみ上げる怒りをこらえるかのようにぶるぶる震えて・・・・
「ルリルリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ」
尚也ゾンビは突然ぶち切れた。一体どうしたんだ。何かまずいことでもいったのか。
「ルリルリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ
ヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲバカニィィィィィィィィィィィィィィィィィィィイスルナァァァァァァァァァァァ」

27 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/08 21:26
「補足」

車を走らせながら考えていた、どこに向かう?自衛隊がピストン輸送している港?
もしくは適当なところでの籠城?
しかし結論はすぐに出た、この少女との二人の籠城には少し無理が有るだろう。
少々の危険を冒しても、最寄りの港湾に行くべきだと・・・
車のナビを確認する、近くても分岐ルートが少ない場所は却下だ。
一本道で立ち往生してしまったらもう終わりだ。たとえ遠くても迂回路の有る方が賢明だ尚也からもらった銃が何よりも心強かった。
しばらく走ると見晴らしの良い場所に出たので一旦車を止める。
「どうしたの?」不思議そうに尋ねてくる。「降りておいで」「うん」
後部座席から銃を取り出す「?!」 使い方を教えておかなければ・・・
一通り扱い方を示した後、彼女に手渡す。「やっぱり重いね・・でも私が使えるの?」
「良いかい?操作は簡単だ、この部分を前後にスライドして引き金を引くだけだよ、
引くと言っても絞る感じでね!分かるかい?」「うん、でも高く持ち上げられないよ」
「大丈夫腰で支えて相手のお腹あたりをねらうんだよ 反動で跳ね上がるだろうから
ちょうど良いな」撃つ前はセフティの解除忘れちゃだめだよ。
しかし尚也も良いものをくれた、レミントン・ライアット しかもピストルグリップだ
ゾンビにも暴徒鎮圧にもどちらにも使えるし、ショットガンという特性はルリルリのような初心者でも照準の心配がいらない。
僕の所持している銃を持たせても意味が無いだろうし、最高のプレゼントだった。
弾の装填はね・・言いながら鞄を見ると メモとチョコレートが出てきた。
アウトドアで使う耐水紙に、地図と目録が書いてある・・・・
一瞬目頭が熱くなった、補給地と精神安定用のチョコレート!
「生き残れる可能性が格段に上がったぞ!!」はしゃぐ僕の横でショットガンを抱えた
少女がにっこり微笑んでいた。 

28 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/08 21:34
PIP ◆dve/1Ebaqs 様 
いただきましたショットガンは大事に使わせて頂きますね。

名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI様 スレ立て有り難うございます
 挨拶が遅れて申し訳ありませんでした。

はずかしいにゃ ◆S9tbNjDp0s 様
亀頭の先端をなでなでしこしこですか?
ものすごいセンスです!!敬服いたしました。
「僕」もルリルリとえっちした〜い!!

29 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/08 21:56
はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42さん、喜んでいただけて幸いです。
ただこのままだと、尚也がまともないい奴だと誤解されてしまいますね。

彼は「社会不適合者」で、感染しているとはいえ一家皆殺しができる奴です。

というわけで、彼の性格の一端が知れるよう本編を二話投下します。
一人目の同行者、「過去」を担当する少女「千堂日向」と尚也の邂逅です。

なお、まったくの予断ですが、尚也の顔のモデルは「ユウシロウ」です。
あれに丸眼鏡をつけてやってください。

そしてあの性格。空気を暗くすること間違い無し。

さて戯言はここまでにしてまずは邂逅編序盤二コマ、お楽しみいただければ幸いです。

30 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/08 21:57
 秋の長雨が空中の腐臭を絡めとり、街路の汚れを流す。
 死者の歩みは常と変わらず、俯いた姿は巡礼の群れとも見えた。
 響き渡る始まることの無い始業を告げる音は、陰鬱な雨の元では弔いの鐘としか聞こえない。
 今日も日向は、街路樹の陰で校庭を見つめていた。
 生前の習慣か傘や雨具を身につける死者もいるというのに、日向はただ濡れるに任せていた。
 唇は紫を通り越し青黒く、頬はこけている。
 濡れた髪が纏わりついた様は、門を抜けずにして死者の仲間入りをしたかのようだった。
 
 死者が学校へと入り、門が閉ざされる。そこまではいつも通りだった。
 門が閉じてから30分ほど経ったときだった。通りにいくつかの影法師が生じていた。
 ゾンビの小集団だ。おそらく雨の影響で到着が遅れたのだろう。
 疲労のため感覚が鈍っていた日向が気づいたときには、三方をかつての同窓生に取り囲まれつつあった。
 日向はゆっくりと後ずさりながら、軽く後ろの様子を窺う。
 そこには校庭の中央で寄り添いながら日向を見つめる姿があった。
 一瞬、本の一瞬だけ脳裏に過去の思い出が浮かぶ。
 親友から先輩への気持ちを打ち明けられたのは、新年度が始まってすぐのことだった。
 驚きと微かな痛みを飲み込み、親友を応援すると約束した。
 親友の告白は、少し離れて見守るつもりだった。なぜか先輩の視線が向けられるのがつらくて、俯いていた。
 そして、今。二人は同じ場所に、同じ存在となって立っている。
 それなら、自分は。
 ついに死者たちが永遠の飢えと苦しみを満たすために、いまだ生きる少女へとその手を伸ばしだす。
 振り返る前の日向ならば、むしろ甘んじてそれを受けただろう。
 だが、今の少女はそんな気は毛頭無かった。
 放たれた矢の如く、死者へと駆け寄る。死者の指が触れる寸前、その姿は忽然と消失していた。
 布の引きちぎれる音と共に、路面を滑り込んで少女は囲みを脱していた。

31 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/08 21:57
立ち上がり、再度走ろうとした日向の上体が止まる。
 最後列にいたゾンビがその長い髪を掴んでいた。
 日向の判断は素早かった。忍ばせておいたナイフで、一気に切り裂き、難を逃れる。
 ゾンビの手元には黒くつややかな髪が残されていた。
 
 前方にゾンビの姿は無い。脱出は成功したかに思えた。
 だが、死の手は彼女を逃すつもりは無かった。
 50mほど駆けたところで、彼女の体が宙を泳ぎ水溜りへと倒れる。
 道路のくぼみが見る見る間に、朱に染まっていく。
 滑り込んだ際の出血と栄養の不足が力を奪っているのだ。
 ゆっくりと歩み寄るゾンビたちを見据えながら、日向はなおも必死に後ずさり続けた。
 ただ、校庭へと焦点は合わせない。今の状態で二人を見たら、死の誘惑を跳ね除ける自信は無かった。
 救いは鼓膜を圧する響きを伴って訪れた。
 街路の脇道から飛び出した車が日向の脇にタイヤの軋みと共に急停止する。
 ゾンビと日向を遮るようにドアが開き、黒ずくめの長身が降りたった。
 青年は日向を眼鏡の奥の感情の無い目で見下ろすと、一言不思議と響く声で問いかける。
「生き延びたいか」
 死にたくないかでも、助かりたいかでもない。
 生き延びたいか、と青年は少女へと問うた。
 少女ははっきりと頷き、生存の意思を示す。
 それに対する青年の答えは過酷なものだった。
「なら、撃て」
 短く告げ、少女にグリップを向けて拳銃を差し出す。
 さらに青年は、迷いを見せた少女に「時間は無い」と迫るゾンビを指差して見せた。
 青年の指差す方向には確実に近づくゾンビと、校庭から一直線に伸びる視線があった。
 少女の震える手がグリップを握り、銃口をゾンビたちへと向け、そして。
 
 そして少女は引き金を引いた。

32 :前スレの尚也の設定を一部参考にしました ◆S9tbNjDp0s :02/11/08 22:10
もう駄目だ。逃げようとするが、体に力が入らない。ここまで来て食われて死ぬなんてあきらめきれない。
僕は瑠璃ちゃんと真由美姉さんに助けを求めようとした。
「うふ・・・うふふ・・・こんなに・・・すごいの・・・」
放心している瑠璃ちゃんは頼りにならない。真由美姉さんは・・・あれ・・・姿が見えない。よかった、
せめて真由美姉さんだけでも逃げたんだな。僕たちを置いていくのはひどいと思ったけど状況が
状況だし仕方がないや。でも、それは思い違いだった。もう覚悟を決めた僕があきらめて目をつぶる。
あれ、痛みがこないや。どうしたんだろう。うっすら目を開けるのとほとんど同時にどごっというにぶい音がした。
見ると、尚也ゾンビがひっくり返っている。全裸の真由美姉さんが怒りで顔を真っ赤にしている。どうやら
真由美姉さんが尚也ゾンビの後ろに忍び寄り、背後から殴り飛ばしたらしい。
ひっくり返った尚也ゾンビはばたばたと手足を動かしている。真由美姉さんは怒りに任せて尚也ゾンビの腹部
を思いっきり踏みつける。ごぼぉっと音がすると尚也ゾンビの口から腐敗物が吹き出る。飛び散った腐敗物は周囲に
散らばっている、尚也のエロ雑誌やアニメ雑誌やエロビデオやエロゲーなどにべちゃっとかかる。
飛び散った腐敗物の一部は真由美姉さんの足にもかかった。それを見た真由美姉さんちょっと眉をひそめると、
「こおのび・ち・ぐ・そがぁぁぁぁぁぁぁぁ。小汚ねえものを吐き出してんじゃねえぇぇぇぇぇぇぇ」
いきなり切れました。どかどかと尚也ゾンビの手足を、腹を、顔面をけりつける。尚也ゾンビも必死に反撃
しようとするが、真由美姉さんの素早い動きにとても追いつけない。

33 :前スレの尚也の設定を一部参考にしました ◆S9tbNjDp0s :02/11/08 22:11
「くたばりやがれええええ。この、オタヒッキー無職ゾンビがああああああああああ」
尚也ゾンビがちょっと可哀想になりました。真由美姉さん激しく尚也ゾンビを罵倒しながらけり続けます。
蹴飛ばすたびに真由美姉さんのあそこが丸見えになるんですが、姉さん全然気にしません。
「このブサヨク公明在日創価ちょんゾンビ!!」
ドカッ。真由美姉さんの蹴りに耐え切れなくなった尚也ゾンビの左足がブチっとはじけとんだ。もともと腐りかけて
いたこともあるんだろうけど、恐ろしいパワーだ。尚也ゾンビの切断面からは、蟲がわらわら出てくる。気持ち
悪いぃぃ。怒り狂った真由美姉さんそんなの気にしません。蟲どもを
「ロンダ高専!!TOEIC780!!」
バキッ。今度は右足がブチ切れました。ところで姉さんなんでそんなこと知ってるんですか?
「くずゾンビがああああああ、せいぜいボンベと戯れてやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
ブシュッ。ああ、左手が吹き飛びました。だから姉さん尚也の職業が燃料の供給業だってなんで知ってるんですか?
「このバンダイのプラモデルがあああああああ!!」
グシャッ。右手も千切れ飛びました。もう訳分かりません。


34 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/08 22:52
……(-_-)ウツダシノウ

                      ズドゥーン
          ∵・(-_-) __ -,,,::;:'''"´"'''  ,,______Cニ))ニ)д゜)
                  ´"''''- ''"  ~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`A---l__l-1| y|)
                                        Г L

……シバラクタビニデテイイデスカ?

35 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/08 23:08
        ,. --:、 _/--、ヽ i i / ,.--、   ヽ
      /    `ヽ.三,E≡ミ/__   `、゙```ヽ.
     /"二ニ=:、 ヽ/~l゙∨' ,, \  `、   `ヽ
    //    ,..二ミ、゙ヽj/ /彡、  \  \-、  ゙:i
  //    /ミミミミヾ、//////彡、  \ \゙ヽ、 |
 ,r //    ,;'`````゙゙        ゙i   ゙、ヽヽ ヽ|
 | 〃,;'   | ;';'             ゙i   `、ヽ.゙i  ゙ヽ
 j" .|    | ||         v:、____ `、   ゙、ヽ |ヽ、 ゙i
i´ ;'; |   :| |:|   _,;="^     ,,;''"`ヾ|、ー- ゙iヽ | `、゙i
! ;';' :|   :| |:| ,r=''、ヾ      ".i_,ノ;i ゙ll、_  |ヽ:| ゙、 ゙、:|
゙、;';' |   || |:|,〃 i ,j;;;i       「l;;;;;| ,!'"``ー|:-+i ゙、゙、|
 ゙i  |. ___||,..+|l|  「.!;;;|,.       ’--'- |    | ;' | ゙、゙、|
  |  |   | |  |` 、,.!-''         ,:,:,: |    || |゙、 ゙、 ||
  ヽ | :|  | ゙、 :| ,:,:,:     、!       |    | .| ゙、 | ||
  ヽ | |  | :|、 |                 /|   | :| ゙i | ;'
   ヾ. :|  | | !:、      ==   ,/ |   :| :|i  l /
    ゙i :|  | |゙、 l ゙ヽ..、_   '''''  ,/| l :|   :| /|  |/
     ゙i ゙. ゙、 ゙、`、、 | l `i`ー- -''´  |=ヽ|   | /,.!__/
     ゙i l  ゙、 ゙、,-、/-'"/|       | j |  ;'-、'";; \
    ,./゙:、゙: ゙、 ゙、ヽ/  |,. |       !;' |  / ,ノ /   `ヽ
   i' ,.、 ヽヽ ゙、:゙、.\  ゙、j         ;' ;' / //     ,、'
   ,.!'  .\ `、 、ヾ、 \ `、      ,/ ;' ///    / .゙:、
  / ,.、   \`ヾ、 ゙、:、 \ ゙、-    ´/ //'"/   _,.:'´  ,..''゙i
 .〃´ \   \``ヽヽヽ、 \:、.   / //-'´  .,.: '´  ,.: ''´  |
 {      `ヽ  \  ` ``ヽ=:、 ,./'"  __,.-7"  _,. '     :|

    こんな子と一緒に逃げたいじょ〜♪      

36 :はずかしいにゃ ◆S9tbNjDp0s :02/11/08 23:10
俺なら速攻で犯すな。会った瞬間にパンツ脱がす。マッハで脱がす。

37 :はずいにゃあ ◆S9tbNjDp0s :02/11/09 01:46
手足がちぎれ、だるまのようになった尚也ゾンビ。既に抵抗をやめ、時折体をびくびくと震わせるだけだ。
真由美姉さんの攻撃はそれでも緩むことはない。激しい罵倒を浴びせながら体に蹴りを入れ続けている。
恐怖と驚きで硬直していた僕はようやく動けるようになると、真由美姉さんを止めにかかる。生きてる時は
友達だったんだし、必要以上に傷つけられていくのはあんまりいい気持ちじゃない。
「もう、いいだろ。気が済んだろ。こいつを楽にしてやろうよ」
真由美姉さん無言で僕の股間に蹴りを加えます。ぐぐぐぐうと痛みでうずくまる僕。真由美姉さんはまた蹴りを入れ
はじめます。ひどい・・・これはあんまりだ。いや僕じゃない。尚也に対して酷すぎる。尚也は只の被害者なんだ。
彼は何も悪くない。尚也ゾンビに襲われ恐怖に震えながら自宅で立てこもっていたんだ。好きなエロ関係の品々とと
もに。それだけのことなんだ。死んだ後まで暴力にさらされるなんて理不尽すぎるよ。僕は尚也の人生を想う。
尚也・・・彼は優しい男だった。小さい女の子にはいつも必要以上に優しかった。あまりの優しさに勘違いされ警察
を呼ばれたこともあるほどだ。赤い羽根募金のときにはかならず寄付していた。それも駅ごとに。羽をつけてもらう
ときに股間がふくらんでいたような気がしたが、それは僕の見間違いだろう。ああ、尚也・・・僕が思いを馳せていると
突然頭の中に声が響く
「○○・・・君か・・・君なのか・・・」
この声は尚也!!尚也なのか。僕は尚也ゾンビの方を見る。心なしか顔がこちらの方を向いている。既に眼球は
真由美姉さんのアタックではじけ飛んでいたけど、尚也ゾンビと視線が合ったような気がした。でも、真由美
姉さんにはこの声は聞こえていないらしく、まだどかどかと尚也ゾンビに蹴りを入れている。
これは一体どういうことだろう。いぶかしむ僕に声は再び語りかけてくる。
「僕と君とは同じ趣味を持つものだからだ・・・君も・・・ロリだろう・・・」
問題発言です。
「同じ嗜好を持つもの同士が共感して引かれあう・・・ホモが・・・同類を・・・見分けるように・・・
 僕と君の持つ魂の核(カーネル)が今・・・接触してるんだ・・・」
そんな接触正直遠慮したいです。

38 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/09 03:21
パート1の元祖エロ基地を思い出すな。

39 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/09 03:32
他の香具師のキャラをここまで壊すのってさ、荒し?
他の人よく黙ってるよね

>他人の作品の乗っ取りは良くないですよ。オリジナル作品で行きましょう。
前スレでも言われてるでしょ!?

40 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/09 04:16
>>39
楽しんで読んでます・・・。

41 :はずいにゃあ ◆S9tbNjDp0s :02/11/09 04:26
名前借りてるだけです。正直一番最初はちょびっと荒らしてやろうとか思いましたが、
今では荒らす意図は全くありません。
>>PIP ◆dve/1Ebaqs 様
>>はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 様
が不愉快に感じられるようでしたら止めます。ご面倒でしょうがそのときは
「やめてちょ」と おっしゃって下さい。

42 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/09 05:00
     , __ ノ)
    γ∞γ~  \
    |  /从从从) )                            (巛ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡)ミ彡ミ彡)ミ彡)
.   ヽ | |  l  l│〃                       人ノ゙ ⌒ヽ       彡ミ彡)ミ彡)ミ彡)''"
    `wハ~ ワノ)                  ,,..、;;:〜''"゙゙       )  从    ミ彡ミ彡)ミ彡,,)
   √(_ _)||~☆~|| )         ,..、;;:〜-:''"゙⌒゙          彡 ,,     ⌒ヽ        彡"__∧ あ゛〜
  |   (__||□【〔ロm=====<|:::::::゙:゙                    '"゙          ミ彡)彡'>>41)
  |__/ミ ミ \         ``゙⌒`゙"''〜-、:;;,_              )   彡,,ノ彡〜''"  ,,ミつ つ
     / |   |  ヽ                  ゙⌒`゙"''〜-、,,     ,,彡⌒''〜''"人 ヽノ,,ミ  人 ヽノ   熱いよ〜
     / |  |  /                          "⌒''〜"し(__)  し(__)"''〜し(__)助けて〜
     \|___|_/     
    ミ /_/ | |
      \)   l二⊃


43 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/11/09 06:02
>>39
>>他人の作品の乗っ取りは良くないですよ。オリジナル作品で行きましょう。
これ、書いた本人が言うのも何だけど、楽しんでます。
よくも他の方の設定で、ここまで書けるなと。

>が不愉快に感じられるようでしたら止めます。ご面倒でしょうがそのときは
 「やめてちょ」と おっしゃって下さい。
このように、おっしゃってますし。原作者の方がNGであれば意志表示すれば
いいのでは?


44 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/09 11:05
いや、PIPさんは少し不愉快に思っているはず・・・。

45 : ◆dve/1Ebaqs :02/11/09 13:51
仕事の合間なので、投稿だけ。
 少女の予想に反して、固く握り締めた銃からは轟音も衝撃も発生しなかった。
 再度引き金を引いても、何の反応も起きなかった。
 何をどうしたらいいのか迷っていると、青年の手が伸び銃を取り上げる。
 途方にくれて青年のほうを見るが、その顔には変わらず何の表情も浮かんではいない。
 いや、先程までとはひとつだけ変わっているものがあった。
 自分を冷たく見据えていた瞳が、少し違う色をたたえている様に感じられた。
 一体どう違っているのかと思わず凝視すると、青年はゾンビへと向き直ってしまい確認することはできなかった。
「車に乗って耳をふさげ」
 変わらぬ調子で告げられ訳の分からぬまま素直に従う。
 手のひらで覆っても、鼓膜を揺るがす銃声は防ぐことができなかった。
 フロンドガラス越しに、制服姿の死者たちが次々と倒れていくのが見える。
 青年は前面のゾンビらを始末すると、車に乗り込みバックさせてある程度の距離をとった。
 後ろの様子を確かめようと振り向く視界の隅に、青年が何かを投げつけるのが映る。
 一体何を投げたのかを確かめようと学校のほうへ向き直ると同時に、爆音とともに死者たちが吹き飛ぶのが見えた。
 その後の青年の行動は、少女には流れ作業をこなしている様にしか思えなかった。
 再度車を止めてアスファルトの上に降り立った青年の体が、銃声に併せわずかに揺れる。
 そのたびに最前面のゾンビが頭部を破裂させて地に伏していく。
 日向は一方的な虐殺を、目をそらすことなく見据えていた。
 なぜ、青年の行動が流れ作業のように思えたのか。
 その答えが目の前にあった。
 ――この人は私の代わりに、ゾンビたちを殺している。
 だから目をそらしちゃいけない。
 少女の視線は最後の死者が倒れるのを見届けると、その先へと自然と向かっていた。

 変わらず立ち続ける姿へと、自然と向かっていた。

46 : ◆dve/1Ebaqs :02/11/09 13:51
 日向はもう二人から、死の誘惑を感じなかった。
 そこにあるのは二人の亡骸、帰らぬ日々の幻でしかないのだとはっきりと認識していた。
 胸の痛みはいまだ強く、思い起こした記憶を照らす光は優しかった。
 それでも日向は、寄り添う二人から目をそらさなかった。
「お願いです、あの二人を撃ってください。私にできることは何でもします。だから」
 視線はそのままで、青年へと願いを告げる。青年の返事は、予想の範囲だった。
「何でも、か。その意味が分かっているのか。ここで抱かせろと言うかも知れないぞ」
「もしそれが望みでしたら、構いません。その、そういう経験は無いですけど、がんばります。でも――」
「――でも?」どこか苦笑を滲ませて先を促してきた。
「でも、死ぬことだけはできません。親友との最後の約束だから」
「……約束を破っても相手はもう怒れないから、か」呟きに、微かに頷いて答える。
「分かった。あの二人を眠らせてやる」
 銃声が二度響き、校庭に立つものはいなくなった。

 尚也は車を黙ったままターンさせ、しばらく街道を走らせた。適当なところで停車し、前方を見つめたまま少女へと声をかける。
「後ろの座席に着替えがあるから風邪をひかないようにするんだな」
 学校を離れる際に、足の手当ては済ませてある。同時にタオルと毛布を渡しておいた。
 もっとも毛布は雨に濡れたままの制服の上から羽織っているため、少女の体は少しでも熱を上げるために震えたままだった。
 最強にしてあるヒーターをすべて少女のほうへと向けてある。
 少女は黙ったまま後部座席に移る。尚也は黙ってヒーターをすべて後部へと向けた。
 水分を含んだ布地が、床に落ちる音がする。体力を失っている状態で寒さは大敵だ。
「……準備できました」後ろからか細く返事する。体力が落ちているのだろう。
「体を温めないと危険だ。拠点に戻れば暖かい飲み物ぐらいはあるからいいが――」
 尚也の忠告は、後ろを振り向いた瞬間に途切れた。

 そこには全身を朱に染め、肩に毛布をかけただけで少女が立っていた。

47 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/09 15:35
>>46

一寸疑問
>そこには全身を朱に染め、肩に毛布をかけただけで少女が立っていた。
主人公が乗っているのは高機動車だよね。

高起動車の室内高って、少女が立てるだけあったけな?




48 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/09 15:47
>>PIP ◆dve/1Ebaqs さん
いきなりのピンチなんですかね?これ。ドライな感じの作風が気に入ってます。

49 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/09 16:20
「気をつけよう、仕事合間で、2チャンに夢中、画面に映るは、鬼上司」

>>47さん、ナイスな突っ込みです。
実は基本の幌付き高機動車は後部にそれだけの車高は無いんですよね。
んなもんで、尚也が使ってる幌は実は通信車タイプです。
ちなみに通常高機動車にはクーラーもありません。
つまり士官が通信用に乗るものを「パチッタ」というわけです。
ゾンビをこれで轢き殺さないのは、ちと柔だからです。

>>48さん、ピンチです。
ですがピンチにもいろいろ種類がありまして。
尚也と日向の会話を繋げて考えると今どういう状況なのか推測しやすいと思います。

では、また後で。
本日は7:00〜15:00勤務なのにまだ残らないと駄目っぽいです。
明日が7:00〜22:30なので早く帰りたいです。

家で続きを書きたいのに。

50 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/09 16:43
>>PIP ◆dve/1Ebaqs さん
お仕事お疲れ様です。
便乗質問ですが 尚也の乗る高機動車はメガクルーザーですよね?
自衛隊配備品はタイヤ空気圧調整機能つきでしたっけ?
災害地救援仕様となってますが あのサイズでは走れない道多すぎだと
思うのですが・・・・ まぁ牽引などには無敵でしょうけれど。
M16出てましたが 整備大変ですよあれ・・・

51 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/09 16:45
日本の自衛隊もステアーにすればいいのにね!!

52 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/11/09 17:01
>>PIP ◆dve/1Ebaqs 様
いいな、
>「気をつけよう、仕事合間で、2チャンに夢中、画面に映るは、鬼上司」
私の職場は2chは、アク禁だからな。2chからくらってる訳でなく、
アクセス禁止サイトとして2chが登録されてます。

53 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/09 18:53
ようやく開放されました。
>50はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 さん
>>自衛隊配備品はタイヤ空気圧調整機能つきでしたっけ?
一応地方自治体で抱えてるのにも空気圧調整機能が付いてるのがあります。
>>M16出てましたが 整備大変ですよあれ・・・
その通りですね。
まあフルオートタイプよりはまだましですが、それでも一般人には手が出せません。
一応ツアー会社でやってた(実話)M16の取り扱いと分解・組み立て学習ツアーに
ガンマニアの人間に付き合って(通訳のバイト)講習は受けているという設定です。

一応この話の設定として、ゾンビの感染の原因となった国は二つあります。
ひとつは中近東、もうひとつは日本から小型の漁船であっさりといける距離にある国です。
その結果、在日米軍の装備強化が行なわれているということにしてます。
ですので、道端に良い物が落ちている確率が上がっております。

まあ、なぜ尚也が移動を開始した初期に車や武装をすぐ手に入れられたのかは
今後都合があえば書くつもりです。
勘の良い方なら、尚也がサンプルを回収しているくだりで想像がついてるかもしれませんね。

54 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/09 18:54
作者が入れ替わり始めたね。

初期の頃のPART1からの作者もいるけど、ROMが多いようだ。
それを見ていた人達から新たな作者が出てきている。
多分、こうやって作者代わりしながら進行するのだろうね。

55 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/11/09 22:05
(1)
 「ゾンビは制圧終了!」
 とりあえず、中隊本部に報告は送った。そこには、どす黒い血を撒き散らした、ゾンビが転がって
蠢いている。軽機関銃の射撃により、両手両足はミンチと化しているので、這う事意外は不可能だ。
本部の命令で、まだ止めは刺していない。研究所に持ち帰って調べる必要がある。

 ここは北海道。日本で唯一ゾンビ化せずに人間が支配している地域。昨冬は流氷上をゾンビが渡っ
てくるという事態もあったが、何とかしのいできた。

 事の発端は、一件の110番通報。市中でゾンビが徘徊し、通行人を襲っていると。幸い先のゾン
ビ禍で、市民の間にはゾンビの存在と危険性は認識されていたので、噛まれるという被害はなかった。

 現在、道民全てに腕時計位の大きさの、生死判別装置の装着が義務付けられている。これは、血流が
止まったのを感知すると自動的に電波を発信するものだ。一度死んだ者が蘇生して人を襲う前に、処置
を施す必要があるからだ。装着の義務化には強い抵抗が予想されたが、誰もゾンビの恐怖が身に染みて
いたようで、大きな反発は無かった。110番通報の少し前に死亡通報電波を受信したので、駆除班が
出動した矢先だった。

 しかし、おかしい。今、足元に転がっているゾンビもやはり左腕に生死判別装置の残骸を付けている。
死亡してから、ゾンビとして活動を開始する時刻が早過ぎる。

蠢いているゾンビを検証中の駆除班長の高野二曹が、
「赤城准尉殿、これを見て下さい。」

高野二曹が指差した所には、古傷だが噛まれたような傷後があった。私は下野曹長に
「曹長。ゾンビの素性は?。」


56 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/11/09 22:07
(2)

下野曹長は、ゾンビの左腕に付いている、生死判別装置の番号をハンドヘルドパソコンに打ち込んで
いる。暫くすると、下野曹長は
「隊長、こいつは、氏名は山下 幸之助、年は28。病歴はありませんね。」と報告してきた。

私は、再度部下に時間経緯を確認させた。駆除班の高野二曹は、メモを見ながら報告を始めた。
「15:10に死亡通報電波受信。」
「15:15に駆除班出動。」
「15:18に110番通報有り。これは公衆電話からの通報でした。」
「15:25に駆除班、現着。ゾンビであることを確認の上司令部に報告。」
「15:28に司令部より、止めを刺さずに無力化せよとの命令でしたので、手足を狙って
 無力化しました。以上です。」

「早過ぎる。」下野曹長が呟く。「隊長、死からゾンビになるまでの時間が、5分も無いですよ。」
「こんなに短いと、とてもでは無いが対応出来ない。」と高野二曹も誰にということなく呟いた。
死からゾンビへの移行は、今までの最短で約4時間。遅いと1日というのが通例だった。
   
 とりあえず、司令部からの命令が喧しいので私は小隊に命じて、ゾンビを籠の中に突っ込み、研究
所に届けるため、現場を後にした。

57 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/09 23:25
なんか、軍オタというか、ミリタリーオタクが多いのか、このスレは。

>>名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI は自衛隊オタクか(w

58 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/10 00:20
>57さん
>なんか、軍オタというか、ミリタリーオタクが多いのか、このスレは。
さあ、どうでしょうか?
私は実はそういった方面の知識は薄いので、なるべくぼろを出さないように戦闘の描写はあっさりさせてます。
ただあっさりさせすぎてるので他の方に比べて、ゾンビとの殺し合いに緊迫感が無いなと悩んでます。

本当はもっとゾンビの腐敗状況や、それに合わせた戦闘時の描写とかしたいんですけどね。

さて明日はたぶん、夜22:30以降で何話かあげると思います。

ようやく女の子がレギュラーに入ってきました。
それにかこつけて皆さんからアイデアを募りたいと思います。

「尚也と日向にこんな状況になって欲しい」という希望のシチュがありましたら、書き込みよろしくお願いします。
全てかなえられると保障はできませんが、物語の整合性を保てる範囲内でリクエストを受けたいと思います。
あわせて、日向の外見の希望がありましたらそちらもどうぞ。
実はアンケートとりたくて外見の具体的な描写は避けました。
いつもはROM専門の方もお気軽に希望を出していただけたら、と願っています。

うざかったら無かったことにしてスルーしてください。
では。

59 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/10 01:55
  / : :/: : : : : : : ://: : : : : : : : : : : : : : : : / ;';'"  \: : : : |: : ::|: : :`、: :
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 |: : ::|: : : : : : : :|:'|: : : :/ : :  /: : :/:/  /        `:|: : :|ヽ: `、: :
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  |: : :l: : :|: : : : ,'i: : : :|: : : : : :{≡ヽ、_,.'-一'''"_,,,,,,,,;;:'"  ,..| : : |/.|: : : :
  ゙i: : ヽ: :| 、;,;,,|_|;,;,;,-|彡': : : : :/ ̄_,.'-‐,,,,,;;f'''''" ̄`ヽr´ .| : : |. ,!: : : :
  'l: : : : :|: : : :|,,_!,,,,,,,l_ : : /   .,.::''^、;;;;;;;;;;j,..-'O  |  | : : |/: : : : :
   ヽ : : : l: : :"l!'"`l;;;;;;;、ヽ.  _{   -一'''"    _,ノ  | : : |ミ、__
    `i、、、ヽ、::! r 、ゝ-''''  ヾ  ヽ 、.___,...--'''"    | : : |ヽ、\
     | : : : lヽ.゙、 ̄。 ____,..-'"|           o   || : : |   7 ̄
    /: : : : l: : : :\ ̄    j                  | |: : :|   /
    | : : : : |: : : : : \    '              ,!イ : : !  /
    | : : : : |: : : : : : : ヽ.      `=ニ=-       ,/| | : : |  ./
    .|: : : : : |: : : : : : : : ::|`ヽ、      =       /:: | |: : :| ./
    |: : : ,/|: : : : : : : : : |   `ヽ 、       _/::::  | |: : :| ./
   .| ;/   |: : : : : : : : : :|      ``ヽ、 __,. ' ::::::::  | .|: : :|/
  ,/    /: : : : : : : : : : |          |::::    _,.|-|: : ::|
 i"、    ./: : : : : : : : : : :|          .|-一'''"´  |│: : :|

60 :はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42 :02/11/10 02:25
>>59
「でも、死ぬことだけはできません。親友との最後の約束だから」


61 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/10 04:59
>>名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI さん
なんとなくガメラ2とかの自衛隊を思い出しました。この後どうなるんでしょうか?
気になります。
>>PIP ◆dve/1Ebaqsさん
状況、というわけではないですけど日向には一人でサバイブできるようになって欲しいです。
こう、成長していく過程みたいなものが見たいです。

62 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/11/10 11:39
(3)

 私は、運転手の横井士長と共にランクルに乗って研究所に向かった。ランクルの荷台には例の、
達磨になったゾンビを載せている。研究所に行くのに小隊御一行様は、不要なので下野曹長に命じて
小隊員は帰隊させた。
 しかし、このランクルはぼろい。先のゾンビ禍で出動した際に、車両の損害が相当なものであった
ので、道内に残存している古い4輪駆動車を掻き集めたのだが、何もここまでのボロを集める必要は、
あるまい。走りながらもどんどん軽量化している。錆で。私の足元のパネルも一度錆で欠損してたの
で、とりあえず、コンパネで塞いでいる有様だった。

 研究所は、人里離れた山奥に存在していた。元は学校と聞いている。先のゾンビ禍で道内も人口
が減り、廃校となった施設を転用したものだった。
ただ、ゾンビを研究する施設ということだけあって、警戒は厳重である。ここは道内で唯一、ゾンビ
を動態保存しており、腐敗して正視に堪えない連中の顔が拝める唯一の所だ。

 研究所のゲートの前で警備兵の停車命令に従い、ランクルを停止させた。警備兵は敬礼をしながら
 「准尉殿、ご苦労様です。ご用件は?」
 「司令部からの命令で、市中で確保したゾンビを届にきたよ。それにしても寒いなここは。」
 警備の一士は、詰め所内の電話を取り、内部に連絡を取っている。電話を置くと遮断機を上げる
スイッチを押したようで、目の前にあった遮断機が上に上がっていった。一士は私に向かって、
 「いつものところに、渡辺研究員がお待ちしてるそうです。ではお気をつけて。」と言いながら
敬礼をよこした。私は軽く答礼して、横井士長にランクルを発進させた。

63 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/11/10 11:40
(4)
 ランクルを、研究所の建物の出入り口に止めさせた。入り口には渡辺研究員と数人の助手が出てい
いた。横井士長が荷台から、籠に突っ込んだ達磨のゾンビを助手達に引き渡している。渡辺研究員は、
何度会っても暗いやつだと内心思ってた。このままゾンビになっても何の違和感も無いだろう。こちらと
しても、お荷物を渡せば用済みなので、とっとと渡してサヨナラを決め込んだ。私は研究員に
「渡辺さん、受領書にサインを頂けますか?」
と書類を渡した。研究員は書類の内容を改める訳でも無く、受領書にサインをして放ってよこした。
私は研究員い敬礼して、横井士長に車を出すように促した。私は横井士長に
「あの、おっさん相変わらず暗いな。何考えているんだか」と言うと、横井士長も
「ゾンビばっかり研究してるからじゃないですか?」
「私だったら、女の子の研究の方がいいですよ。ところで赤城准尉殿は、あちらの方はどうですか?」
なんて聞いてきたので、「もう駄目だ。赤い玉は出ちまったよ。」と軽く受け流しておいた。
横井士長は「まーた、何言ってるんですか、今晩キャバクラ行きましょうよ。タ イ チ ョ ウ!」

 横井士長の運転で、ランクルは市内の詰め所に帰隊した。

64 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/11/10 11:42
(5)
 詰め所内では、小隊員達が待機している。間もなく夕刻の7時。あと1時間もすれば、次の当番者
に勤務を引き継ぐ時間帯だった。
 横井士長は、仲間達に今晩行くつもりのキャバクラの選定にとりかかっている。こいつは仕切り
に誘ってくる。給料なんかはとっくに使い果たしたようで、目的は私では無く、私の財布のようだ。
 その時、部屋のサイレンが鳴り出した。駆除班長の高野二曹が、部屋の隅に置かれていた、死亡
通報電波受信機に駆け寄る。高野二曹は、私の方を向いて、
「仏さんが発生しました。どうもY町のようですね。」と報告してきた。私は、高野二曹に
「ご苦労だが、行ってくれ。」と言った。高野二曹は、班員に
「こらぁぁぁぁ。行くぞ。仏さんは待ってはくれんぞ。出動!出動!、給料分は働けよ。」と怒鳴り
ながら、装備を身に付け詰め所から出て行った。その後を班員が、あわてふためきながら追随して
いった。

 出動に関して、大して心配もしていなかった。人は死ぬもの。病気もあれば事故もある。ただ、
ゾンビになる前に処置してしまえば、恐ろしくともなんとも無い。

 暫くすると、中隊本部からの連絡が入った。Y町でゾンビ発生。至急出動し制圧せよとの命令だ。

私は、待機中の2個制圧班に出動を命じた。
「下野曹長、Y町に出動しゾンビを制圧しろ。」下野曹長は、敬礼し「了解しました!」と答え、
部下に「行くぞ、急げ急げ。早くせんとゾンビが攻めてくるぞ。」と怒鳴りながら出動して行った。

−−−−−−−−−−−
多分続くと思います。(w

65 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/10 11:49
はずかしいにゃぁさん降臨きぼんぬ!

66 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/11/10 11:50
>>57

>>名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI は自衛隊オタクか(w
オタクと言う訳でも無いですよ。PART1の時に書きましたが、
10年程前に北海道の陸自を退職しました。それで多少知ってるだけです。
退職って言っても定年ではありません。

>>61
>なんとなくガメラ2とかの自衛隊を思い出しました。この後どうなるんでしょうか?
>気になります。
さあ、どうなるでしょう。骨組みだけは出来てるのですが・・・。
肉つけは悩むことしかりで。

67 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/11/10 11:55
>>65

私もはずかしいにゃぁさん降臨きぼんぬ!

68 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/10 16:25
はずかしいけれど&はずかしいにゃの二名は激しく不要。
面白くも何とも無いし、激しくアニヲタ臭くて嫌だ。

69 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/10 16:54
>>68
そして誰もいなくなりました。
てめぇが書け!このリア厨が!!
だいたいゾンビ好きな奴は多かれ少なかれ武器オタ、アニメオタと
相場は決まってる、オマエは蒲田行進曲でも読んでなさいってこった。


70 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/10 17:08
>>69
アニヲタは巣に帰れよw

71 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/10 20:39
スレの維持担当者が早速仕事に取り掛かったようですね。

72 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/11/10 22:51
すみません。これから連続で4つ行きます。他の投稿者さんとダブりませんように。

73 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/11/10 22:52
(6)
 詰め所の壁に設置されている広域用スピーカーからは、中隊本部から他の小隊への指示、中隊本部
への返電等が断続的に流れてくる。スピーカから中隊長の声が響く。隣のB市の第三小隊への命令の
ようだった。
「B市D町において、ゾンビ発生。第三小隊は速やかに出動し制圧せよ。」

 今日の出動を思い出していた。「早過ぎる・・・」呟いた声が、横井士長に聞こえたようだ。
横井士長が「隊長、早過ぎるって?、何ですか?」
私は、「ああ、昼間の出動した例のゾンビだが、死からゾンビ化の変異時間が早いだろ。」
「隊長、そういった奴もいた、ということではないでしょうか。」
「まあ、そう考えれば、簡単だな。でも、今出動中のY町の奴も早い。」

 出動した駆除班長の高野二曹からの報告が入ってきた。
『隊長、Y町に現着。ゾンビを確認しました。尚、ゾンビによる被害は、旦那とその子供が襲われ
 負傷しました。指示願います。送れ!』
「高野二曹へ。ゾンビは速やかに無力化を図り、確保しろ。尚、ゾンビによる負傷者も確保し、
 研究所に送致しろ。送れ!」
『了解!』

 遂にゾンビによる二次被害が発生した。噛まれた連中には気の毒だが、研究所に送るしか選択の
余地は無い。そこで、人間としての意識がある間に事情聴取するのだ。

 更に高野二曹から報告が来た。
『隊長、ゾンビの確保完了。尚被害者と共に、これから研究所へ送致します。送れ!』
「ご苦労さん。よろしく頼む。以上。」


74 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/11/10 22:53
(7)
 部下からの報告が来た。幸い部隊に損害は発生していない。私は、もう一度今日の出動を振り返った。
どう考えても早過ぎる。死からゾンビへの変異時間が短すぎるのだ。もし今後、このようなことが続く
のであれば、出動方法自体を改変しなければ、ならないだろう。

 ふと、昼間の光景が頭に浮かんだ。確か昼間のゾンビには、古傷だったが噛まれたような傷跡が
あった。
 「もしかしたら・・・」頭の中に光が一閃したような感じがした。

 私は、研究所へゾンビ及び被害者を送致中の高野二曹を無線で呼び出した。
「高野二曹。研究所に着いたらゾンビの体に昼間のゾンビにあったような、古い噛み傷が無いか
 調べてくれ。それと、被害者にもゾンビが生前に他のゾンビに噛まれてないか、確認せよ。送れ!」
『了解しました。あと10分程で研究所なので、調査次第報告します。』

 私は、不安を感じていた。もしかしたら
 ・ゾンビに噛まれた連中の中で、100%全部がゾンビ化はしなかったのでは、無いのだろうか。
 ・エイズウィルスを持っていても、発病しない保菌者がいるように、ゾンビ化する何らかの因子
  を持ったまま、市民生活を営んでいる人がいるかもしれない。
 ・ゾンビ化する因子が、何らかの事由により活動を始めれば、今回発生している事態も説明出来る
  かもしれない。

 私は中隊長に報告したい気分になった。が高野二曹の報告があるまではと思い、その衝動を押えて
いた。そんな時、卓上の電話が鳴った。電話は高野二曹だった。
『隊長。今研究所です。まず確保したゾンビの体には、古傷ですが噛まれたような傷があります。』
『尚、ゾンビ化した奴の旦那から事情聴取しましたが、ゾンビになった奴は、以前のゾンビ禍の時
 にゾンビに噛まれていたそうです。でも何故かゾンビ化せずに、今まで普通に生活していたそう
 です。』

75 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/11/10 22:54
(8)

 私は、高野二曹に渡辺研究員に電話を代われと伝えた。渡辺研究員が電話に出た。
「夜分、ご苦労様です。ゾンビ化した奴は、そこにいると思いますが、高野二曹から聞いたとは、
 思いますが、ゾンビになるのに、今回のように時間がかかるというのは、あり得るのでしょうか。」
『さあ、はっきり言って分りません。というより、何故ゾンビになるのかさえはっきり分って無い
 ですからね。』
「そうですか。・・・ そこにいる、新たな被害者ですが、どれ位でゾンビになるか分かったら
 教えて下さい。あと高野二曹には帰隊するように伝えて下さい。では失礼します。」

 私は、詰め所に待機中の土居三曹に
「昼間のゾンビになった奴の家族に問い合わせろ。以前のゾンビ禍の時に襲われて、負傷してない
 かだ。急げ。」

 土井三曹は、電話に飛び付いた。しばらく問い合わせの声が聞こえる。
「隊長。昼間の奴も以前、ゾンビに襲われ負傷していた模様です。でもゾンビにならなかったので、
 家族は安心していたそうです。」

 この答えを聞いた途端に私は、中隊長への直通電話を取り、事態を報告した。
『分かった。他の小隊にも確認する。今晩はご苦労だが待機してくれ。』
「了解しました。」と答えた。


76 :名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDI :02/11/10 22:56
(9)

 待機中に判明したことだが、現在発生しているゾンビはいずれもが、先のゾンビ禍の時に、ゾンビ
に襲われ負傷したにも、関わらずゾンビ化することなく市民生活を送っていたそうだ。

 今まで、ゾンビ化しなかったのは、その人に何らかの抗体があったか、それとも潜伏期間の長い、
菌種だったのだろうか。今現在、何の確証も無い。研究施設でも何でゾンビになるか分かってない
のだから。でも確証が得られる頃には手遅れになりそうな予感がしていた。

 しばらく思案にふけっていると、広域スピーカから他の小隊への出動命令が下命されている。
出動命令は止ることが無かった。命令は全て「××町においてゾンビ発生。制圧せよだ」

 そのうち、当小隊にも出動命令が下命された。壁に設置されている状況表示盤には、ゾンビの
発生点を示す、赤い輝点が凄い勢いで増えていくのが分かった。

 私は、残っている制圧班に出動を下命した。私も弾帯を身に付けながら、壁の状況表示盤を見た。
そこには、周辺の市町村でゾンビが発生しているのが、一目で分かった。それも凄い勢いで増加し
ている。状況表示盤の赤い輝点は血のように真っ赤に見えた。まるでこれからの運命を暗示して
いるようだった。

 詰め所を出る時に、ここに戻ってくることが再びあるのだろうか。そんなことを思いつつ装甲車
に向かった。

−−−−−−−−−−−−−−−− 終わり −−−−−−−−−−−−−−−−


77 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/10 23:32
仕事から解放されマスタ。
名無し@錆取り中 ◆590pmBHwDIさん、新作乙curryです。
潜伏期間は怖いですね。

「ゾンビ禍」ですか。
始めてその単語を見たときはドキッとしました。
何故かはないしょですが。

日本の最北での守護をされてたんですか。
経験者から見たら私の愚作にどんな穴があるのかと((;゚Д゚)ガクガクブルブルしてます。
続きを楽しみに待たせていただきます。

明日昼番なので、今から書き進めようと思います。
筆が進めば明日の朝までには話を進めたいです。

>59はずかしいけれど ◆QF0ypwgJ42さん
眼鏡ッ娘希望ですか?
尚也が眼鏡ッ漢(めがねっこ)ですが、それだけでは足りませんでしょうか?
>61
日向には精神的な面でのサバイブを担当してもらうつもりです。
やっぱアレですか、「エスキモーの○○○は冷凍○○○」とか言わせながら走らせないと駄目ですか?

78 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/11 03:28
ageとりあえずage!

79 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/11 14:43
しかし、このスレはよくここまで化けたな。
良スレじゃん。

80 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/11 16:50
良スレから廃スレになりかけておるのです。

81 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/11 17:13
一部の心なき人の書き込みで、新人作者さんも敬遠されておられるようです。
あからさまな中傷は止めないと>>80さんの言うとおりになりますよ。

82 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/11 17:25
「ゾンビ」という括りだから飽きてくるんだよね。それがこのスレのテーマだから仕方ないんだろうけど…

83 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/11 21:48
スレ立ての>>1だって、投稿は久しぶりでしょう?
part1で1、part2で2、それも後半は投稿してなかったし。

新人作者さんが、入って来ないと本当に廃スレだよ。

84 :はずいにゃあ ◆S9tbNjDp0s :02/11/11 23:18
尚也とのロリ好き同士のコンタクト(以下ロリコン)は続き、尚也がなぜ逃げなかったのか、
どうして死んだのか。またどうして、ゾンビと化した後このように会話が出来るように
なったのかを僕は理解することになった。
「どうして逃げなかったんだよ。君の家族はみんな無事なんだろう?君だけ何故」
「逃げられなかった。僕に妹がいることは無論君のことだからチェック済みだね?」
正直こいついちいちうるさい。
「実は彼女がゾンビに襲われたとき助けようとして噛まれた。ほどなくゾンビになることは
わかっていたから、自衛隊の艦艇がきても残らざるを得なかった。逃げてもゾンビになって
被害を増やすだけだからね」
「それで、家で死ぬことにしたのか」
尚也は、淋しげに答える。
「そう。どうせ死ぬなら生まれ育った自分の家で死にたかった。屋根裏に閉じこもったのは、ここでなら
ゾンビになっても外に出て迷惑をかけることもないと思ったからだ。それに・・・怖かった。いずれ仲間
になるとはわかっていても、食われて死にたくはないものな。せめて安らかに死にたかった」
「なんで・・・僕と話ができるんだよ」
「そう。最も重要なのはそこだ。僕はゾンビになったときわかったんだ」
「教えてくれよ」
尚也はくくっと笑う。心なしか、微笑んでいるように思える。
「君も死んでみればいいよ」
「ふざけないで教えてくれ」
「わかった。まず話は15年前にさかのぼるんだが・・・」
「それちょっとはしょれないか」
話が長いのは勘弁だ。僕は理解力があるほうではない。
「ふう、相変わらず気が短いんだね。わかった。なるだけ簡単に説明してやるよ」
そして尚也は語り始めた。語るといっても、頭の中に言葉が流れ込んでくるような感じだ。
ときにはイメージさえ伴ってくる。


85 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/12 00:12
 割り込みじゃないですよね。遅れました、続きです。

 車内は奇妙な沈黙で満たされていた。
 狭い運転席から後ろを眺める。乱雑に拭いた髪から雫が滴り落ち、眼鏡のふちを伝う。
 眼鏡の奥の瞳は何の色も見せず、少女の裸体など見えていないとしか思えない。
 対する少女も、ある意味負けず劣らずの無表情といってもいいだろう。
 あまりに紅潮しているため、その顔から羞恥以外の感情がまったくつかめないからだ。
 車内を天使が通り過ぎる。絶え間ない雨が音を消し、世界は沈黙を保ち続ける。
 実際には数回呼吸を繰り返すだけの間だったのだろうが、日向には数時間とも感じられた。
「……下手をすると風邪を引「クシュッ!」くぞ」
 尚也の言葉にくしゃみで返事をしてしまい、日向は何事かモゴモゴと口の中で返事をすると、足元にひいておいた着替えを身につけ始めた。
「あの、着替えましたけど……」
 尚也の予備のシャツとズボンを身につけて、後ろから前に身を乗り出す。
「……下着はどうした」
 尚也は目の前で自己主張する胸の突起を見た後、視線を移してどこか疲れたように言った。
「えーと、濡れてました」尚也の横に座りながら、日向が返す。
「やっぱりそうですよね、ちょっとあそこだと寒いから風引きそうだなーとは思いました」
 尚也は無言のまま車を走らせる。日向は窓の外をきょろきょろと見ている。
「えーと、どこにいくんですか」
「寝泊りしている場所がある。薬も置いてある」
 尚也のせりふに、日向はエッと驚いたような顔をする。
「こういうときの基本だ。薬は万が一のときのために備えておくんだな」
「き、基本なんですか、そういうのは」なぜか尚也から少しずつ離れながら聞く。
「あの、できれば初めは普通がいいんですけど」
「普通?ああ、そういうことか。別に医療用とかじゃない。市販品だから副作用は無いと思うが、体質で合わないものがあるのか」
「体質というか、どちらかといえばノーマルだと思うのでちょっと」
「……何をするつもりだ?」尚也は訳が分からずに返す。
「ナニをするんですよね?」日向も不思議そうに返した。
 先ほどとはまったく質の違う沈黙が車内を支配する。
 尚也はため息と共に息を吸い込んだ。

86 :はずいにゃあ ◆S9tbNjDp0s :02/11/12 01:06
「事の発端は15年前カナダで起こった。ある大学の発掘隊がおよそ6000万年前の地層から信じられないものを発見した。
それは異様なまでに肥大した頭部を持つ恐竜の化石。かなり高度の知性を持っていたようだ。同時に石造りの
建築物なども見つかったからね。その化石だが一つのところで固まって発見された。どうやら何かの理由で一気
に絶滅したらしい。その理由はそのときはだれも分からなかった。その発掘のとき、一人の発掘隊員が小さな
青色の結晶を見つけた。隊員がそれを確認しようと掌に乗せたら、掌の上ですうっと解けてなくなってしまったんだ
隊員もそのときはそんなこと気にもとめなかった。15年後自分が交通事故で死ぬまでね」
尚也は一気に語った。ちょっと待て。尚也は家で死んでから一歩も外に出てないはずだ。なんでそんなこと知ってるんだ?
それに知性を持った恐竜なんて見つけたら大発見じゃないか。でも今までそんなこと聞いたことも無い。
僕はその疑問を尚也にぶつけた。
「なんでそんなこと知ってるのかって?聞いたんだよ。その発掘隊員に。知性を持った恐竜がいたなんて報道が
なされてなかったのは、社会的影響の大きさからだろう。日本はそれほどじゃないけど、アメリカでは原理主義が盛んだろう?
人間が唯一の知性を持った生き物じゃないなんてことがわかったら、その影響は大きいからね。もっとはっきりしたことが
わかるまで発表はさけていたんだ」
どういうことだ。発掘隊員に聞いただって。尚也にそんな知り合いがいたなんて初めて聞いた。
「ああ、繋がってるんだよ。僕らは。全員ね」
尚也はわけのわからないことを言う。不思議がる僕に、
「話の途中ですまないけど、彼女を止めて欲しいんだ。僕の意識のある部分がこわれてしまう・・・」
真由美姉さんはまだどかどかと尚也の死体をけり続けている。僕は真由美姉さんに事の顛末を話した。
半信半疑だった真由美ねえさんも僕が本気なことをみると、蹴るのをやめて瑠璃ちゃんの世話をはじめた。
「彼女には・・・すまないことをした。止められないんだ。自分の体が勝手に動いて彼女を陵辱するのは嫌だった。
意識ははっきりしているんだけどね。動かせないんだ。脳に意識があるわけじゃないから制御できない」
「ふうーーーん」
僕はなんとなく流したが、すぐ尚也の言葉に気がついた

87 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/12 01:07
えーと、こういうのも割り込みなんですかね。

「何か勘違いしていないか。俺は風邪を引かないように着替えろと言ったつもりだが」
 尚也の言葉に、日向はきょとんとした後「えー!!」と叫んだ。
「だ、だって言ったじゃないですか、抱かせろって」
「ここで抱かせろと言うかも知れないとは言った。抱かせろとは言っていない」
「あの、それはもしかして遠回りなお断りなのでしょうか」
 予想外の返事に言葉が詰まる。
「……こっちは覚悟を決めてたのに。潔くないと思います、そういうの」
 ぶつぶつと日向は文句を言い続ける。が、尚也の呟きに声を止める。
「覚悟か」尚也の口調が変わっていた。
 重く冷たいものを漂わせる声に、日向は息を呑む。
「俺に抱かれた後どうするつもりだった」
 返事を待たずに尚也は続ける。
「体と引き換えに望みをかなえる。それはいい。ただ、本当にその覚悟があるのか?」
「一時の感情に身を任せてどうなる。生き残りたいのなら、自分の手段が有効なのか見極めろ。体を売るのはいいが、必ず相手が代価を払うとは限らん」
「でも、何でもすると約束しました。それに他に払うものがありません」
 日向が弱い声で抗弁する。膝に置いた手は握りこぶしを作っている。
「守って不利になるような約束など捨てておけ。それに代価はすでに受け取っている」
 尚也の声から冷たさが消える。
「引き金を引いただろう。それが代価だ」
「でも、弾は出ませんでした。それが代価なんですか?」
 日向が不思議そうに返す。
「俺が求めたのは生きようとする強さだ。君はあそこでそれを見せた。だから助けた。死に抗おうとするのは容易い。だが、死の誘惑を跳ね除けるのは何より難しい」
「初めて君があそこに通うのを見たときは、自殺したいのかと思った。通うたびに死に誘われてるのが分かった。それでも君は生き延びることを選択した」
「だから助けた」

88 :はずいにゃあ ◆S9tbNjDp0s :02/11/12 01:11
「脳じゃないって・・・どこにあるんだよ。それに繋がってるってなんだよ」
「順番に答えるよ。質問その一の答え。僕の意識は胸腺というところにある。正確にはそこにある青色の結晶の中だね。
質問その二の答え。ゾンビになった人間の意識と繋がっている。ゾンビになった地球上の全員とだ」
僕は信じられないと目を見開く。そんなことはありえない。
「信じられないようだね」
「あたりまえだ」
尚也は物分かりの悪い奴だなあという感じで、僕に説明を続ける。
「まあ理由は詳しくはわからないけどね。繋がってる中には当然学者もいて、その人はEPR相関がどうとかいってたよ。
なんでも結晶の中に常温で超伝導を起こす物質が混ざっててクーパー対の・・・」
「もういい」
僕はおなかいっぱいになってしまっていた。信じられないことばかりだ。呆けたような顔をする僕に尚也は
「まあ、要点はこういうことだ。死んだ人間の意識は胸のところにある結晶に移る。その結晶は他の全ての結晶と繋がっている
距離は関係ない。結晶に移るのは人間の意識の中でも高度な部分で食欲、性欲などといった部分はそのまま脳に残るようだ。
ゾンビが人間を襲う理由はそれだね。人によって残り具合に若干差があるようだけど。いずれにしろ脳に残ったのは残りかす
だから、高度な判断は無理だね。おまけに意識の残った結晶からでは体を制御できないんだ。意識が残ったまま自分の
家族や友人にに襲い掛かるのは・・・つらいね。止められないんだから」
「ふううーーーん」
うなずくしかない僕。理解力を超える話が続く。

89 :はずいにゃあ ◆S9tbNjDp0s :02/11/12 01:11
「生きた人間をおそう理由は簡単でね。本能で熱を感知してるだけだ。結晶にはインジウムアンチモンの化合物が含まれてい
て、これが熱を感知して脳に送る。要は赤外線センサーだね」
「ふむふむ」
「結局、結晶がなんなのか?それはまだ・・・分からない。生物学者の意識はこれはウイルスなんじゃないかとも言っている。
意識に寄生し、それを媒介にして自分を成長させるウイルスだね。ウイルスは恐竜を滅ぼした後、冬眠していたんだ。次に
自分が寄生できる、高度な意識をもった生物が現れるまで。発掘隊員は感染した後、そうとは知らずに世界中にウイルスを
ばら撒いていた。そう・・・15年間の間ね。君もあの姉妹も感染しているよ。そして・・・胸腺で育ってる。
ゆっくりとだけど、確実に。君の意識を媒体にしてね。そして最も大きい結晶を持った人が死んだとき・・・世界中が
こうなったんだ」

90 :はずいにゃあ ◆S9tbNjDp0s :02/11/12 01:19
ゾンビのくくりだと飽きるとか言う人もいたから方向性かえます。

91 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/12 02:06
今度こそは割り込みじゃないはずだ。いやそうだとも。そうであってたまるかぁ!
……そうだったらやだなぁ。

 いくつかの通りを抜けたところで、少女は口を開いた。
「……そんなのじゃありません。そんな立派な気持ちじゃないんです」
 尚也は無言で車を止めると、その先を促す。
「初めは彼女のことが気になっていたんです。もう死んでいる先輩のところにいくなんて。 もし、助けられるならそうするつもりでした。それが無理ならせめて最後まで見届けようとも思いました。でも、校庭で一緒にいる二人を見ているうちに羨ましくなったんです」
「彼女は死んだ後も先輩と一緒にいる。私は毎日それを見ているだけ」
「独りでご飯を探して。独りで隠れて。独りで逃げて。独りで怯えて。いつも独りで!!」
「死のうと何度も思った!死ねば先輩と一緒になれると思った!でも死にたくなかった!怖かった!」
 感情の箍が外れ、心の奥の叫びを発する少女を尚也は黙って見つめる。
「私だって好きだったのに!……好きだったのに。でも、死ねなかったんです」
 日向は涙を流しながら、まるで許しを請うかのように尚也にすがりついた。
 尚也は黙って、日向の背中に手を回す。
「あの時、彼女を見た時、心の底から生きてやろうと思いました。死んでやるものかって」
「私は生き延びて、そして生きてる相手を好きになろうって思ったんです。思い出はきれいでも、形は無いから。だから生きて、生きて、生き抜いていくって決めたんです」
 背をさする手の暖かさに心が熱くなるのを感じながら、日向は尚也の胸から顔を離す。


92 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/12 02:06
「すいません。変な話ししちゃって。その、助けられたとき思ったんです。強い人だって」
 恥ずかしさに俯いた日向は、尚也の顔に刹那の間浮かんだ表情に気づくはずも無かった。
 それは深い羨望だった。
 日向が顔を上げたとき、瞳に映るのは常と変わらない無表情な尚也だった。
「だから、その、そういう方に考えちゃったんです」
 尚也は背中に回した手を戻しながら、自分を見つめる瞳から目をそらした。
 そこに映る自分の凍った瞳を見たくなかった。
「生きるつもりがあるのなら、手助けはできる」
「それって、連れて行ってくれるんですか!」日向が声を弾ませる。
「まずは一度、拠点に戻る。今後のことはそこで決めよう」
「はい!」微笑む少女が、尚也には眩しく見えた。
 そういえば、あの二人は、ホームセンターの青年と少女は元気だろうか。
 あの二人も生きようとする意思で輝いていた。だから助けようと思ったのだと、尚也は初めて気がついた。
 自分より、彼らのような人間こそが生き延びるべきだと尚也は強く感じていた。

93 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/12 02:25
あれっすね。
前スレでやったみたいに、まとめて書いた後で何話投下するのか予告してからのほうが
今回みたいな事故を防げますね。

はずいにゃあ ◆S9tbNjDp0sさん、ちょうど方向転換していたとこで割り込んでしまいました。
正直スマンカッタ。

というわけで一応分かりやすいようにまとめますと、
>16-18が番外編。
>20-21、>30-31>、45-46>、>85、>87>、91-92が本編。
みんな2チャンネルブラウザ使ってるからこれでいいよね。

んでようやく日向が合流シマスタ。えっちぃ展開期待していた人はスマソ。
次は尚也が拠点に日向を連れ込むところと、日向の汗まみれで(*´д`*)ハァハァしているあたりを書くと思います。

明日夜勤なんで、もしかしたら明日投下できるかも。

  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 |なんつったりして
  \
   V ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ∧ ∧ヘ∧
  (,,゚Д゚*゚ー゚)
  ./    |   \
 (__ノ(__ノ
/        \


94 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/12 02:28
ミスった。
>16-18が番外編。
>20-21、>30-31>、>45-46、>85、>87>、91-92が本編。
です。

では皆様おやすみを。

95 :はずいにゃあ ◆S9tbNjDp0s :02/11/12 02:58
「なんとか・・・ならないのか」
「なにがだい?」
「この惨状だよ」
「惨状?」
えい、じれったい。僕は怒るように尚也に言った。
「死人が歩いてるし、そいつらは生きた人間を食う。お前だって僕を食おうとしたじゃないか。結晶だか
ウイルスだか知らないけど、これがまともな状態じゃないことはわかるだろう」
「ああ、これならもうすぐ終わるよ。混乱していたんだ。結晶がね。けど・・・もう大丈夫。彼らと僕たちは
話し合った。もうすぐ全てのゾンビは活動を止めるよ」
それはめでたいが・・・彼らってなんだろ。
「結晶だよ。ウイルスでもなんでもいいけど。彼らは知性があるよ。人間のものとははるかに異質で僕
たちの意識の代表団も接触に苦労したみたいだけどさ。彼らは恐竜の失敗に学んだんだ。宿主を滅ぼ
しちゃあ意味がないだろう。今回は過ちに気がついたんだ。君をはじめ僕たちと接触できる人間にはこ
のことは伝えてある。ゾンビが活動をやめたあと、胸を開いて結晶をとりだせばいいだけだよ」
「でもさ、それで君たちの意識は平気なのかい?」
「ああ。問題ないよ。結晶を取り出した後適当なとこにおいておけばいい。日当たりのいい場所がいいかな」
植木鉢みたいだ。そのあとも僕は尚也と様々なことを話し合った。
「さっきからなにぶつぶつ言ってるの?」
真由美姉さんが話しかけてきた。そういえば真由美姉さんのこと忘れてた。僕は尚也の変わりに要約
してあげた。真由美姉さんは尚也とコンタクトできないもんな。尚也の言い方を借りれば、魂・・・いわゆる
意識の核がちがうらしい。尚也は血液型みたいなものだって言ってた。でもきっと死ねばわかりあえるん
だろうな。

96 :はずいにゃあ ◆S9tbNjDp0s :02/11/12 03:00
「じゃあ・・・もしかしてお母さんの意識も・・・」
あ。そうかもしれない。真由美姉さん理解が早いなあ。僕は尚也に伝えてみる。
「ああ、姉妹の母親だね。さっき接触が終わったよ。世話してくれてありがとうって言ってる。
それから淋しいけどどうせすぐに会えるんだから、あななたちは精一杯生きなさいだってさ」
僕はその言葉を姉妹に伝える。姉妹は泣きじゃくっている。瑠璃ちゃんはいまにも自殺しか
ねない勢いだ。
「いやーーー。お母さんのとこにいくーーー」
尚也は追加する。
「ああそれから、結晶は腐らないし風化もしない、保存しておけばずっと持つよ。たとえ・・・
何億年でも。エネルギーは太陽から供給できる。太陽電池の役目も兼ねてるんだ。
ほんとにうまくできてるよ。人類は不死を手に入れたんだ。」
不死だって!それはすごい。でも結晶の中じゃつまんないだろうな。真由美姉さんともエッチで
きないし。肉体を持たないもの同士のエッチってどうだろう。いいのかな、それともいまいちなの
かなあ。などと妄想を繰り広げる僕に、尚也は
「それと残念だけど・・・もうすぐコンタクトはできなくなる。生者は生者の、死者は死者の世界に
あるべきだと、僕らは決めたんだ。さようなら・・・○○」
尚也の声がかすれていく。
「もう、行っちまうのか。おい!尚也!尚也ああああ!」
呼びかける僕。
「・・・君は本当にいい友人だった・・・さようなら・・・いつかまた、時の環の接するところで会おうよ。
・・・ああ・・・刻が・・・見える・・・」
こいつやっぱりアニオタです。尚也の声が薄れ、やがて消えた。僕は今までのことも
全て姉妹に伝える。
瑠璃ちゃんは良く理解できなかったようだけど、真由美姉さんはそれがどういうことかすぐ
分かったらしい。
「やっぱり、お母さんのとこにいくーーーお母さんのとこがいいよーーー」
「瑠璃、駄目よ。生きるの。お母さんにはすぐにあえるわ。瑠璃が生きて、好きな人と結婚して、
赤ちゃんを生んで・・・やがてそのときがきたら・・・お母さんにあえるわ。だから、それまで頑張ろうね」

97 :はずいにゃあ ◆S9tbNjDp0s :02/11/12 03:38
一週間後、活動をやめた尚也の胸を開いて結晶を取り出す。指先に乗るくらいの大きさだった。
生きてるときは電子顕微鏡でもないと見えないけど、死ぬと育って一週間くらいでその大きさ
になるらしい。
「大切に扱ってくれよ」
尚也の声が聞こえるような気がする。
「わかってるって」
僕たちはその結晶を落としたりしないように小さな瓶にいれて、港に向かった。港に向かう間
活動しているゾンビは全く見かけなかった。港には既に自衛隊の艦艇がきている。もう話は伝
わっているらしく、自衛官も僕の持っている結晶に視線を向けさえしなかった。避難してきたほ
かの人たちにも、結晶を持っている人がいる。きっと家族や友人や恋人の結晶なんだろうな。
「おにいちゃーーん。ほらあそこーー鳥がいるーー」
海鳥を見つけた瑠璃ちゃんの明るい声が響く。僕の傍らには真由美ねえさんがぴったりと寄
り添っている。
「瑠璃ーーー気をつけなさーーい」
瑠璃ちゃんに優しく声をかける。そんな真由美姉さんをみながら僕は思う。不死かあ。
不死もいいけどこの一瞬にはとてもかなわないだろうな。好きな人のぬくもりと優しさを感じる
この瞬間こそ無限の時間よりもはるかに価値あるものなんだろう。

98 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/12 17:43
ID取得。
しかし初めてクレジットカードで買ったものが2chのIDとは……

まあ過去ログすぐ読めるからいいか。

現在資料用の本を注文中なので、本編はちょいとお休みになるかもです。
番外編やまったく関係ない短編を書いて気分転換でもしようかな。

99 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/12 21:24
pipウゼー
厨設定キモイ

100 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/12 22:37
PIP ◆dve/1Ebaqsのスレ主のような書き込みもうざい

101 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/12 22:41
>>100
>>99
ひがみ根性爆発だね!!


102 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/12 22:42
もう、このスレ終りだよ。よく3まできたもんだ。
常連投稿者が全く来ないじゃん。
マテリアルさん、山好きさん、ご降臨ギボン

103 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/12 23:12
>>102さん
まあまあ・・・
気持ちはわかるけどサ!
これでいいんじゃない?2ちゃんだし(w
ここまで育ってきたら大丈夫だよ。
逆にマンセーなレスばっかだと続かないと思うのは俺だけ?
耐性つけた作者さんたちの逆襲きぼんぬ!

104 :数学屋 ◆Z62ETnTQww :02/11/13 00:01
   1/4

 俺は見慣れたゾンビに目をやりながら、日付を確認した。
 リュックから缶詰を取り出すと、今日の食事を始める。
 辺りの腐臭がきついが、こんなものは馴れの問題だ。未だに馴れていないという者はとっくに死んでいるか、どこか安全なところに避難しているんだろう。
 ゾンビが呻く。
 俺の目の前には4体のゾンビがいる。どれ一つとして俺を襲う気配は見せない。
 それどころか4体とも、地面に座り込んだまま立ち上がる気配もない。時折俺の方に顔を向けるが、俺の存在に気付いているのかどうかはわからない。
 ただ、静かに呻いているだけだ。
 俺がここに来てから三日、ゾンビ達はただ座って呻いているだけだ。

 三日前、俺は空き家に入り込んだ。頑丈な鍵をかけられる場所なら、しばらく休んで様子を見ようと思っていたのだ。
 しかし、そこには先客がいた。
 寝室の隅、ベッドの上に抱き合うようにして固まっているゾンビが4体。
 俺は咄嗟に猟銃を構えたが、ゾンビが襲ってくる様子がないことはすぐにわかった。
 座り込んだまま、立ち上がろうともしないのだ。
 俺は猟銃を構えたまま、近づきすぎないようにしてゾンビを観察した。
 残った衣服から見て、ゾンビは女だった。
 そして、4体とも、妊娠していた。
 

105 :数学屋 ◆Z62ETnTQww :02/11/13 00:02
   2/4

 妊婦ゾンビが出産しようとしている。

 それが、俺の結論だった。
 例え妊婦がゾンビ化したとしても、無事に出産が出来るものなのかどうか、科学的なことは俺にはわからない。
 ただ確実に言えるのは、そこに4体の妊婦ゾンビが安静にして座っていたことだけだ。
 俺は、ゾンビの観察を始めた。
 どっちにしろ、行く当てはない。生きるだけ生きて、適当なところで自殺できるならそうするつもりだった。
 俺の好きだったモノは全部、ゾンビ発生前の世界にある。この世界にはない。今更新しいモノを見つける気にもなれない。
 だからといってすぐに死にたいわけでもないが、世界に対する未練はない。生きていく理由も何もない。
 だが、ゾンビが出産できるなら、新しい世代を曲がりなりにも生み出せるなら、それを見届けていくのもいいかもしれないと、その時は思っていた。
 今は、その時の決心をやや後悔している。
 考えてみれば、いつまで待てばいいのかわからない。出産予定日をゾンビに聞くわけにも行かないだろう。
 三日間、ゾンビはただ呻くだけ。俺はただ、缶詰を食べてじっとしているだけ。
 手の届く範囲から離さない猟銃も、ベルトにぶち込んだままの鉈も、ここでは一度も使っていない。
 不思議と、他のゾンビはこの家には近づかない。この4体とのテリトリーだと認識されているのか、それともこの4体のせいで俺の気配が消えてしまうのか。
 とりとめもなく考えながら食べ終わりかけたとき、ゾンビが今までにない様子で呻き始めた。


106 :数学屋 ◆Z62ETnTQww :02/11/13 00:02
   3/4

 生まれるのか?
 俺はリュックからデジカメを取り出した。
 世紀の瞬間だ。
 呻きが甲高い不気味なモノに変わる。
 それに反応しているのか、自分たちも出産が近いのか、残る3体も同じように呻き始めた。
 波のように上下する呻き。
 呻きが何度目可のピークを迎えたとき、1体のゾンビが突然立ち上がった。
 俺は咄嗟に猟銃を構えたが、それはゾンビの出産の瞬間だった。
 ぶすっ
 障子紙を破ったような鈍い音ともに、腐臭を伴った茶色の液体が股間から流れ落ちる。
 その流れの中にぶら下がっているのは、間違いなく赤ん坊だ。
「産まれた・・・」
 思わず呟いたとき、残りの三体も次々と立ち上がり、破水を迎えていた。
 俺は近づこうとした。ヘソの緒を切る必要があると思ったのだ。
 力を使い果たしたかのように座り込むゾンビたちに、俺は無意識に微笑みかけていたと思う。
 最初に子供を産んだゾンビは、自分の子供を抱えていた。
 そしてそれが、ゾンビに残された母性本能の最後のかけらだった。
 ゾンビは、赤ん坊を囓った。

107 :数学屋 ◆Z62ETnTQww :02/11/13 00:03
   4/4

 俺は絶叫を上げて猟銃を撃っていた。
 母性本能を失ったゾンビは、ついに俺を認識し、よろよろと立ち上がる。ヘソの緒でぶら下がった赤ん坊をそのままに。
 俺は泣きながら銃を撃ち、鉈を振るった。
「馬鹿やろう! 馬鹿やろう!」
 ゾンビを責めながら、俺は泣いていた。
 4体のゾンビか肉塊となったとき、生きていたのは一人の赤ん坊だけだった。
 俺は赤ん坊を抱き上げた。
 ゾンビから生まれた子。もしかすると、この子もゾンビなのかも知れない。
 それとも、人間か。
 俺は、泣き止まない赤ん坊を優しく抱きしめる。
 これで、生きていく理由が出来た。俺は、この子を育てる。
 この世界で、この子と一緒に生きていく。
 俺は決意した。
 この子のために、生きていこう。
 まずは、俺の言葉遣いを直そう。
 母親が「俺」なんて言ってちゃ、子供に正しい言葉は教えられない。
  

                        終

108 :数学屋 ◆Z62ETnTQww :02/11/13 00:09
 ゾンビチャイルドネタを考えていたら先を越されてしまいましたので、
ちょっと毛色を変えてみました。
 これの延長上で、次の話考えています(続きという意味ではありません)
 

109 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/13 01:12
99=100=102

110 :はずいにゃあ ◆S9tbNjDp0s :02/11/13 02:21
話がゾンビじゃなくなったのでもうやめます。今まで汚してごめん

111 : ◆dve/1Ebaqs :02/11/13 02:44
はう!マジっすか!

はずいにゃあ ◆S9tbNjDp0s さん、「やめます」ってのは今のシリーズをやめるってことですよね?
それで次からはまたどーんと別の話を書いていただけるんですよね?

漏れみたいにきもいだのウザイだの言われても、カレー食べれば忘れる奴もいるんです。
感想スルーされてる奴が残って、降臨キボンされてる人がいなくなるのって寂しいですよ。

大丈夫です。そのうちまた色々書きたくてたまらなくなりますって。

112 :102:02/11/13 06:05
>>109

違うよ。少なくとも99と100は私では無い。

都合が悪くなると、全て同一人にしようとするのは、やめた方がいいよ。
見苦しい。

113 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/13 07:19
糞スレ

114 : :02/11/13 17:58
作家の皆様、いつも楽しく拝見させて頂いております。
煽りなどに負けずがんがってください。

115 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/13 22:40
某作者です。
スレ活性化したかったら、作品に対する批評をしたほうが、いいですよ。
別にマンセーにする必要はないです。
前スレで山好きさんが、批評を求めるといったような書き込みをして、かなりの作者さんが同意してましたね。
その後、短いながらも批評するということがされてきましたが、
新スレになってからさっぱりですね。
短くていいのですよ。ただ面白かったではなく、
どういうところが面白かったか、とか面白くなかったけど、こう感じた等、何らか書いて貰えると有り難いですね。
結局、感想を書いていただける事が、作者にとってのガソリンになります。

宜しくお願いします。

116 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/13 23:01
批評と煽りは別だけどな

117 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/13 23:07
>>115
却下だ、そんなこと認めればスれが荒れる。
批評と称して、荒らしや叩きが跳梁するのが目に見えてる。


このスレは、作品を発表のみ。批評、感想は叩きや荒らしの誘因の元だから、一切禁止。

118 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/13 23:42
>>117
君が荒らしてる本人なんだろうけどね。

119 :はずいにゃあ ◆S9tbNjDp0s :02/11/14 02:29
みなの続きが読みたい。終わらないと気持ちが悪い。

120 :合坊@ジャックダルクさんありがとう♪ ◆W/ANgELIII :02/11/14 08:30
リョウスレニンテイシマスタ
ミナサンガンバッテクダサイ

121 :山好き@ ◆U0WxN8c4sc :02/11/14 09:04
なんか、コテハンが出されているようですね。

>>115 某作者様
某作者でなく、コテハン+トリップ付きの方が、いいですよ。
まっとうな意見ですし。

前スレで荒れた時に、前スレで588がスレかスレッドの削除依頼出した事がありましたね。
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1034309472/588

それに対する削除人の対応は、
http://qb.2ch.net/test/read.cgi/saku/1027074258/124 でした。
>また、職人の煽りに関しては、それだけでは削除対象外なので、
>完全無視して「まともな感想」によって相殺するのが創作系スレの常です。
>つまり、放置するだけではなく感想を付けるのも対策です。

私も、感想をもらえた方がうれしいですよ。
作品を投稿する立場からすると、何の反応も無いと萎えますね。
良スレ化は、作者さん達の「作品」と読者さん達の「まともな感想」で
出来るのでは?

偉そうな事書いて申し訳ないです。


122 :マテリアルさん ◆EkzNU3ykSU :02/11/14 15:11
>はずいにゃあ ◆S9tbNjDp0s さま、
 お話終結、乙であります。
「青い結晶」ときましたか。SFっぽい設定がナイスです。大昔、『スターログ日本版』
というSF専門雑誌で、映画『DAWN OF THE DEAD:ゾンビ』が高い評価を得ていた
のをふと思い出しました。自由な発想というのは、なんにしろ強い力を持ってますね。
しかし、壮大な話になってるなぁ。こういう話になるとは正直思っていなかったです。

>PIP ◆dve/1Ebaqs さま、
 いつもお話をありがとうございます。美味しくいただいております。
人間の「生きようとする意思」というのは、まさにドラマです。
絶望の淵で足掻く人間の姿というのは(尚也のそういう姿が作品上で表現されないだけに)、
絵になり――というと語弊がありますが――人の心を惹きつけます。

>数学屋 ◆Z62EtnTQww さま、
 これは・・・、えらく考えさせられました。
>>107 4/4で猟銃を撃ちまくる「俺」の気持ちに自分の気持ちもシンクロしたのですが、
そこで、はたと思ったですよ、「母親ゾンビはまさしく本能のままに行動しているのに、
なんで読んでいる自分(私)はゾンビの行動に憤りを感じるのだろう」って。
それと、赤ん坊を齧るのが母親ゾンビの本能ならば、本能ってなんだろう?、と。
それはさておき、絶望が大きいだけに、最後に残った希望が輝いていて、ほっとします。


 年末進行突入中。感想のみにて失礼申し上げまつ。

123 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/14 21:01
糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 
 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞ス
レ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞
スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 
糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 
 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞ス
レ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞
スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 
糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 
 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞ス
レ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞
スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 
糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 
 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞ス
レ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞
スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 
糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 
 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞ス
レ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞
スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 


124 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/14 23:17
本当に糞と呼ぶのにふさわしいスレだな。

125 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/15 17:49
>>124
本当に糞と呼ぶのにふさわしいレスだな。(藁

126 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/15 23:45
いまから3つほど投下します。
付近の方は爆撃に巻き込まれないようにしてください。


127 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/15 23:46
 途中で日向の衣服などを調達しながら、市街地の丘に立つ一戸建てに到着する。
「きれいなお部屋ですね」
 日向は部屋に入った第一声で、感嘆の声をあげた。
「尚也さんて、お金持ちなんですか。こんな良いお家に住んでるなんて」
「俺の家じゃない。モデルハウスだからきれいなのは当たり前だ」
 尚也は少しあきれたように返事をする。
「え?でも、鍵持ってましたよね」
 小首をかしげる日向に、尚也は指で鍵を回しながら答えた。
「不動産屋に行けば、鍵くらい置いてあるさ」
「……それって犯罪ですよね」
「本気で言ってるのか。そんなことより、さっさと風呂に入って寝るんだ」
「へ?」日向は目を丸くして、尚也を見つめる。少しばかり頬が赤い。
「その間、こっちは用意しておく。風邪引くなよ」
「はい!しっかりきれいにしてきます!」
 日向は尚也が差し出したバスタオルを受け取ると、回れ右をして浴室へと軽い駆け足で向かった。
 尚也は食事の準備に台所に向かうと同時に、何者かが廊下を駆けてくる音がする。
 カウンターを盾にして、廊下に向けてコルトパイソンを構える。
「な、尚也さん!お湯が出ます!ッてアレ、撃たないで!」
 リビングに飛び込んできた日向は、尚也が銃を構えていることに気づくと両手を上に上げる。
「……お湯ぐらい出る。そうでなきゃ風呂に入れなんて言わない。それと前ぐらい隠せ」
「っわっわっわ。すいませんでしたー」転進しながら謝る声が、リビングに響く。
「フー、はしゃぎすぎだ」
 尚也は軽くため息をつきながら、作業に戻った。
「それも仕方がない、か」
 今までの日向の境遇を想像すると、強くも言えない尚也だった。

128 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/15 23:46
「お風呂空きました」
 久しぶりのお湯を堪能した日向を、テーブルの上に並べられた湯気立つ食事が迎える。
「うわー美味しそうですね。尚也さん料理できるんですね」
 芋粥、コーンスープ、ほうれん草のおひたし、鰯の煮物などがテーブルに並べられている。
「レトルトと缶詰に手を加えただけだ。長かったな。様子を見に行こうとしてたところだ」
 尚也は緑茶を入れながら、日向に向かいの席に座るよう促した。
「久しぶりのお湯だったんで、たっぷり浸かっちゃいました」
「流行の電化住宅というやつか」
「はい、電気が来なくなってからはずっとお水で洗ってました。乾燥機もあるのはびっくりしました」
「この家はプロパンだから、燃料には困らない。電気も燃料電池があるから問題ないしな。まあ大抵の一戸建てなら、車に積んだ予備の燃料電池も使える」
「へえ、そうなんですか。あ、すいません。食事にしましょう」
「急いで食べるなよ。胃腸が持たないからな。昔の兵糧攻めだと、投降した後に急いで食べ物を詰め込んだせいで死んだという話があるぐらいだからな」
「……はい。危なかったです」
 食事の挨拶と同時にスプーンに伸びた手を止めながら返事をする日向だった。

「ご馳走様です。あ、後片付けはやります」
 席を立とうとした日向を、尚也はお茶を注ぎながら制した。
「いい、久しぶりの食事の後はゆっくりしろ。内臓に負担がかかる。どんなときも体の調子を整えることを考えるんだ」
 日向は席に座ると、礼を言いながらお茶をすする。
「今日と明日はとにかく休んでもらう。疲れを癒して、体を健康にするんだ。いろいろ教えられることはあるが、それも体が付いてこないと意味が無い。無理をしても失敗しては何にもならない」
「はい」日向はすなおにうなづく。 
「さて、落ち着いたら底のソファに横になって待っててくれ」
「はい!」先ほどより大きな返事をする日向だった。

129 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/15 23:49
 ソファに横になった日向のそばに座り、尚也はいくつか質問を始めた。
「今まで、大きな怪我をしたことは?入院したことは?アレルギーがあるならそれも教えてくれ」
「怪我は無いです。入院も。アレルギーは花粉症ぐらいです」
 日向はどこか不満そうに返事をする。
「ゾンビに傷つけられたことは?体液を浴びたことは無いか?今体に怪我はあるか?」
「ゾンビからは逃げてました。体液って、そんなことされてません。怪我は足ぐらいだと思いますけど、背中とかは分かりません。あの、見ます?」
 尚也は軽くため息をつくと、日向にうつ伏せになるように促す。
「体液は、唾液・血液のことだ。あいつらが写生できるかどうかは知らない。背中を見せてもらうぞ」
 日向はうつ伏せから体を軽く浮かせて上着を捲り上げた。
 見たところ怪我をしている様子は無い。少し赤くなっているのは、風呂で擦り過ぎたせいだろう。
「背中に傷は無いようだな」尚也は首筋にかかった髪をかきあげて確認しながら言う。
 その声を訊いた日向は、次にズボンに手をかけ脱ぎ始める。
「下は無理しなくていい。そこぐらい自分で確認できるだろう」
 尚也は目をそらしながら、日向に服を着るように言う。
「その、大事なことなんですよね。だったらちゃんと調べてもらったほうが、安心できます」
 日向は下をひざまでまくると、尚也に続きを促した。
 尚也は日向のもっともな台詞に、下半身に目を向けると傷の有無を探す。
 覚えの無い怪我は、ゾンビのうろつく今、かなりの恐怖をもたらすのだろう。
「大丈夫だ」いつもより感情の無い声で告げる。
 日向は尚也を軽く見つめた後、服を元に戻し指示通り仰向けになる。
「軽く採血をする。血液でいくつか調べられることがあるからな」
 尚也は日向の白い腕から血をとると、用意した試験管の中に注入し結果を待つ。
 陽性反応が現れないことに、尚也は我知らず安堵の息を漏らした。

130 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/15 23:56
連続投降規制恐るべし。

まずは尚也と日向の隠れ家での生活の始まりです。
日向だけでなく、尚也も久しぶりに会う人間に少しはしゃいでるようですね。
日向が少し無防備すぎますが、無意識のうちの尚也に媚を売ってるということで。
危機的状況での生存本能が異性を求めているというのもありますが。

次からは尚也の新兵訓練日記が始まります。(嘘を嘘と見抜ける人で無いと以下略)
資料が明日の10:00に711に届くので早ければ明日の夜には書けるかな?
明日の早番がどのくらいに終わるかにかかってそうです。

以下、おまけの没バージョン。

「下は無理しなくていい。そこぐらい自分で確認できるだろう」
 尚也は目をそらしながら、日向に服を着るように言う。
「その、大事なとこですよね。だったらちゃんと調べてもらったほうが、安心できます」
 日向は下をひざまでまくると、尚也に続きを促した。
 尚也は日向のもっともな台詞に、下半身に目を向けると傷の有無を探す。
「変じゃないですか?」日向が恐る恐る聞く。
 覚えの無い怪我は、ゾンビのうろつく今、かなりの恐怖をもたらすのだろう。
「大丈夫だ」いつもより感情の無い声で告げる。
「その、変な形じゃなかったですか?」
「……どこを調べたと思ってるんだ」

131 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/16 00:00
五時じゃなくて誤字とミスいっぱい。

流行の電化住宅というやつか
       ↓
自宅は流行の電化住宅というやつか

底のソファ
  ↓
そこのソファ

ほかにもあるなー。
推敲に一日ぐらいかけるべきか……

132 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/16 00:41
PIP ◆dve/1Ebaqsさんお帰りなさい。
尚也えらく素直になりましたね(w
燃料電池のフォロー少ししてほしいかも・・・

133 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/17 09:33
保守

134 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/17 10:20
オカルト板の代表的な糞スレ。住人も同様に糞。

135 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/17 12:08
 ♪糞でも3スレ目〜〜♪
 え、なに? 悔しいの?(ウププ)
 君のいるスレはさぞかし良スレで10スレくらい続いているんだろうね〜(藁
 

136 : ◆dve/1Ebaqs :02/11/17 13:44
お久しぶりです。
仕事中だというのに、隙を見て三発投下開始します。
楽しんでいただければ幸いです。

137 : ◆dve/1Ebaqs :02/11/17 13:47
 二日後、日向の体力が回復しつつあることを確認すると、訓練が始まった。
「さて、始めはまずはゾンビについての講習だ」
「銃の撃ち方とかじゃないんですか?」
 質問は即その場でするように言われているので、日向は遠慮することなく聞いてみる。
「それはもう少し体力がついてからだ。筋トレも必要だ。その前に相手のことを知らないと基本的な対処ができない」
「おれたちがゾンビと呼んでいる者、あれはウィルスの感染患者だ。感染経路は患者の体液を媒介にする。
感染後体力が極端に低下するか、死亡することによって発病する。
初期は空気感染し、感染能力も高かったが人に適応するに応じて体液感染に変化した。感染能力も低下している。
このあたりが救いといえば救いだな」
「噛まれてもすぐにはゾンビにならないんですか?」
「ああ。ただ近親者が発病したときは要注意だ。染色体構造を模倣するせいか、罹患者と遺伝構造が似ている場合はほぼ確実に発病する。
発病後は五感の低下、大脳新皮質の劣化が見られる。ああ、原生生物や菌類にも発症しない。動物相の一部、現在は人間のみが発症する」
「あの、感染と発病は違うんですか」首をかしげながら質問する。
「感染していても発病するとは限らない。潜伏期間もある。HIVがいい例だ。感染後発病して初めて症状がでる。
発病後は本能に従って捕食を繰り返す。人を襲うのは、感染後に遺伝構造が崩壊していくのを補うためらしい。この当たりはよく分からないな」
「記憶とかも無くなっているんですか。あと、本能で動くんですよね。食欲以外の本能もあるということになりますよね、それだと」
 日向の質問に、尚也は目を細めて記憶をたどる。
「記憶はおぼろげにあるように思えるな。学校に通うところを見ると習慣は残っているようだ。睡眠と性欲か。考えても見なかった。
食欲が満たされた状態ならそれもあるか」


138 : ◆dve/1Ebaqs :02/11/17 13:48
 尚也が感心する様子に、日向は照れて「えへへ」と笑ったが続く言葉に固まる。
「そうなると、気をつけたほうが良いな。性犯罪はほとんど男が起こすからな」
「うー、ちょっとお断りしたいです。あのぬるぬるぐちゃぐちゃに触られたら気絶します」
「そういった意味じゃ、生きてるやつらもそう変わりは無い。今までもよく見かけたよ。
ゾンビから守る代わりと言って年端もいかない少女を弄んでる奴とかな」
 尚也のせりふは平坦で、何の感情も伺えない。日向はそれが不満だった。

「……さて、ざっとこんなものだ。ひとまずまとめてみてくれ」
 講習の最後の締めくくりに、日向に自分の口からまとめさせる。
「体液感染をするので、傷には気をつけること。確実に倒すためには脳組織を破壊すること。何より戦闘は避けること。感染者は早めに……」
「早めに?」口ごもる日向を促す。
「……処理すること。可能であれば死体からの感染を防ぐ処理もすること」
 ゾンビが感染患者ということを教えられたせいか、日向の口は重い。
「生き延びたければ、食料と安全の確保をためらうな。自分の手を汚したくないというのなら誰かかわりにやってくれる人間を探すことだ」
 尚也は冷たく言い放つ。彼にとっては当たり前のことでしかないからだ。
「助けられないんですか、絶対に。原因が分かっていても」
「対症療法ぐらいはあるかもしれない。だが、今手元に無いのでは意味が無い。試みた奴はいたが失敗した」
「誰です。その試みたという人は。もっと研究を続けてもだめなんですか」
「続けようが無い。施設や人員が不足している」
「知っている人ですか。ずいぶん詳しいですね」
「しばらく一緒にいる間、実験台にされたからな」
「実験台って、尚也さんゾンビに噛まれたんですか!」
 驚愕して、思わず日向は席を立つ。ロフトにいすが倒れる音が響いた。


139 : ◆dve/1Ebaqs :02/11/17 13:49
「さてな。噛まれてはいないが、初期に空気感染していてもおかしくは無い。……なんて嘘だよ」
 日向のあわてる様子を見て、くすくす笑う。邪気の無い笑いに日向は顔を真っ赤にして抗議した。
「ひどいです。そんな嘘をつくなんて。やっぱり研究が失敗したというのも嘘ですね」
「いやそれは本当だ。実験台にされたのもな。嘘は感染しているというところだけだ」
 尚也は席を立って、冷蔵庫から包みを取り出しながら続ける。
「これが感染しているかどうかを調べる試薬だ。あまり数は残っていない」
 発泡スチロールの箱を開けると、中には小分けにされた試験管が整列している。ボールペンほどの太さで、長さは5pも無い。
「これに採取した血液を混ぜて調べる。何の反応も無ければ問題ない」
「反応したときは、どうするんですか」日向の声はかすかに震えていた。
「状況による」あっさりと尚也は告げる。
「その相手が負傷していて足手まといになるのなら隙を見て処分する。怪我が無く意識を保っているのなら別れる」
「そんな、まだ発病しても無いのに。それに、」
「それに?」
 目の前の青年があまりにも当然のように話すのを聞いて、日向は胸が痛んだ。
 この人は今までどんな目にあってきて、どうしてこんな考え方をするようになったのだろう。表情を変えない顔が仮面のようで痛々しかった。
 平然とした様子が、いっそう心の闇を際立たせている。
「それに?」再度尚也が促す。そこにあるのはただ確認しようとする意思だけだ。
「生きていれば助かるかもしれないじゃないですか。もしかして誰かが治療方法を見つけているかもしれません。でも、死んだらそこまでです。そこで終わってしまうんです」
 説得するつもりは無かった。希望を捨てて欲しくないとの思いが日向を突き動かしていた。
「助かれば良い。そうでないときは人を襲うようになる。誰もが抵抗する手段を持っているとは限らない。いや、はっきりと言おう。こちらに危険が生まれるなら殺す」
 体験から生み出される言葉は硬く冷たかった。
「好んで戦いはしない。だがおとなしく殺されてやるつもりは無い」
「そして一人で生き続けていくつもりですか。そんな寂しい生き方、辛いです」


140 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/17 13:52
「……いつまでも生きていけるとは思っていない。いつかは死ぬだろう。それにこれは俺の考え方だ。君が従う必要は無い」
 尚也は設置したモニターへと視線を向けながら言った。瞳には無人の風景が写っている。
 日向は静かに立ち上がるとリビングの出口へと一歩踏み出す。
 ――怒らせたか。仕方が無い。
 尚也はモニターに顔を向けたまま、心の中で独白する。
 予想に反して日向は部屋を出て行かなかった。
 振り返ろうとした尚也の肩を暖かいものが包み込み、首筋に柔らかい絹糸が纏わる。
 黙ってそのまま好きなようにさせる。耳朶をすすり泣く声が打つ。
 しようと思えば抱きしめる手を振りほどくことも、冷たく止めるように言うこともできた。
 そうするつもりだった。そうしようとして、結局できなかった。
 小さな嗚咽がリビングの空気の中に消えていく。
 日向は尚也のために泣いていた。
 尚也は少女の重みを肩に感じながら、ただ無人の風景を見つめ続けていた。

以上です。
本文が長すぎますと文句が出たので分割しました。
3つのはずが4つに。
あれっすね。もっと短い区切りにしないとだめみたいですね。
それと投稿する時は
1/3PIP◆dve/1Ebaqs, 2/3PIP◆dve/1Ebaqs
て分数表示した方がいいでしょうか?

141 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/17 14:05
……(三点リーダー)の表示がおかしい。
何で下付に小さく表示されるんだろ?

テキストだと普通に出てるのに。
お知りの方がいたら、教えていただけませんか。

それとも私のPCだとそう見えるだけなのかなぁ。

>>132さん
燃料電池については私の設定では既築家屋の3割弱、新築の4割弱に配備されてるという設定です。
直也が持ち運んでいるのは水素を使用するタイプです。というわけで水素ボンベも持ち運んでます。
各家庭に多いのは都市ガス改質型で、リン酸型PAFCです。
京都議定書等の環境規制から優遇税制対象という設定にしています。
またある程度以上の人口がいる都市なら水素ステーションも設置されつつあります。
車でも燃料電池車が、新車で300万円ぐらいで発売されているぐらいの近未来と思ってください。

142 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/17 18:59
>>141
PIP ◆dve/1Ebaqsさん
ありがとうございます>燃料電池
なるほど、電力関係も工夫次第でクリアできる状況ですね。
極限のサバイバルも緊迫感が有って良いですが、
この状況も、いろいろと妄想が膨らんで面白そうですね。
この先の展開に期待しています。

143 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/17 23:02
読み返すと日向と尚也、仲良くしすぎたなぁ。
訓練中はスキンシップもあるからさらに親しくなりそうだなぁ。
ちょいとプロット修正しないと。

             (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
            ( ホントはこのあたりでもいがみあってる予定だったなんて言えないよなぁ。
          O  (
        ο    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
        。
___∧_∧__
   ( ・∀・)
――(    )―┘、         アキラメテイイヒトニナレ!!    
‐――┐ ) )――┐         ≡≡∧,,∧   ≡≡∧ ∧
    (__ノ__ノ    . |         ≡≡ミ,,>∀<ミ ≡≡(,,・∀・) マワリニヤサシイ、ショクギョウアンサツシャハイル!!
                     ≡≡ミ_u,,uノ  ≡≡ミ_u,,uノ
                   "~"    """  :::     "~""~"
                """    :::          ""


144 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/18 06:46
3スレ

145 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/18 15:42
保守

146 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/19 03:22
スレ数587だけど保守。


数学屋◆Z62ETnTQwwさん。
新作乙彼( ゚Д゚)ノ旦です。

どこからどこまでが生存本能で、どこからが母性本能なのか考えると面白いですね。
胎内にいるときは自分の一部として知覚するのかな?
免疫系も絡めるとさらに話が膨らみますね。


他の作者さん忙しいのかな。
私はもしかすると数日書き込めないかもしれません。
次来た時に他の方(もちろん新人の方も)の作品が並んでることを期待しています。
では。

147 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/19 18:59
完全に寂れているな…

PIP ◆dve/1Ebaqsさん、対照的な二人のその後を期待してます。

148 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/19 21:07
完全にスレ止まった・・・
あの頃が懐かしいよな・・
みんな青春を謳歌してたあの頃がさ・・・
俺は一体どこで道を踏み外してしまったんだろう・・・


149 :数学屋 ◆Z62ETnTQww :02/11/19 22:22
 純粋な疑問質問です。
 「寂れている」と「スレ止まる」は、どの程度の期間レスがない状態を指すんですか?
 個人的には、荒らしが来ないなら二.三日くらいレスなくてもいいと思うんですが。
 2ちゃんだと、その程度の頻度って異常なんですか?

150 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/19 22:34
>>149
ちょっと前までは結構盛況だったからね…
その頃にくらべると、どーしても寂しく思えるのよ…。

151 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/19 23:54
残業中。帰りたい。帰らしてー。ていうか(・∀・)カエル!!

まあ前までは結構作品と作品の間に感想が書き込まれていましたから
それに比べると今は廃れているように見えても仕方がないかと。

保守代わりに軽く感想やリクエスト、一発ネタがあればいいんですけどね。

んじゃ上司がうるさいんでこれで。
(ヘタレ上司、ゾンビウィルスが流行したら真っ先に食いついてやる!!)

152 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/20 08:31
PART1の500スレ位から、この形式で始まったが、
PART2の後半では、勢いは衰えていた。
PART3は出来たものの、もう勢いは無い。
多分、気付かないうちにdat落ちするのだろうな。

153 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/20 19:56
つーか、くくりがゾンビである以上いつかはネタが切れてしまうということだ

154 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/20 21:05
>>153
スレタイ自体がゾンビなのだから、しょうがない。

スレタイと中身が合わないスレもあるが・・・

「秩父で幽霊を見た」とか

155 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/21 10:16
>>151
ヘタレ上司と篭城して、色々あって最終的には頃す
コメディタッチのをキボンヌしていてみるテスト。

156 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/21 10:36
age?

157 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/21 18:42
>>155さん
>ヘタレ上司と篭城して、色々あって最終的には頃す
>コメディタッチのをキボンヌしていてみるテスト。

そ、そんな仮にも相手は上司ですよ?
自分の人生棒に振るまでの価値もない奴なのに。
ん、まてよ。

ゾンビ大増殖
   ↓
会社で篭城ということは外もいっぱい
   ↓
緊急避難措置(この板は俺のだ!!)
   ↓
やむなく上司αβοοη..._〆(゚▽゚*)
   ↓
  ( ゚Д゚)ウマー

……ちょっと時間を空けて書いてみます。

158 :158 ◆xuDTfQ0BoE :02/11/22 11:59
1)
いつもと同じ朝のはずだった…
7時15分に起床しシャワーを浴びる。雲一つ無いすがすがしい朝だ。
タオルで頭を拭きながらおもむろにテレビのスイッチをオンにする。
いつもと違う日はここから始まった…
テレビではこの時間は昨日のスポーツ情報やのんきな視聴者のリポート等をやっている時間帯のはず。
しかしテレビでは緊急ニュースとして緊迫した表情でアナウンサーが原稿を読み上げていた。
「昨夜未明から今朝にかけて全国のあらゆる場所で一斉に暴動がおこっている模様です。
暴動は各地繁華街から住宅地にまで及び多数の死傷者も出ている模様です。
ただ今取材班が総力をあげ情報を収集しておりますので視聴者の皆さんは安全が確認されるまで自宅で待機されるようお願い致します。
繰り返します…」
…何なんだ?暴動?全国各地?一斉に?断片的かつ抽象的過ぎる情報に一瞬困惑したが楽天的でポジティブな性格なのでさほどニュースの内容は気にとめなかった。


159 :158 ◆xuDTfQ0BoE :02/11/22 12:00
2)
会社まで通勤時間はバイクで20分。都心のやや外れの1K。家賃は6万。駅から歩いて15分ほどだがバイクか車があればさほど気にはならない。
ここで一人暮らしをはじめて早5年。
人並みの大学を卒業し合コンで知り合った彼女と付き合って3年。
そろそろ結婚の話もちらほら出てきている。
貯金もある程度貯まったので今度のクリスマスあたりにアッといわせる演出で彼女にプロポーズでもしようかなと考えている。
今日は金曜日で彼女と久々のデート、絶対に仕事を早く切り上げて帰ってやる。
そんな意気込みで家のドアをいきよい良く開けた。
いつもの通勤風景がそこにはあるはずだった。
しかし俺が見た光景は普段の景色とは若干違っていた…が、まだその時は気づかなかった…


160 :158 ◆xuDTfQ0BoE :02/11/22 12:01
3)
マンションの1階に降りバイクを置いてある駐輪場へと脚を向けた時に街中にあまりにも人がいない事に気づいた。
(おかしいな、普段なら通勤、通学途中のサラリーマンやOL、学生が駅に向かって歩いているはずなのに…今日は誰もいない…
まさかみんな暴動とやらを危惧して本当に自宅待機しているんじゃ?…)
「まさかな…」
自分でも無意識に言葉に出てしまった。
まるで不安な自分に楽天的な自分が言い聞かせるように…
バイクにまたがりヘルメットを装着しマンションを出る。会社に向かう途中で道がやけに空いている事にまたも不安になる。
そういえばマンションを出てから今日人をみかけない…異常だ…というか異様だ…
平日の出勤時間帯にもかかわらず人がいないなんて!!
初めて不安と焦りが募ってきた。バイクを止め携帯電話を取りだし会社に電話する。
時間は8時10分、早出の人が既に会社にはいるはずである。
でない…と言うか電話が繋がらない…話し中?…嫌な汗が流れてくるのがわかった。


161 :158 ◆xuDTfQ0BoE :02/11/22 12:01
4)
地球上には今自分しかいないのではないか?…
変な妄想まで頭の中を駆け巡る。
そんな時人が20m程先の横道からヨタヨタと歩いて出てきた。
人だ!! 何故か安堵感が一気にこみ上げ思わず「おぉ!…」とため息のような叫び声を出してしまった。
その声に気づいた様に前の人がこちらに振り向く。
ゆっくりとした足取りでこっちへ向かってくる。
何かが変だ…動きに精彩がないというか…のろいというか…しかし顔は俺の方1点だけを見つめて視線をそらさない。
俺もその人の異様な動きから目が離せない…というか動けない…恐怖?…脚がすくんでいる…
だんだん近づいてくるとその人の顔色が尋常ではない事に気がついた。
青紫色なのだ…
「人間じゃねぇ…」
またも思わず呟いてしまった、ふと我に返る。
(逃げなければ!!)
携帯をポケットにしまいメットを被りバイクのエンジンをかけてUターンする、たったこれだけの動きが非常に長く感じた。


162 :158 ◆xuDTfQ0BoE :02/11/22 12:02
5)
今日のテレビで言っていた暴動と言うのがさっきの奴なのか?何だったんだ奴は?ドッキリか?
とりあえず家に戻りもう1度テレビをつける。どこのチャンネルも暴動の話題で持ちきりだ。
あるチャンネルでコメンテーターの1人がこう言った。
「ゾンビですよ」
ゾンビ…そう!ゾンビだ!!まさしくゾンビだよ奴は!!さっきの奴…青紫色の顔、あのヨタヨタした歩き方。
俺は映画でゾンビを見ていた。知っていた…しかしそれが現実の世界にいるなんて…ポジティブ思考の俺でも考えられなかった。
窓に近づき外の景色を眺めると道には先程のゾンビと思われる男がゆっくりと歩いている。
その先にもう2〜3人だろうか?…ヨタヨタと力無くさまよい歩いてる。


163 :158 ◆xuDTfQ0BoE :02/11/22 12:03
6)
そうだ…会社は?彼女は?親は?友達は?…また一気に不安が押し寄せてきた。
携帯電話と家の電話両方使ってかけてみる。しかし繋がらない、電話が使えない…
「何なんだよ畜生!!」
思わず叫んでハッとした。今の声…奴らに聞かれていないだろうか?
窓の外を見るとさっきの男がこっちを見ている…目があった気がした…くそう…見つかった。
ゆっくりとした動きでマンションに入ってくる…
だがここは4階、奴らの映画のパターンを見ているとそう簡単には上がって来られないはず…階段には防火扉がついていて閉まっているし。
ゆっくり対策を考えるか…この状況でもまだ楽観的な自分が少し怖かった。



164 :158 ◆xuDTfQ0BoE :02/11/22 12:03
7)
奴らの弱点は頭だ。1人1人の強さは大した事は無い。噛まれなければいいんだ、その前に頭を破壊してしまえば良いんだ。
とりあえず武器となるものを見つけなければならない、俺の家の中で武器になるもの…
ハンマー?男の一人暮らし、日曜大工品なんてわるわけがない…
バット?俺は高校、大学とサッカーをやっていたのでそんな物も無い…
部屋の隅々を探してあったのは殆ど彼女しか使わない包丁だけだった。
とりあえずここを出よう。篭城しても埒があかない。誰か人のいる場所にいかなければ…



165 :158 ◆xuDTfQ0BoE :02/11/22 12:04
8)
ライダースを着込みズボンは2重にはき手袋、ヘルメットをつけたまま家のドアを開ける。
まだゾンビはこの階に到着していないみたいだ。
部屋を出てエレベーターの前で階段を使っていくかエレベーターで降りるか考えた。
階段のドアを開けて声を出しゾンビが上がって来ている間にエレベーターで下りるのがいいだろうと考えた。
意を決してドアを防火扉を開ける。そして「バカヤロウ!!」と叫ぶ筈だった。
開けた瞬間に2人のゾンビがなだれ込んできた。
「2人!?」
計算違いだ…何故2人に増えている?
冷静に考えている場合ではないのだがこんな時に限って冷静に考える。2人の勢いに押され思わず倒れこむ。



166 :158 ◆xuDTfQ0BoE :02/11/22 12:04
9)
この世にいる者とは思えないほどの尋常ではない彼らの表情
口をコレ以上無いくらにこれでもかと広げてマウントポジションから顔を近づけてくる
「をぐりゃぁ!!!」
言葉にならない叫び声を上げて俺は包丁を奴の大きな口の中に刺しこんだ。
(グジュパキクチュ)
今までに体験した事の無い音と感触が伝わってくる…上に乗っていた奴の動きが止まり俺にのしかかってきた。
その瞬間右足に激痛が走る。
「ぐあぁ!!」
食われた!…もう1人に…
1人倒した事によって安心してしまったのかもう一人の存在をすっかり忘れていた。



167 :158 ◆xuDTfQ0BoE :02/11/22 12:14
10)
あまりの激痛に飛び起きた…
ん?飛び起きた?俺は寝ていたのか?…なんだったんだ?夢か?…
暫く動きが止まった。
夢…だったのか…はは…そう、夢…全て夢だった。
安心して泣きそうになった。
嫌な夢だった。今でも胸くそ悪い…動機がとまらない…やけにリアルだった。
今日のデートで彼女に話してやろう…きっと怖がるんだろうな…
そんな事を思い、いつもの朝にちょっとだけ嬉しく思ってシャワーを浴びる。
風呂から出てテレビをつけるとアナウンサーがニュースを読んでいた。
「昨夜未明から今朝にかけて全国のあらゆる場所で一斉に暴動がおこっている模様です…」

「嘘だろ?」
またも呟いてしまった…


168 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/22 12:15
つづきキボンヌ

169 :158 ◆xuDTfQ0BoE :02/11/22 12:15
皆さんに比べ文章も下手だし全然話しが出来なかったんですがとりあえず
書いてみました。
乱文ですみません。

170 :158 ◆xuDTfQ0BoE :02/11/22 12:17
>>168
ごめんなさいとりあえずこれで打ち止めです。m(__)m
また書いたらうpします。

171 :マテリアル ◆EkzNU3ykSU :02/11/22 18:55
>158 ◆xuDTfQ0BoE さま、
 夢の中の災難が現実で繰り返されるというのは、結構精神的に厳しいです。
言うなれば、仕事をしている夢を見て、その夢から覚めて、仕事に出かける、
というような状態でしょうか(仕事は災難じゃないけど)。
いや、もう、自分が今そんな状態なんで
>>167のオチを見た瞬間、なんか身につまされました。

172 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/23 15:41
保守。

173 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/23 19:23
糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 
 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞ス
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スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 
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 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞ス
レ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞
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スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 
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スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 
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スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 糞スレ 


174 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/23 22:37
では6つほど投下します。
これはあくまで(* >ω<)=3ヘックション!であり、現実とはそこはかとなく関係があるように見える恐れがあります。
18歳未満の方は保護者の許可を得てからご鑑賞ください。


「何で、何でこんなことになってるんだ!!」
 三十代半ばの男が目の前でわめく。うるさくてしょうがない。
「チクショウ。ナニ人事みたいな顔してんだよ!こういうときぐらいは働けよオメー、使えねえんだからよ!」
 やれやれ、日ごろから肝の小さいやつだと思っていたけどね。まさかこんな非常事態になってまで先輩面しますか。
 こちらより十年程年上でしょ。だったらその分落ち着いてくれないものかな。少なくともこちらに比べて十年分は未練が少ないだろうに。
「西門と東門のどちらの方が進入数は多かったですか?」
 わめき声をさえぎるために質問をする。
「はぁ、何言ってんだ?入ってきた奴どうにかする方が先だろ!」
 ……ここまで考えが回らないのか。制御室の周りを囲んでいる「侵入者」がどちらから入ってきたかによってこの都市の現状が予測できるんですけどね。
 西門は国道に、東門は裏の倉庫部と社員寮につながっている。今日は日曜日で両門ともしまっているはずだった。
 だったが、東門は目の前の先輩が工場に出社する際に開けたままで、西門は午前出社のマネージャーが開けたまま帰っていった。
 おかげでどこからともなく現れた「侵入者」に制御室は囲まれているというわけだ。
 二階がオペレーターの作業室でよかった。でなければもう進入されていただろう。
 話を戻そう。国道方面から入ってくる数が多ければ都市部にも影響が多い。そうでなければ裏手の閑散とした地域方面から発生していると推測できる。
 警察に電話すれば状況はつかめるだろうに、目の前の先輩がそうさせてくれない。こんな状況で責任云々を気にしているのはたいしたものだ。
「少し周りを見てきます」
 外部情報を再確認するために見回りにでる。

175 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/23 22:38
「すぐ戻って来いよ!」必死な顔で命令してきた。
 戻ってきて欲しいのならそのバット貸してくれませんか?素手は厳しいんですけど。
 よほど一人でいたくないのか、それとも逃げ出されると思っているのか。本当に気の毒なほど器が小さい。
 答えずに戸を開けて外の通路に出る。制御室は二階にあるため、階段が南北に二つついている。
 そこは今地獄への急階段になっている。
 
 もちろん保安のために監視カメラはある。正門と西門、東門に各一個。
 そこを監視しておけばここまで状況は悪化しなかったのに、先輩はこちらがプラントを巡視している間お昼寝していて気づかなかったそうだ。
 もちろんそれを反省するどころか「お前がしっかり巡視していなかったせいだ」とヒステリーを起こしたのは言うまでもない。
 小雨振る中巡視させといてそれですか。明日は晴れるといいなぁ。
 階段に張り巡らせたワイヤーのため途中から上れないでいる「侵入者」を観察しながら我が身の不運を嘆く。
 「侵入者」は口元と両手を赤黒く染めて、こちらを見上げている。巡視中に見つけたときは思わず「キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!」と叫んでしまった。
 ゾンビ映画を見慣れていたせいか、話しかけずに即方向転換して制御室に駆け込んだのは正解だった。
 でなければ今頃ゾンビの仲間入りだもんね。
 あの小者をなだめる苦労を考えるとその方がよかったような気がしないでもないけど。
 状況を説明している間にゾンビは増えて、監視カメラを見ると門が二つも開いている。
 急いで階段にワイヤーを張って応急処置をしたおかげで、少なくとも当面の安全は確保できた。
 もっとも僕一人なら逃げていたね。先の見えない状況で篭城を選ぶほど馬鹿じゃない。
 仕事中じゃなくて、建物に一人も残っていないのなら、逃げ出していた。
 見かけたゾンビの数が二桁の大台に乗っていたら、逃げ出していた。
 残念なことに僕は仕事中で、制御室には一人先輩がいて、見かけたゾンビは8人だった。
「四捨五入すれば大台に乗るから逃げればよかったんだ」

176 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/23 22:39
 ついつい非生産的に愚痴をこぼす。このままストレスがたまると吐血しそうだ。
 僕は脳裏にステンレスのシンクに広がる血だまりを思い浮かべた。去年のあれは、今部屋で震えている先輩からのストレスが原因だった。
 だめだ、だめだ。日ごろの恨み辛みを思い起こすのはやめよう。
「人としてだめだよね、生餌にしてその隙に逃げるなんてさ。就業時間中はしっかり仕事しないと。許されるのは見捨てるまでだし」
 いや許されますよ?ホントニ。何とかデスの板って奴で。……バルトアンデルス?

「どうにもこうにも、30%セールしても残るぐらいにいますね。って何やってるんです?」
 部屋に戻って現状を報告する。先輩は部屋においてるソファーベッドをドアの前に備え付けようとしていた。
「見て分からねーのか、バリケードだよ。ほら、手伝えよ」
 必死になって東西のドアをふさごうとしている。
「で、助けはいつ来るんです?」
 ため息をつきながら聞く。
「はぁ?助け?知らねーよ、んなもの」
 こちらを睨みつけて吐き捨てるように言う。
「篭城の際の常識ですけどね、救援と備蓄を確保するのは。立て篭もるつもりなら外部に連絡取ったんですよね」
 答えは分かりきっていたが一応聞く。まあ、期待はしていないけど。
 やれやれ、呆然とした顔しないでくれます?やる気がそがれて殺る気が出てきちゃうんですけど。
 遅すぎた救援の電話をかける上司は放っておくことにして、監視カメラを確認する。
 ゾンビたちはもうそこには映っていない。すべて工場内に入ってきたか、若しくは別の場所へと移動したか。制御等を囲む数から考えて、前者と思ってよさそうだ。
 すると階段の奴らの気をそらせれば、後は楽だろう。車は社用車を使えばいいや。
 手早く計画をまとめる。ゾンビの気をそらした後で、うまく一階に飛び降りれば助かるね。
「変な奴らが工場を囲んでるんですけど!早く助けに来てください!え、手が回らないって!ふざけんな、こっちは税金払ってんだぞ。良いから早く来いよ!」
 馬鹿ですね。ここの場所と囲んでいる人数を言わずに救援求めてどうするんでし
ょうかね。税金は警察の方も払ってますよ。

177 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/23 22:39
 聞くに堪えなくて、受話器を奪い取り情報を収集する。
「もしもし代わりました。こちら○○町の○○製造所です。現在工場内に20名ほどの侵入者がいます。近づくと噛み付こうとしてきます。
致命傷と思しき負傷をしているものも確認しましたが、苦痛を感じることなく動いているようです。映画のゾンビに酷似していますね。はい、そうです」
 冷静に現状を告げる僕を無能な上司は口を空けてみている。そんな暇があるなら周囲を警戒してほしいなぁ。
「えーと落ち着いてください。伝染病との恐れは不明ですか?そうですか。ちなみに市全域で発生している現象でしょうか、それとも一部から広がってますか?近隣の市町の状況は確認済みですか?」
 対応している婦警さんがパニックを起こさないように努めて冷静に聞く。
「はい、分かりました。それと正当防衛はどこまで適用されますか。相手が噛み付くだけだったらこちらも噛み付くまでですか?って冗談ですよ。婦警さんになら噛まれても良いですけどね。一応携帯の連絡先を090…」
 相手をリラックスさせるために下手な冗談を言って、連絡先も伝えておく。
 携帯の番号を伝え終わると同時に、傍にいた先輩が受話器を奪い取る。
 そんなに早口で番号伝えても婦警さん書き取れませんよ?それにアレだけ文句いってきた相手に連絡取ると思いますか?
「もしもし、もしもし、畜生切りやがった!!」
 そりゃキレルでしょうね、あなたみたいなのを相手にすると。
「で、どうします。犠牲者もああいう風になるとの通報はあったみたいです。被害は都市全域規模。近隣との確認はとってないそうです」
 加えて救援は望めないとのこと。これは精神安定のために伝えないでおく。
「そんなことより助けに来んのかよ!それを訊いたんだろ!」
 どうやら気遣いは無駄だったみたいです。

178 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/23 22:40
「逃げる方法はないのか、お前考えてんだろうな」
 貧乏ゆすりをしながら何度も同じことを聞いてくる。
 せっかくコーヒーを楽しんでいるのに無粋だなぁ。
「初期の段階ならいくらでもありましたけど、少なくとも後10分はないですね」
 時計を見ると当直終了まで後10分。
「10分?馬鹿かオメー、次の二直のやつらが来るわけねーだろ。ボケてんのか」
 少なくともあなたよりはボケてないと思いますよ。こんな状況で協力者に向かって罵詈雑言は吐かないですし。
 聞くに堪えない悪口を聞き流し、就業時間の終わりを待つ。
 まあ、多くて後3分我慢するだけだからいいか。
 時計の針が当直終了時間を告げると同時に立ち上がる。
 驚いて身構えるゴミを無視して、勤務表にハンコを押す。
「ナニやってんだよ、こんなときに」
 訳が分からないと言った顔をしている餌に、監視モニターを見るように促す。
「見えます?あれ警察ですかね」
「マジか!どこのモニターだよ!!」
 食い入るように並んだモニターを見つめる肉塊。 
 さて、ではフルスイング。
 頭蓋の砕ける感触はそう悪いものじゃなかった。
 うつ伏せに倒れた馬鹿の首を軽く踏み抜く。これで抵抗不可能だね。
 後は簡単だった。
 仮眠用のソファーベット二組を一階に投げ下ろし、布団をその上に落とす。
 階段に集まっているゾンビに、痙攣している血袋を投げ与える。
 呻き声は小さいが相変わらず耳障りだった。

179 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/23 22:49
「さて、本日の勤務終了。言ったでしょ後10分だって」
 足取りも軽く緊急用においてある社用車に乗り込む。
 会社を出てすぐに携帯に電話が入ってきた。
 相手は先ほどの婦警さん。どうやらゾンビに囲まれた警察を逃げ出したようだ。
「じゃあ○○橋のあたりで拾います。泣いてちゃ駄目ですよー」
 軽口を叩いて車を走らせる。
 明日は晴れるといいな。


以上です。
あくまでも洒落ですよ。
PIPは現実にゾンビが出たら、時速30`ほどで逃げます。
一部上司に限り見捨てます。
道で泣いてる女の子は助けます。女の子がゾンビ化したら、多分食べられます。

158 ◆xuDTfQ0BoEさん、新人さんキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
夢の後の夢、覚めない悪夢ですね。
恋人との逃避行キボン、とねだってみるテスト。

マテリアル ◆EkzNU3ykSU氏のコメントが付くとうれしいですね。
作品を冷静に分析しての言葉、参考になります。
では次は日向の「恐怖のフルメタルジャケット。新人教官はED?」でお会いしましょう。

180 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/23 22:59
>>179
リアルタイムで初めて見れた!
そして(^ー゜)bΣ グッジョブ! 
うちの親父がこの話の上司のよーな感じなんでなんかスカっとした。
そして勤務時間を守る姿勢がブラックでワロタ。

>ステンレスのシンクに広がる血だまり は
ゾンビより((;゚Д゚)ガクガクブルブルですが…

181 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/23 23:33
婦警さんと二人で逃走する続編キボンヌ。


182 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/23 23:55
つまらん。駄スレだ。サーバーの負荷軽減の為、廃スレに汁。

183 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/24 00:21
>>182
サーバーの負担考えたら自分が書き込まなきゃ良いんじゃん?プッ

184 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/24 02:45
荒らし、煽りは完全無視していきましょう。
ロメロゾンビと差しで話し合おうとするようなものです。

>>181さん。
>婦警さんと二人で逃走する続編キボンヌ
リクエストは本気で嬉しいのですが、基本的に番外編は本編が詰まったときに書いてます。
本編が詰まるまで待っていただけますか?

185 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/25 00:09
では3つほど投下します。

 結局、初日の訓練は取りやめることになった。
 日向の情緒がいまだ不安定と判断したからだ。
 精神安定の手軽な方法は日向を抱くことだったが、尚也はそうするつもりはなかった。
 それでは日向が自分に依存しすぎるようになるからだ。
 この過酷な状況で他者に依存するということは、あまりに危険すぎる。
 自分が行動不能に陥ったとき、日向が共に死を選ぶようでは助けた意味がない。
 尚也は最終的に、ゾンビ化しつつある自分の頭を撃ち抜き、装備を奪ってサバイバルを続けるぐらいまで日向を訓練するつもりだった。
 かといって、いきなり突き放して鍛えても、失敗するのは分かりきっている。
 そこで尚也は日向を落ち着かせるために、自分の今までの生活を話すことにした。
 聞いてるうちに、自分が人に好かれるに値しない男だと分かるだろうと思ってのことだ。

「3ヶ月ほど前に俺は友人に呼ばれて、そいつの勤めている研究所に出かけた。そこで、その頃世間を騒がせていた関西の暴動がウィルスによるものだと教えられた。
遺伝により感染確率が異なるということから、一応検査を受けた。本来なら許可の出ないことだが、俺のためにそいつは自分の能力を盾にして取引したらしい」
「仲が良かったんですね。その人と尚也さんは」
「ああ。お互い変わり者だったせいか、気があった。検査の結果は良好だった。良好すぎたと言っても良い。俺の血液はウィルスの感染力を大幅に弱めることができた。
結果として俺はそこにとどまることになった。表向きは研究の協力者だったが、実態はモルモットだ。最も生活に不自由はなかったし、銃器や格闘訓練も受けられた」
「銃器ですか?でもそこは研究所、ですよね」
 日向が不思議そうに聞く。それはそうだろう。
「多分、良人はその頃から最悪の事態を予測していたんだろうな。研究所の警備員達は明らかに軍務経験者だった。おそらく、在日米軍と何らかの取引があったんだろう」


186 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/25 00:10
「身柄を拘束というのも、俺の身の安全を確保するための理由に過ぎなかったのだと思う。俺はそこで休み無く訓練を受けることになった。装備の大半はそこで手に入れたものだ」
「その人が、検査薬を作った人ですか?」
「そうだ。結局それしか成功しなかった。ワクチン開発は途中で止まったままだ。俺はそこを出てから、できる限りの血液を調べて、抗体を持っている奴を見つけようとした。
だがいまだに見つかっていない。もしかしたら死んだ奴の中に抗体を持った奴がいたのかもしれないが、今となってはどうしようもないな」
「先ほどの検査薬で調べられるんですか、免疫を持っている人は」
「ああ、だが、見せたとおりそう数が残っているわけじゃない。後はどこかで検査薬を量産するしかないが、そんな施設が残っているかどうか怪しいもんだ」
 尚也は肩をすくめ、冷めたお茶を飲み干す。
「結局、今まで俺が調べてきたが、結果は弾を消費しただけだった」
 どこか笑いを含んだ台詞に、思わず日向は非難した。
「そんな風に言わなくても。弾を消費しただけって、もう少し別の言い方は無いんですか」
「死は死だ。変わる事は無い。いずれゾンビとなって人を襲うのであれば早めに処理したほうが効率が良い。それが寿命だったというだけだ」
――まずい。失敗した。
 尚也は日向の瞳に涙が浮かび上がるのを見て、言い過ぎた事に気づいた。彼にとってはあまりにも当たり前なことなので、自然に口を出てしまったのだ。
 日向の瞳から涙がこぼれ、肩が震えだす。
――仕方ない。こうするしかないか。
 決心すると椅子を静かに立ち、非難と同情の混ざった視線を見つめながら近づいた。


187 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/25 00:10
「悪い。言い過ぎた。俺も死にたくなくて必死なんだ」
 謝りながら日向の肩に手を置く。日向は立ち上がり、尚也の胸に頬を当てると背中に手を回す。
 細い肩の震えが徐々に収まっていくまで、尚也は日向の背をなで続けた。
「すまない。だが、もう甘えていられる状況じゃない。それだけは分かって欲しい」
 子供に言い聞かせるように囁く。尚也としては駄々っ子を相手にしているようなものだ。
「……分かっています。だけど――」
 続く言葉を遮るように、尚也は日向を抱く手を強める。
「分かってくれればいい。さっきも言った。俺のいうとおりにしろとは言わないし、望みもしない。それが望まない結果であれば自分で覆せばいい。
ただ、訓練が終わるまでは不満があっても飲み込んでいてくれ。今の君は自分を守ることもできない。だから覚悟だけはしておかないとこの先持たない」
 しばらく日向は黙っていたが、胸元で小さく、だがはっきりと頷いて身を離した。
「分かりました。いろいろ甘えてすいません。その、これからよろしくお願いします」
 大きく息を吸い込むと、はっきりと宣言しぺこりと頭を下げる。
「分かった。まずは外にでて軽い運動からだ。どの程度体が動くか確かめる」
「はい!」元気よく返事を返す。
「ただし、無茶はするな。きつい事をさせるが、体が持たないと思ったらすぐ言うんだ。医者のいない今、怪我は絶対に避けることが重要だ」 
「はい、分かりました」
「では外にでる前に、モニターと窓から安全を確認する。今後外に出る前、家に入る前のそれぞれ安全確認をすること。忘れた場合はそのたび腕立て伏せをしてもらう」
「は、はい!」
 返事と共にモニターを食い入るように確認し始めた姿を見て、尚也は苦笑した。
……少なくとも熱意は十分だな。
 脳裏に訓練計画を浮かべながら、尚也は日向に安全確認について教え始めた。


188 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/25 00:22
以上です。
ようやくここまで書けた。
後は日向に銃の使い方と人体の急所、それに簡単なロープとナイフの使い方あたりを教えれば良いかな。
方角の確かめ方と地図の見方も必要?
んで本番こなしてようやく中盤に入れる。
まだ長いなー。

まとめますと、
>16-18が番外編。

>20-21、>30-31>、>45-46、>85、>87、>91-92
>127-130、>137-140、>185-187が本編。

>174-179が別の話です。

では皆様おやすみを。

189 :マテリアル ◆EkzNU3ykSU :02/11/25 00:29
>PIP ◆dve/1Ebaqs さま、
 氏の作品を拝読させていただいて、毎回思うことなのですが、
「なんて文章のテンポがいいんだろう」と。
話が話なのに読む者にまるで嫌悪感を持たせずに、
爽快さすら感じさせるストーリー運びはさすがです。今回も美味しくいただきますた。
>>176

>やる気がそがれて殺る気が出てきちゃうんですけど

にはモニターの前で思わず笑ってしまいました。


 なんか感想ばかりで申し訳無いです。ネタはあっても書く時間が・・・。


しまった、感想を書いていたら新たな作品が投下されてしまった。

190 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/25 23:43
俺にとっては面白いスレなんだけどナー
つうことで何気なくアゲ

そろそろ作品が投稿されそうなヨカーン

191 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/26 01:53
一発だけ行きます。ちょっとギャグ気味かも。


 安全確認後、尚也はスポーツジムへと車を向けた。
 元は自分の体力維持をかねた拠点にするつもりだったが、その後でモデルハウスを見つけたために生活環境は整えていない。それでもこんなときには持ってつけの場所だった。
 
「基礎体力、筋力ともに問題ないな。何か運動をやっていたのか?」
 尚也は一通りテストを終えたところで、クールダウンをしている日向に声をかけた。
「水泳と弓道をやってました。うっ、……あ、あん」
 額に珠のような汗を浮かばせた日向は、軽く息をはきながら開脚前屈をする。
 両足はほぼ180度まで広がっていて、さらに倒した体が無理なく床についている。
「おまけに柔軟も問題なしか。怪我はしなくてすみそうだな」
 開脚側屈を始めた日向を見て、尚也は感心したように言った。
「しかし水泳と弓道か。ずいぶんと方向性の違う組み合わせだな」
 尚也は壁際にウレタンマットを並べ始める。射撃訓練の的にするつもりなのだろう。
「うーん、普通そう思いますよね。実はそれなりに関係あるんですけど」
 日向も柔軟を終わりにして、マットを並べるのを手伝う。
「よし、これで良いだろう。よく分からないな。水泳と弓道にどんな関係があるのか」
 尚也は日向にタオルを渡しながら小首をかしげる。
 日向は額の汗を拭うが、紅潮した体からは汗が流れ続ける。
「汗がすごいぞ。熱があるならすぐ言ってくれ。無理はして欲しくない」
 スポーツドリンクを渡して、日向の様子を窺う。ちなみにドリンクは備え付けの自動販売機から無料で手に入れたものだ。
「大丈夫です。この汗は病気とかじゃなくて。えっと、なんと言うか、イヤー照れるッス」
 意味不明の言葉を返しながら、尚也が渡したタオルに顔をうずめる。
「?無理をしていないなら良い。次は銃の訓練だから落ち着かないと危険だぞ」

192 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/26 02:03
というわけで、ようやく銃火器の訓練に移ります。
銃の使い方云々というより、心構えや覚悟を中心において訓練を行なうと思います。


で、おまけの没バージョン。
 
「水泳と弓道をやってました。うっ、……あ、あん」
 額に珠のような汗を浮かばせた日向は、軽く息をはきながら開脚前屈をする。
 両足はほぼ180度まで広がっていて、さらに倒した体が無理なく床についている。
「それよりも聞きたいんだが、何でスクール水着と体操着の上なんだ?」
「スポーツジムと言ったらレオタードですよね。一応代用品のつもりなんですけど。ブルマのほうがよかったかなぁ」
 
「汗がすごいぞ。熱があるならすぐ言ってくれ。無理はして欲しくない」
 スポーツドリンクを渡して、日向の様子を窺う。ちなみにドリンクは備え付けの自動販売機から無料で手に入れたものだ。
「大丈夫です。この汗は病気とかじゃなくて。えっと、なんと言うか、イヤー照れるッス」
 意味不明の言葉を返しながら、尚也が渡したタオルに顔をうずめる。
「あっ、水泳と弓道の関係知りたいですよね!笑わないって約束してくれるなら教えてあげます。実はですね、水泳は胸筋を鍛えますよね。で、弓道も上半身を使いますよね。
胸筋を鍛えるということはAがBに、BがCになるということで、垂れるのを防いで姿勢も良くなる効果があるんです。揉んでも膨らむだけで大きくはならないんです」
 拳を握り締めながら力説した後、「ナイショデスヨ」と背伸びして尚也の耳元に囁く。
「でも形とか感度のほうが重要だと思うんです。( ゚д゚)ハッ!尚也さん手に余るぐらいの方が好きなんですか!」

……駄目だ。つい日向をギャグキャラにしてしまう。これも尚也が冗談のひとつも言ってくれないからだ。

193 :181:02/11/26 02:14
>PIP ◆dve/1Ebaqsさん
婦警編キボンヌした181です。
すいません。単なるワガママです。
毎回楽しく読んどります。気にせずマターリ執筆して下さいな。

194 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/27 12:39
よッこらしょっと。ただいま、ばあさん。
え、なんだい、今日は嫌に帰りが早かったって?
なんだか町の方はすごいことになっとってよ。
テレビで言っていた暴動だっけか?町ん中人はまばらにしかいないし、
店のガラスが割れていたり、血の痕みたいのがあってな。
わしゃ、怖くなって恵子の店よって行くのやめて重のとこまっすぐ行ったんだよ。
へ、恵子の店ってなんだ、って?いや、ほら、あれだ。なんだ、重のとこに妹にいたろ、恵子ってのが。
なに、重の兄弟男だけだ・・・。・・・ま、まあ、いいじゃねえかそんな細かいことはどうだって。
・・・そんな怖い目で睨むなよ。
只でさえシワの多い顔がもっとシワくちゃになって目がどこだかがわかんなくなんぞ。
あー、なんでもねぇ。


195 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/27 12:40
でだな、重んとこいったらいねぇんだよこれが。
玄関あいてたから中覗き込んで呼んだけど誰もでてきやしねぇ。
しょうがないから置いてきたけどありゃなんだ?
わらじだぁ!おめ、そんなもの届ける為にワシに4時間かけて町まで往復させたのか。
あ、なんだ、たけ坊が明日学校で使うって?ん、ならしゃないな。
でよ、家出たら女が立っていてよ。・・・だから、恵子は関係ねぇって。
そいつがなんかふらふらしてるんで、声かけたらよ、なんかしがみ付いてくんだよ。
で、ひょっと顔見たらな目が変なんだよ。ほら、信松のとこのばあさん白内障ってのになったろあんなかんじ。
なんか顔も赤黒いし、怖くなって、わりーけど引き剥がして帰ってきちまったよ。

そうそう、信松、どうなった?柱に縛り付けられたまま暴れてるって?まだ駄目か。
あいつも自分の年考えておとなしくしてりゃいいものを篤んとこの娘襲おうとしやがって。
そうやあいつも目が変だったけど町でヒロポンでも流行ってんのか?。
なに、町は怖いって?なぁに馬鹿なこといってんだ、明治時代のばあ様じゃあるまいし。
ロケットは月行くし、光うんちゃらってもんで世界中が繋がってるって時代だぞ。
こないだ重のとこでパスコンってのみたろ。
あれにインタネットってのが入っててそれをどうこうすると世界中がみれるだよ。
それくらい覚えとかないと馬鹿にされっぞ。
そうだ忘れてた。女ぁ、振り払った時、腕引っかかれちまっってよ。
あんま血出てなかったから忘れちまってたんだけど、ちょっと赤チンとってくれ。
なんだよ、だから恵子のところは行っていな・・・関係ないって。
いいからとって来い。

196 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/28 01:35
194-195
どういうわけかワロてしまた

197 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/11/28 02:16
イーヤッホォウ!新作!
>194-195
面白かったです、この話。
やっぱり一人称のほうが早く話をまとめられますよね。

>で、ひょっと顔見たらな目が変なんだよ
そうですよね、ゾンビをまったく知らない人も大勢いるし、
情報収集手段も人それぞれですからこういう家庭もありますよね。

しかし、おじいさん年取ってそうなのに元気ですね。
こういう世代の人ってゾンビが来ても平気で対処しそうですね。
国と未来のために戦争に行った世代には、やはり「もののふ」が多いのでしょう。


現在進行度40%。明日の昼くらいには次の話を出せそうです。
昨日の夜から「はじめての拳銃〜すごい、こんなにかたいの?〜」編を書いてます。
なお予告と本編は若干異なる恐れがあります。
(でもアレですね。まったく色気の無い話を書いていると、つい「あ、うくぅ……」とか言わせたくなるのは困ったものです)

        ΛΛ
      <(*゚Д゚) アハン ?
        CC >
      へ△ノ
        く


198 :どうだろう?:02/11/28 10:06
>>194,195
ワラタ
じーさん、ばーさんって俺らよりは確実に修羅場を経験してるはずだから
(実戦も経験してる人多数だし)
もしゾンビ出て来ても戦いそうなんだよね。

PIP様
楽しみに待ってます。


199 :147=カスケード(名前書き忘れてた):02/11/29 12:56
始めはゾンビに襲われた
逃げ込んだ先では飢えた男共に襲われた
男共から逃れた山の中では野犬の集団に襲われた
そして祐美子は自らゾンビとなって襲う側へまわることを決心した

200 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/30 07:05
保守

201 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/12/01 00:53
すいません、忙しくてちょいと進んでいません。
(現在忙しすぎて14にいます。ってこのネタ分かる人いないだろうなー)
明日から休みなのでその間にまとめて出すつもりです。

洗濯物や仕事はためてはいけませんね。
ちりも積もれば山になりますし、山が積もればもうお終い。

202 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/01 13:23
保守age

203 :にぬすねふり☆☆ ◆NINU/WfPpw :02/12/02 14:48
保守ピタル

204 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/12/03 01:25
「まず初めに言っておく。銃は万能じゃない。だから過度に頼るな。銃は最後の手段と考えろ。銃の扱いを覚えたからといって、逃げればすむのに戦うことを選ぶのは本末転倒だ」

 事務室から用意したテーブルに並んで座り、尚也は基礎的なレクチャーを開始する。
「しかし一度使うと決めたら、迷うことなく確実に撃て。躊躇するな。迷ったら自分が死ぬことになる。障害になるもの、その全てを考えるな。ただ目的のために――」
 尚也は軽く言葉を切ると、日向の瞳を見つめた。その穏やかな眼光に、日向は息を呑む。
「――殺せ」
 尚也の言葉には何の気負いも無い。
「それができなければ、銃を扱おうとしないことだ。料理をせずに包丁を持っていても無駄だ。道具は使うためにある。そして銃は殺すため、ただそのために存在する道具だ」
 言葉を切り、傍らに置いたケースをテーブルの上へと置く。
「どうする。嫌なら別にいい。使わないですめば、それに越したことは無い。俺が教えられるのは護身ではなく殺人のための使い方だけだ。それに、無理に教えても上達はしない」

 銃器や格闘などの軍事訓練はそのほとんどが反復練習となる。興奮状態で脳がパニックを起こしても行動が行なえるように、習慣となるまで同じ動作を繰り返すのだ。
 そうなると重要なのは、意欲をいかに保つかだ。特に日向のように個々で訓練を行なう場合、集団訓練のように同一体験をするものが周囲にいないために、意欲が低下しやすい。
 注意力が低下した状態で銃器を取り扱えば、何が起きるかは分かりきっている。

「人を撃つ覚悟はできています。あの時、引き金を引いたときから。だから撃てます」
 日向のはっきりとした返事に尚也は頷き、ケースを開ける。
――まだ、殺すとは言えないか。いや、だからこそ助けた意味がある、か。
 
「訓練はこの銃で行なう。GLOCK26。護身用だから、それほど反動はきつくない。まずは各部の名称から説明していこう。この握りの部分はグリップ。握り方は後で教える――」

205 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/12/03 01:34
す、すいませんだ。お代官様。
今年は脳みそが不足な上に、働き手が「盗る猫」なんてものにハマッテしまって
年貢はこれしか納められネエだ。

だども、明日には必ず、きっと必ず納めるで、どうか容赦してくだせえ。


本当のこと言うとね、外伝書いてたの。
尚也が一人でいるときに、補給のお礼に少年達を37564する話。
ちょっとR15というか、Xレイテッドな感じなんで書いては直して、直しては書いての繰り返し。
いわゆる時間の浪費だね。


……ST-2000ピストルマンの資料が集まらない。
まあわからないとこはぼかして書くから良いか。

206 ::02/12/03 09:57
PIP様
いやぁ、ほんと頭がさがります。
無理せずほどほどにがんばってください。
おもしろいです。


207 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/03 23:02
本当に寂れているなぁ

208 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/03 23:03
PIP様。のんびりと楽しんで書いてください。

209 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/12/04 00:42
一応日付上では明日の罠。
でもホントは一時間前ぐらいまでにあげたかった。
では外伝のホンのさわりです。
制限かからないように3つで行きます。


 暦の上では秋になっていたが、太陽は衰えることなくうだるような暑さが続いていた。
 寂れた街道沿い。目立つ建物といえば小さなガソリンスタンドがあるだけだ。
 ガソリンスタンドに客は無く、大小二人の老人がテーブルを挟んで将棋に励んでいる。
 テーブルの上には汗をかいたグラスと数本の串焼きも置かれている。
 足が不自由なのか、小柄の老人は杖を傍らにおいている。のどかな夏の午後だった。
「武ちゃん、そいつはマッタ」
「弘ちゃんまたかい。毎度毎度待ってらん無いよ。こちら老い先短いんだからさ」
「老い先短いって、武ちゃん俺より三日早く生まれただけだろう」
「んだからさ。俺のほうが弘ちゃんより三日先にお迎えがくんだよ」
「何馬鹿なこと言ってんだい。そんなこと言ってるとオキヌちゃんが呼びに来るよ」
「あーそりゃねえよ。あいつぁ、本当に方向音痴でな。極楽から来るにも迷うだろうさ」
 いつもと変わらぬ会話。その平穏を平淡な声が破った。
「すまないが、ガソリンを分けてもらえないか」
 その声に、二人はゆっくりと道のほうを眺めやる。
 全身黒尽くめで荷物を背負った青年がそこに立っていた。眼鏡が陽光を反射して時折光る。しっかりとしたブーツ。腰にはショットガンとおぼしき銃を下げている。
 武ちゃんと呼ばれた老人が、テーブルの下の棚に自然に手を置きながら聞き返す。
「ガソリンかね。欲しければそいつを使えばいいだろうに」
 老人は青年の腰に下がった銃を見つめながら言う。
 その視線を受け、青年は腰の銃をはずし、ゆっくりとコンクリートの床に置く。
「そんなつもりは無い。交換できるものといえば食料と薬、後は弾薬ぐらいだがどうだろうか。ガソリンを分けてもらえれば、車に積んであるものでも支払えるのだが」

210 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/12/04 00:43
「なあ武ちゃん。分けてやっても良いんじゃないか」
「そうだな。なあ若いの。そんな暑いとこにいないでこっちの日陰で休め。その間に詰めといてやらあ」
 老人は威勢良く言い、立ち上がって店の奥に入っていく。
 青年は銃の筒先を持って拾うと、日陰に入り、また床に銃を置いた。
「なあ兄さん。別に良いよ、持ってても。どうせいつお迎えが来るか分からん爺いだ」
 弘ちゃんと呼ばれた老人が、自分のグラスに水をついで青年に渡した。
  
「しかしまあ、この炎天下に良くそんな格好で歩けたもんだ」
 青年に再度水をついでやりながら、呆れたように言う。
 それもそうだろう。青年はかなり大きなバックパックを背負っている。それで黒ずくめで炎天下の中を歩いたのだ。感心する前に呆れるだろう。
「いったい何キロぐらいあるんだいそいつは」
「20キロほどだと思う」
 青年の返事に老人を天を仰ぐ。
「そんだけ担いでこの暑さの中歩いて来たのかい。たいしたもんだ」
「いや、昨日までは昼を避けて夜の間だけ歩いていた。途中の市街地で感染者の不意打ちを避けたかったから、今日は昼歩いてきた」
「昨日までって、あんた車はどこにあるんだい?」
「隣の町の山道でガス欠になった。距離はおそらく100キロほどだと思う」


211 :PIP ◆dve/1Ebaqs :02/12/04 00:50
「ひゃ、100キロ!何でまたそんな山道でガス欠なんかになったのかね」
「……」
「弘ちゃん、ほら一昨日の娘っ子。あの娘達がいってた人じゃないかね。山道で親切な人が助けてくれたって言ってたろう」
 店の中にも会話が届いていたのだろう、容器を持ってきた老人が言う。
「ああ、じゃあんたが尚也って人かい。そういや全身真っ黒の眼鏡で、娘っ子みたいな顔してるって言ってたなぁ。いやーあんたが助けた娘さん達、本当に感謝してたよ」
「別に助けたわけじゃない。交代で見張ったほうが安全だからだ」
 尚也は平淡な口調で返すが、老人二人は顔に笑みを浮かべている。
「照れんでもいい。おっと、あんたの名前を知っておいてこっちのほうが黙ったまんまじゃいかんな。わしがここのオーナーの坂本武。んでこっちのちんまいのが鈴木弘明じゃ」
「誰がちんまいのがだ。そっちが無駄に背がでかいだけじゃろうて。しかし感心したぞ。自分の分まで水や食料を分けてやって指一本触れんかったそうじゃな」
「おまけにガソリンを分けて、自分は徒歩でここまで歩くとは。よし、わしが車を出す。あんたの車のとこまで送ってやろう。と、その前に休むとええ。疲れてるじゃろう」
 尚也としても申し出を断る理由は無かった。

ここまでがさわりです。
>206>208さん、お気遣いありがとうございます。
でも本来怠け者なので、そういわれるとますます遅くなってしまうという罠。
>207さん、ではいまこそあなたが新作をあげて盛り上げましょう!!
そうすれば新作読めて私もうれしい、スレも盛り上がってあなたもうれしい。
さらに!刺激を受けてROMってるほかの作者様も新たな新作を。
これぞ三方一両得。

話は変わりますが、こんなシチュにしてーと言うリクあったらどうぞ。
今回の話も>>198さんの書き込みにアイデアを受けたものですし。
保守の代わりに雑談があったほうがいろいろネタが浮かびやすいんですよね、私の場合。
んでは。
続きはうまくいけば今日の夜に上げられるかな?

212 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/04 01:23
久しぶりに来て見たらずいぶん作家さんが入れ替わったみたいだね。
でも書きたい人が書き込む限り、このスレはなくならないね。
それと、漏れみたいなROMが保守し続ける限り。
みんながんがってね。

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