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■創作怪談三題噺■

1 :夏厨:02/07/19 17:37
誰かが3つの語句を挙げたら誰かがそれを使って怖い噺を作る。
そしたら誰かが怖いとか怖くないとか普通とか氏ねとか言う。
その繰り返し。

633 :83:02/11/19 20:49
>>631
わたしだけかも知んないっすけどね。
こう、ぱっとイメージが浮かんじゃったんですよ、振り子時計をバックにマクシミリアン
アーマー着た騎士が「この剣の錆びにしてくれるわっ」とか言ってる図が。
これがきつい。
最初にこうこてこてなイメージが浮かんじゃうと、別の考えようとしてもこれがちらついて
考えがまとまんなくなっちゃうんですよねぇ。
お題同士の相性が良い時って、そんな感じ。
素直に繋いじゃったのの印象が強くてどうも辛いす。
いっそまったくバラバラのお題を力技でやっつけちゃう方がまだ気が楽かなぁ。

まぁ、そーゆーのを無理から捻るのも、決して嫌いじゃないんですけど(笑)
もう出来たものが面白い面白くない二の次で(駄目じゃん)なんとかして素直には
繋がないぞ、と。
ところが、捻りに捻ったつもりが結局陳腐な事になっちゃったりして。
やっぱ三題は奥深くて面白いす。

634 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/21 01:53
>>633
陳腐というが十分面白かったよ。
パソコンがネットに繋がっていたらと思うと怖いね。

635 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/21 19:27
>>634
せっかく書き込んだんならageとこうぜ、保守の意味も込めて。

636 :「楽譜」「得点」「20年前」 ◆cBCRASH/NU :02/11/23 03:55
「はい、え、13番の土野倉怪太郎さんでした〜。
 え、得点はあんまり伸びませんでしたけどね、え、でもね、いい歌声をね、え、聴かせて頂きました」
「では、次の方です。エントリーナンバー14番。月丸要一さんです」
(パチパチパチ)
「え、月丸さんはですね、え、歌ではなくてバイオリンでのエントリーですが」
「はいそうです。私にとってバイオリンを弾く事は、歌うことと同じですから」
「では月丸さん、今回演奏される曲目は一体何ですか?」
「はい、実はですね、今から演奏する『コキュートス』という曲は昔私が書き上げた曲なんです」
「何か、曲にまつわるエピソードでもありますか?」
「もう20年前になりますでしょうか。当時音大を出たばかりの私は毎日偉大な音楽家になる事を夢想していたんです。
 そんなある日、私は夢を見たんです。
 目の前に、角を生やして全身毛むくじゃらの男が、バイオリンを弾いている夢です。
 一通り弾き終えると、彼はバイオリンを肩から外してこう言ったんです。
 『一度だけだ。この曲を弾けば、お前は注目を浴びることが出来る。ただ、一度だけだぞ』
 目覚めた私は、夢の中で聞いた曲を、そっくりそのまま譜面に起こしました。
 そして、机の引き出しにしまい、以来今日まで封印し続けたのです」
「はあ……で、何故また今日その曲を演奏することに?」
「実は……私ガンに冒されてまして、既に手遅れに近い状態なんだそうです。
 けど、このまま死んでいくのは口惜しい。死ぬ前に、一度でいいから世間をあっと言わせたい。
 そう思って、今回応募したんです」
「はあ、なるほど……え、では準備整いましたのでね、え、早速演奏してもらいましょう。
 それでは皆さん、え、しばし聴き入ることにしましょう。月丸要一さんで『コキュートス』」

数分後、演奏は終わったが、スタジオの中から拍手が巻き起こることはなく
場内は水を打ったようにシンと静まり返っていた。
その数日後、週刊誌の表紙にはこんな見出しが載っていた。
「死を呼ぶ曲!?素人参加の番組を見た者が、続々と死亡!スタジオ内も死屍累々!」

■「狩人」「筋肉」「丸焼き」でよろしく。


637 :語り部六 ◆501/L6ROKU :02/11/24 07:10
■「狩人」「筋肉」「丸焼き」

筋肉隆々たる狩人が得物
奇しくもその丸焼きを喰らう者は存在しない

638 :語り部六 ◆501/L6ROKU :02/11/24 07:11
・・・ズルかったですかね?

次のお題「涙」「琥珀」「理由」でお願いします。

639 :ルゥ ◆1twshhDf4c :02/11/25 01:31
「涙」「琥珀」「理由」

今日、十二月三十一日は私にとって人生最良の日だ。
隣のベッドでは、琥珀色の瞳の生まれたばかりの坊やが、すやすやと気持ちよさそうに寝息を立てている。
急いで病院に駆けつけてくれた夫のロベルトも、満面の笑みで坊やの顔を覗き込み、「よくがんばったね、咲乃」と優しく私を抱きしめてくれた。
初めて坊やを腕に抱いたとき、私は幸せで一杯になり、目には涙が溢れてきた。
私が嬉し涙を流したのは、前の……私たちのかわいいレディーが駄目になってしまったとき以来だ。
まだ傷が癒えず、虚ろな日々を送っていた私たちを立ち直らせてくれた坊やは、当に救世主だった。
ロベルトがどうしてもはずせない仕事がある、と帰ってしまってからしばらくして、ドアをノックする音が部屋に響いた。
「どうぞ、入ってきて」
ドアがゆっくりと開く。
私は部屋に入ってきた顔の青白い人物を見て、少しぎくりとした。
「おめでとう、咲乃」
その人物は高校時代からの親友の倫子だった。
「さっきロベルトさんにそこで会って、赤ちゃんが今生まれたって聞いたの。本当におめでとう」
「ありがとう……倫子」
親友からのお祝いの言葉は本当にうれしかった。
しかし実を言うと、私は儚げに微笑む倫子が気の毒であり、同時に少し気が引ける思いもあった。
高校時代、私たちは何でも行動をともにしたが、最悪な出来事に関しても、同じ境遇だった。
私の流産の半年後、倫子もまた流産してしまったのだ。


640 :ルゥ ◆1twshhDf4c :02/11/25 01:32
……それ以来、子供の生めない体になってしまったという私との唯一の相違を除いて。
「わぁ、可愛い坊や。ロベルトさんにそっくりね。あっ、でもこの口元は咲乃に似てるかな」
倫子の声で、私は現実に引き戻された。
「ロベルトに似てるでしょう。今は寝てるから分からないだろうけど、琥珀色の瞳が特にそっくりなの」
確かに倫子は気の毒だったが、今は何より坊やが生まれた喜びが一番だった。
「そう……、名前はもう考えたの?」
「まだ検討中。いろいろ迷っちゃって」
私が母親独特の笑みを漏らすと、倫子は一瞬悲しそうな顔をしたが、すぐににこりと微笑み、何か木の植えてある鉢らしいものを私に差し出す。
「そうそう、忘れるところだった。これ、お祝い。いろいろ迷ったんだけどね」
私は倫子の差し出すもの見て、不審そうな顔をしたらしい。
倫子はすぐにそのプレゼントの理由を説明しだした。
「何でこんなイトスギみたいなありふれたような木を送るのって思うでしょう?これ、今日の誕生花なの。他の誕生花に比べてパッとした感じじゃないけど、結構素敵なエピソードが残ってるのよ」
「へぇ……、ありがとう。ところで、花言葉は何なの?」
珍しく倫子は、いつもの様に陰のある弱弱しい微笑ではなく、愉快そうに笑う。
「それはねぇ……、ヒミツ。自分で調べて御覧なさいよ」
「うん。楽しみに取っとくわ」
そのときの私は知る由も無かった。
私との面会の直後、倫子が自殺してしまったことを。
しばらくは、倫子の自殺の知らせは、私の元には届かなかった。
私にその知らせが届いたのは、年始の三が日が過ぎて、すぐのことだった。


641 :ルゥ ◆1twshhDf4c :02/11/25 01:32
年始に縁起がよくないということと、子供を生んだばかりの私の体をいたわったロベルトの判断だったらしい。
私は驚き、とても悲しんだが、倫子が自殺してしまった訳が分からなくも無かった。
もし、私と倫子がまるっきり反対の立場なら、私もそうなっていたかもしれない。
それからしばらくは、可愛い坊やの子育てと倫子が死んでしまった悲しみで、あのイトスギの花言葉を調べることはすっかり忘れてしまっていた。
ある日、坊やをベビーカーに乗せて散歩をしている途中に、本屋の前を通りかかったとき、一つのポスターが目に留まった。
それは「366日の誕生花の本 ただいま好評発売中」と書かれたポスターだった。
私は何かに取り付かれたように、ふらふらと本屋に入った。
外は丁度、示し合わせたように、厚い雲が空を覆い始める。
そして、大粒の雨が降り始めた。
私は迷わず、「366日の誕生花の本」を手にとって、ゆっくりページをめくり始めた。
色とりどりの花……、美しい花言葉……。
ようやく、十二月三十一日「イトスギ」のページにたどり着く。
花言葉は……。
そこで私は我に返った。
慌てて、ベビーカーの方を見ると、そこにはさっきまでいたはずの坊やの姿が無い。
私は、火がついたように書店を飛び出した。
「私の坊や……可愛い坊やはどこ?」
どこを走っていたのかはわからない。
私は、ただ当ても無く坊やを探して方々を彷徨っていた。
気がつくとそこは、倫子の家の前だった。
日ごろから倫子が自慢していた庭のイチョウの木の隣には少し大ぶりのイトスギの鉢がおいてある。
しかし、葉はすっかり、削がれてしまっていた。
本来、美しく杵細かい葉があるはずの場所には、変わりにあるものが刺さっており、一つのオブジェと化していた。
「坊や……、坊や……、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

イトスギの花言葉は……「死」。

642 :ルゥ ◆1twshhDf4c :02/11/25 01:37
な……長くてすみません。
一応、呪いってことで書いたんですけど、何かサスペンスっぽいな……。
次のお題は「アルト」「ティッシュ」「太陽」でお願いします。

643 :「涙」「琥珀」「理由」:02/11/25 02:14
俺はいわゆる引きこもりを7年間続けている。
2ちゃんねるにはよく来るけど、このスレへの書き込みは初めてです。
引きこもった理由は忘れた。
まあ、みんな興味ないだろうしね。
当初は、親父と弟がやっぱり男だし、いろいろ言われてウザかったな。
でも、しょせん親父は実の父親じゃないし、
弟は当時暴走族で、やっぱりろくなもんじゃなかったから聞く耳もたねーって感じ。
今では俺に意見を言う人間なんて誰もいなくなったです。
オフクロはオフクロで泣いてばっかで、俺の召使い状態。
お涙頂戴悲劇のヒロイン気取って、無力で哀れな人間を演じている。
今日、そのオフクロから弟の所に2人目の子供が無事生まれたと聞いた。
病院に行くから昼飯は自分でチンして食べるように、だって。
数年前に出来ちゃった結婚をした弟の相手は、モー娘の石川梨華に似ていた。
もっとも、結婚式を病欠した俺としては数回しか会ったことがないんだけど、
その美人の奥さんと息子のために、
かつては悪の限りを尽くした弟も今は真面目に働いているらしい。
長男の名は「琥珀」。元暴走族だから難しい漢字が好きなのだろう。
この琥珀が俺を異様に怖がる。
てゆーか、俺の部屋を怖がる。
トイレとか、たまに部屋を出ると廊下の向こうに琥珀が立っていて、
俺の方をじぃっと睨んでいたりする。
ある日、弟が部屋の扉をノックした。当然開けたりはしない。
弟は「琥珀が兄貴の部屋に女がいるって言ってんけど」と怒鳴る。
そんなはずはない……

次のお題は「ラーメン」「掛け軸」「ソープランド」でお願いします。

644 :643:02/11/25 02:18
やべえ、ダブった!!ごめんね。
次のお題はルゥさんの「アルト」「ティッシュ」「太陽」で。


645 :「アルト」「ティッシュ」「太陽」:02/11/25 02:55
俺はいわゆる引きこもりを7年間続けている。
甥の琥珀が俺の部屋に女がいる、なんて言うものだから、
家族が部屋に押しかけてきた。
いるわきゃねぇーだろ!!
無視するつもりだったが、そうもいかなくなり、部屋の戸を開けて誤解をといた。
押しかけてきた中に弟の奥さんもいた。やはり、かわいい。
彼女に汚い部屋を見られて正直なところ少し動揺した。
俺はこの女を空想の中で何度も犯している。
そして、その日の夜もまた彼女をオカズにした。
部屋を出て、トイレでティッシュを流した。
そして、きちんとティッシュが流れたことを確認して、部屋に戻ろうとした時だった。
真っ暗な廊下に戸を開けっぱなしの俺の部屋から光が射し込んでいる。
その俺の部屋の中、こたつの向こうに人が立っていた。
制服を着た中学生(!?)の少女。
その右手にはアルト・リコーダーを握っている。
萌え萌えだ。いや、そうじゃない。なんで?
部屋の中のはずの彼女の周りには、
太陽に照らされた草原の風景がぼんやりと映っている。
その時、俺は人を呼ぼうとは考えなかった。
何でも一人で背負いこむ性格だから引きこもっているのだ。
ただ、少女が消えるまで、動けずに立ちすくむことしかできなかった。

義務は果たしたよね。
今度こそ、お次のお題は「ラーメン」「掛け軸」「ソープランド」でお願いします。

646 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/25 04:50
>>639
うぇぇ、なんか怖げな雰囲気が漂いまくりですな。
怖いというか、破滅の影が見えるというか
「志村後ろー!」といいたくなるような。
イトスギ…そんな不吉な花言葉のものまで
誕生花になってしまっているのですね。

>>643
書けるときでいいから、この兄ちゃんの連載路線をこっそり期待。
文の砕け方が好みだ。
しかし「琥珀」という名前を子供に付けたということで、
浮かびあがる弟のイメージ像は凄まじいな(笑)

647 :646:02/11/25 04:58
>>636
生放送だったんか!
しかしその前の振り子とパソコンの話といい、テレビと呪われた曲といい
文明の利器ってオカルト的なものにガード弱いのかもね。
もしくは無茶苦茶相性がいいか。
コキュートスって聞いた人が発狂しちゃうヤツ?

>>637
怖そうな雰囲気なんだけど、短くて私にはよくわかんなかった。残念。
比喩なのか?なんなのか?
ここは1つ、狩人は人間ですか?(笑)
(すんませんたまにお世話になってるのが嬉しくて)

648 :83:02/11/25 07:01
あ。
「涙」「琥珀」「理由」、さらっと書いて最後の一行がどうしても決まらなくて(まぁ、
そこだけが決まってないという訳でもない)悩んでたらふたつもっ(笑)
しくったなぁ。
まぁ、折角だから、晒すかなぁ。

「涙」「琥珀」「理由」


「ねぇねぇ、見て。こんなの買っちゃった」
「あ、虫入り琥珀…」
「ジュラシックパーク見た時から欲しかったんだよねー。思ったより安かったから衝動
買い〜」
「これ…」
「ど、どうしたの?突然泣き出したりして」
「やっと、やっと、見つけた…」
「え?」
彼女は琥珀をぎゅっと抱き締めたかと思うと、煙のように消えた。
しばらく呆然としていたけれど、琥珀の方は消えていない事に気づいた。
見ると、中の名も知らない虫の目のところに気泡らしきものが出来ていた。さっきまで
はなかった…と思う。確信はないけれども。
丁度それはその虫の涙のように見えた。
理由がわかったような、わからないような。
いつの間にか泣いていた。

649 :83:02/11/25 07:33
そんで612以降の感想(1/2)

>>612
「殺してんのかよっ」と思わずツッコミ(笑)
幽霊は、実在(?)してるのか、「私」の妄想なのか。
後者だとすると、はたから見るといきなし数珠持って庭の方に叫ぶ相当サイコな人だ。

>>616
謎だー(笑)
何故弁当の中身が空だったのかは永遠のミステリーなんでしょうか?

>>636
えーと、なんか、実際の番組のパロディです?
司会者の喋りに記憶があるよなないよな…。
夢の男は、悪魔なのかパン神なのか。
その番組の録音なりがあるのかが気懸かり。

>>637
シンプル過ぎ(笑)
その路線だと、和歌っぽく(狂歌?)まとめると面白いかと素人考え。

>>639-641
ああ、確かにサスペンスっぽいですね。
倫子の自殺と赤ん坊の死との間に時間がある事からやっぱり呪いだとわかりますが。
呪いだという暗示というか隠喩をくどくならない程度にもう少し混ぜると良かったの
かも(ただ、今でも良い感じ出してるんで、それは蛇足かな、という気も)
ロベルトという名前からはどうしてもキャプ翼のあの人が…(笑)


650 :83:02/11/25 07:33
612以降の感想(2/2)

>>643
良い雰囲気出てます。
ただ、ちと落ちがシンプルかなぁ、という気もしますが。
まぁ、雰囲気勝ちでおっけーかと。

>>645
(事情が事情だけに)ちょいと書き急ぎで文荒れてるかなぁ、と。
ただ、こっちは落ちの余韻が非常に良い感じ。

646さん言うようにもし今後シリーズ化するのなら、個人的には、弟が「そりゃ俺も昔は
馬鹿やってたけどさ」みたいに主人公の神経を削るトークをしてくれると嬉しいかなぁ。

651 :83:02/11/25 07:42
遅レスなど。

>>622
そうかもねー(笑)
最近死ぬ程寒いけど、その分星が奇麗なのは世の中良く出来てるかも。

>>623
あー、その話は当時もかなり評判になりましたねぇ。
実にこういや〜な不思議ーな雰囲気が確かに凄い。

連続レスすみません。
起きて新着チェックしたら(最近的に)沢山書き込みあったので、ちとはしゃぎ気味(笑)
現在のお題は「ラーメン」「掛け軸」「ソープランド」となっております。

652 :「ラーメン」「掛け軸」「ソープランド」1/2:02/11/25 17:34
男ののオヤジは修理に出していた掛け軸を受け取った帰りに殺された。
掛け軸は倒れた親父のそばには見当たらず、
物取りの犯行という事になった。
掛け軸自体、そんなに高価なものではなかったが、今にも消え入りそうな
美しい女の見返る姿を男はぼんやり覚えている。

当時小学生だった男も今ではサラリーマンになってそれなりの稼ぎがあり、
給料日にはソープランドに行っちゃったりなんかするのだが
ソープの帰りにラーメン屋に寄った時にそれを見つけた。
隣の席の小汚いじじいが掛け軸を持っていたのだ。
親父を殺した犯人はまだ見つかっていない。
人のいる所で騒ぎ建てるのは良くない。
男はじじいの後をつけることにしたが、じじいが人気のないほうに行くにつれ
どうしようもない憎悪が溢れてきてしまい我慢できずに
そばに落ちていた大き目の石で殴りかかった…!


653 :「ラーメン」「掛け軸」「ソープランド」2/2:02/11/25 17:35

「…結局、そのお爺さんも掛け軸を買ったばかりの
何にも関係ない人だったんですけどね。
ええ、持ち主の血を吸わずにはおられない、
そういういわくつきの掛け軸なんて言われてまして。
そのお爺さんで丁度99人目だったんですがね。
絵が生き血を吸う、そんなことあるわけがない。
どうです話の種にお1つ」
この店主は私が信じない人間だと思って
いわくを話すことによって購買意欲をそそるつもりのようだ。
「いや、断るよ」
普段なら私も面白いとばかりに買うのだが、この見返る女の顔、口から滴る血
どれも生きてる以上にイキイキとしており、
なぜだか、手元に置くには遊びが過ぎるように思えた。
見せを出るときに艶っぽい女の声で「後一人なのに」
惜しいことをしたかなぁ。

次は「黄薔薇」「自転車」「笑顔」で

654 :コワヒィ ◆CHwaratayo :02/11/25 21:24
セミの鳴き声。風鈴の音。照り付ける太陽。続く長い坂道
気だるい夏の光を感じながら、私は友人の家へ向かい自転車を押していました。
あと少しで家に着くな」

655 :「黄薔薇」「自転車」「笑顔」1/2:02/11/25 22:03
書き途中で「書き込む」を押しちゃいました(汗
続き書きますね・・・

セミの鳴き声。風鈴の音。照り付ける太陽。続く長い坂道
気だるい夏の光を感じながら、私は友人の家へ向かい自転車を押していました。
少し気分が悪かったので急ごうと早足で坂道を進むとふと脇にある電柱にある物が置いてありました。
黄色い薔薇。ひまわりのような黄色い薔薇。
恐らく意味的には交通事故にでも会った人への弔いの花でしょう。
絵的にはおかしい図ではありません。しかし、私の心に何かが引っかかるのです・・・。
「浩也!!」不意に誰かが叫びました。
後ろを振り向くと黄色い薔薇を持った若い女性が笑顔で私を見ていました。
当然私の名前は浩也ではありません。恐らく勘違いでしょう。私がその事を伝えようとした時。
「浩也、やっぱり生きていたのね!そうよ・・貴方が死ぬはず無いわ・・・」
女性はそう言いつつ私に近づいてきました。私は一歩も動けません。
「さぁ、浩也!帰りましょう!?私たちの家へ・・・」
腕を掴まれました。女性は不気味な笑顔でこちらを見ています。
しかしソレよりも怖かったのは、彼女は頭から血を流していたのです。そして私は叫びました。

「お、おい!。なんだか知らないけど俺は浩也なんて名前じゃない!!
人違いもいいかげんにしてくれ!手を離してくれよ!」
そう言って手を無理やり振り解き、自転車で逃げました。
20mほど走り後ろを振り向くと、彼女はすでにいませんでした。
きっとからかわれてたのだろう、と思うことにしました。思いたかったのです。


656 :「黄薔薇」「自転車」「笑顔」2/2:02/11/25 22:04
その後友人にこの体験を話すと、友人は噂話を話すようにこう言いました。
「10年ほど前、あそこで自転車と自動車の衝突事故があったんだよ。
それで自動車は無傷だったんだけど自転車に乗ってた恋人同士、俺達ぐらいの年齢だったと思う。
ともかく前に乗ってた男は即死。後ろの女は一命を取り留め入院生活。それから1年経って
女がやっと退院したんだ。でもねその女、黄色い薔薇を事故現場に供えてそのまんまそこで自殺。
たしか道路に飛び出して車に跳ねられたんだよ、ほぼ即死、二回もおんなじことすんなよなぁ?。
で、ともかくお前が見たって言ったのはその女の霊だったんじゃないのか?」
友人の話が終わると沈黙が続きました。セミの鳴き声はうるさいぐらいに続いています。

私には良くわからない、彼女が浩也さんを見つけて何がしたかったのか。何処に帰りたかったのか。
恐らくソレが解る頃には夏が過ぎるでしょう。そして私はこの出来事を一夏の陽炎のせいにしてしまう。
ただ、1つだけ解る事は、恋人を追って自殺した彼女は今も浩也さんを探して歩きつづけているという事だけです。

>>654のスレ汚しスマソ

次は「クッキー」「ウォークマン」「車輪」でお願いします


657 :「クッキー」「ウォークマン」「車輪」 ◆cBCRASH/NU :02/11/25 23:14
まったくお前等は……電車に乗るときのマナーくらい知らねぇのかよ。
そこのMDウォークマン聴いてる大学生風の男。
音漏れてんだよ、ヘッドフォンから。音下げるか、じゃなきゃ聴くの止めろ。耳障りだ。
それと、クッキーボリボリ食いながら雑談してる女子高生たち。
はっきり言って、うるさい。周りに迷惑だよ。
ついでに、ボロボロこぼしてんじゃねぇよ。電車のマナー以前の問題だぞそれ。
注意してやりたい。でも、出来ないんだなぁこれが。
何てったって、俺今身体が無い状態だからさ。
俺の身体は、ついさっき電車の車輪に巻きこまれてバラバラになっちまったからな。
……おい、運転手。居眠りしながら運転してんじゃねぇ。
停まるはずの駅、たった今通過しちまったぞ。お前も勤務態度改めろよな。
せめて俺を轢いた事ぐらい気付けよ。

■「灯台」「モットー」「暮らし」でよろしく。



658 :ぼっこし屋 ◆cBCRASH/NU :02/11/25 23:22
>>646
>コキュートスって聞いた人が発狂しちゃうヤツ?
いやいや、「コキュートス」は適当につけた曲名だったりして。

>>83
パン神か……確かに近いイメージは、頭の中に描いてたかも。二本足だけどね。
それと、なんかの番組のパロディではないっす。
どっかで聴いたことあるような口調?気のせいですよ気のせい……。


659 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/26 00:10
>>654
いいトリプをお持ちだ

660 :646:02/11/26 03:31
>>648
琥珀と言っても三者三様色々ありますね。
琥珀といえば自分はウィスキーしか浮かばんかった。
琥珀と気泡のイメージが、綺麗です。

>>655
後追いまでしたのに会えないなんて哀れですな。
相手がこの世にいない以上彷徨いっぱなしなんでしょうね。
ちょと悲しい。

>>657
随分爽やかで(笑)いい奴だし。
恨みつらみもでないほどあっという間だったのですねぇ。

>>658
あ、あの曲ではなかったのですね。
私もうろ覚えなので…。


661 :83:02/11/26 06:14
「灯台」「モットー」「暮らし」

今日も灯台が海を照らしている。
ここで暮らし始めて、もう二年くらいになる。
昨日はパットが息子を連れて来た。
ちっとも俺にも彼女にも似ていない。
そんなものなのかも知れない。
今日はリズのところに行こう。
「いい男は沢山の女と寝なきゃいけない」これが俺のモットーだ。
家から出て、すいとひと掻きして灯台の光で輝く海面の方に上がる。
リズとの情交を考えて、歓喜でえらがひくついた。


気まぐれにクトゥルフ風味。
次のお題は「喧嘩」「火事」「蕎麦」の江戸っ子三点セット(適当)でお願いします。

662 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/27 00:02
な、なんか急に活気が出てきたぞこのスレ!

663 :伊勢崎:02/11/27 00:08
火事と喧嘩は江戸の華!
どいたどいたどいたどいた!!
蕎麦も江戸の粋♪

664 :伊勢崎:02/11/27 00:10
「死ね」っていう?個人的には1の最初の文章が
最高だと思うのだが

次のお題

「パラソル」「えこひいき」「秋葉原」


665 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/27 00:18
>>663
怪談書こうよ……

666 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/27 00:35
オカ板的666GET

667 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/27 01:45
はじめましてだ、ゴルァ。
ここって簡素のスレあるの?
それとも、作品と簡素のミックススレなの?
メールでいいから教えれくらはい。

668 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/27 02:43
過去スレ見ろ!…はっ!

感想スレは多分なかったと思うよ
だからウカウカしてると感想書き込む隙がないぜ

>>664
氏ねとかいう。

その繰り返し。

私も1の文章好きじゃ。

669 :夏厨:02/11/28 05:57
■「パラソル」「えこひいき」「秋葉原」■

あれは一昨年の夏のことです。
修学旅行で沖縄に行った僕たちは当初からの計画通り、自由時間を海辺で
すごすことにしました。僕たちの班は、僕を含めた仲の良い5人と、もう
ひとり成績優秀なSの6人構成でした。Sは友達も少なく、半端になって
しまって僕たちの班にくじ引きで回ってきたのです。海でひとしきり遊ん
だ後、一人ビーチパラソルの下で本を読んでいるSを友達がからかいはじ
めました。
「お前休みっていえば秋葉原行ってんだってな」
Sは不愉快そうに無言で本に目を向けています。
「スケベなゲームとかやっぱ買ってんの?」
Sは無言でした。
「なんだよこいつ」
Fが急に怒り出して(キレるというやつです)、
「おい、こいつ砂に埋めちまおうぜ」
と言い出しました。
(続く)

670 :夏厨:02/11/28 06:01
(続き)
普段から成績優秀なため何かと先生たちにえこひいきされていたSです。
みんなも悪乗りして暴れるSを押さえつけて、顔だけ残して砂に埋めてし
まいました。Sは無言で僕らをにらみつけ、体をよじって抜け出そうとし
ますが、相当に重いらしく砂はかすかにこぼれるばかりでびくともしません。
「顔だけ日焼けするのもかわいそうだな」
Fがニヤニヤしながらそう言い、パラソルを横倒しにしてSの顔を隠して
しまいました。そうして、僕たちはまた海へ行き、遊び始めました。
しばらくしたあと、別の班の友達たちがやってきました。彼らの先頭にたっ
て走ってくるKは手にパラソルをもっていました。Kは走りながらパラソル
を持ちかえると、「さあブブカ選手世界記録へ挑戦です!」と叫んで思い切り
パラソルを砂浜に突き立てました。そう、僕たちが埋めたSの真上でした。
・・・Sは僕たちが海で遊んでいる間に行方不明になったことになりました。
そのことを聞いたときのSの両親の顔が今でも忘れられません。この場を借り
てS並びにSのご両親に謝罪したいと思い、書き込みました。

B県立G高校 2000年度卒業生より


次は「スリッパ」「遮断機」「コインロッカー」でお願いします。

671 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/29 05:06
お、久しぶりの1さんだ!
そこまで割りと細かく書いてあるのに
突き立った瞬間の細かい描写がないから
音とか叫び想像しちゃったよ。コワー。
細かく書かれるよりも途中で突き放されるほうが想像するものか。

しかし、こういうとこに書き込むときって(多分2chのようなところだよね?)
謝罪より吐き出したいからだと思う。

あげとくぜ。

672 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/11/29 05:10
道楽蟹さんはお元気かな?といってみるテスト
不思議な話も結構好きなので。
丘から写真を撮る話がよかった。


673 :道楽蟹 ◆QZPU71PwSQ :02/11/29 07:30
>>672
元気なのですが、
ただいま卒論真最中でして。(;´Д`)

674 :83:02/11/30 23:59
「スリッパ」「遮断機」「コインロッカー」

カーンカーンカーンカーン…
遮断機が下りていく。僕は特に急いでもないけれど、ダッシュで走り抜ける事にした。
反対側から渡って来ていたサラリーマン風の男とすれ違う瞬間、コートの裾に違和感
が。
えっ、と走りながら裾のポケットに手をやる。そこにはなにも入れていなかった筈なの
に、なにかちいさな、固いものが入っている。
踏切を渡り終えて、振り向く。
男は踏切のど真ん中に立ち止まって、こちらを見ていた。
その腕や脚があり得ない曲がり方をしているのに気づいた。
電車が少しもスピードを緩めず走り過ぎる。その後にはもう誰も、なにもいない。
もう一度ポケットに手をやる。そしてそのなにかを取り出す。鍵…どこかのコインロッ
カーの鍵。

視界の隅をなにかがちらちらする。そちらを見てもなにもない。
気味が悪いので、そのちらちらするものから逃げるように道を選ぶ。しかし、視界の
ちらちらは消えない。
いつの間にか駅の裏側のコインロッカーが並ぶ人気のないところに来ていた。その
前には女がいる。
その顔は青黒く変色して白目を剥き、涙と洟と涎が垂れている。
スリッパを履いている事に気づき、視線を上げると顔はなく、視線を下げると足もない。
女は消えた。

コートのポケットから鍵を出す。同じ番号のロッカーにその鍵を挿して回す…カチャッ
…開いた。
中には、ただ一枚の写真。遊園地を背景に幸せそうな一家の写真。
踏切の男。腕や脚は自然な角度。
さっきの女。ごく普通の顔。パンプスを履いている。
そして、ちいさな子供。幼い頃の僕とそっくりの。

675 :83:02/12/01 00:02
思いつきで書き始めると、なにやら在り来たりな様に。
推敲でえらい苦労した割にゃ、まとまり悪いし。
もうちょっと考えてから書くべきだったか。

次のお題は「米」「ターンテーブル」「ポンプ」でお願いします。

676 :「米」「ターンテーブル」「ポンプ」:02/12/01 02:50
今日も日没とともに作業を追え、顔を洗うためにくみ出しポンプに向かう。
東京でターンテーブル回してちょっとは名も知られていたが
親父が倒れてからは田舎に戻って米を作ってる。
流石にこの田舎では刺激にかけるが、充実感に満ちており、
都会に居たあの頃に戻りたいとは思わない。

思えばあの頃は少しばかりの人気に溺れ増長してた。
付き合ってた女はいたが それでも女は抱き放題だったし
好き勝手やっていた。
あいつ俺の浮気を止めるためか、子供が出来たなんて言い出して
それがうざくて、捨てるようにして別れたんだっけ。
丁度その頃親父が倒れて田舎に戻ってそれ以来音信不通…。
そういえば、あの時なんで俺は子供が出来てないなん
て思い込んでたんだろうか?
やはり俺だけはへまをしないという思い上がりか。
本当に子供はいなかったんだろうか。
もし本当にいたとして、それからどうしたんだろう。
そろそろ生まれて…?

考え事をしながら水汲みポンプを押す。
なにかが引っかかっているらしく押し切れない。
普段だったら壊れてしまうと困るのできちんとみるのだが、
考え事をしていて虚ろな俺は押し切れるまで何度も力を加える。

鈍い音とともにレバーは押し切れ、
水とともにでてくるちいさなちいさな指。


677 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/01 17:56
おりょ。
676さん、次のお題書いてねー。

678 :676:02/12/01 19:49
おお、すまん。
なにか忘れていると思いつつも寝ちゃったよ。

次のお題は
「飛行機」「うどん」「ジャズ」でお願いします。

679 :「飛行機」「うどん」「ジャズ」:02/12/02 01:40
あの夏、沖縄行きのフェリーに乗った。
港に降り立つと、黒いような青空が強烈な陽射しを陸と海とに放っている。
そいつがすべての色という色を極彩色に染め上げている。
猛烈に暑い。愛車(バイク)を走らせても熱風を浴びているようだ。
沖縄は外国の匂いがする。
だからバイクもアメリカンが似合う。
それもところどころメッキが剥がれた使い込んだヤツがいい。
風に波打つさとうきび畑でメットを脱ぐ。
自分とバイクの影が異様に黒い。
煙草に火をつけると、超低空で米軍の飛行機がノイズを叩きつけるようにして通り過ぎた。
那覇の郊外、二方が開け放たれた民家風の食堂で琉球ソバを食べた。
これは内地のうどんともそばともラーメンとも違う代物で、
しいて言うなら台湾ラーメンから香草を抜いて豚肉を入れたものに近い。
店のオバちゃんに今夜の宿の話を聞いた。
「あそこに泊るのか? もっとイイとこあるさぁ」オバちゃんは優しく親切だった。

680 :「飛行機」「うどん」「ジャズ」:02/12/02 01:56
父は沖縄を捨てた人間だった。
第二次大戦後、沖縄はアメリカになり、そして日本に戻された。
しかし、今でも真っ白な入道雲はアメリカンサイズだし、
美しい海も日本離れしている。
今夜の宿と決めていた「岬荘」という古い民宿でチェックインを済ます。
実際は岬よりビーチに近いのだが、
沖縄にはこのような安直なネーミングの宿が多いようだ。
夜まで時間があったので、さびれたその町で開いているバーを探した。
店の前にバイクを停め、中に入るとジャズがかかっている。
とりあえずビールを頼む。冷えたビールで行き返り、
店内を観察すると、壁の色が青で窓枠にアメリカの酒が並んでいた。
内地より遅い夕暮れ、宿に戻った。
酒の力でシャワーを浴びる間もなく、すぐに眠ってしまった。

681 :「飛行機」「うどん」「ジャズ」:02/12/02 02:18
夜中に一度起きてシャワーを浴び、またビールを飲んで寝た。
そして2時半頃、外の騒がしさに目を覚ました。
廊下の方ではない。雨戸の外、庭の方だ。
「本当に来たか」と思った。
この民宿は古い民家をそのまま使っている平屋立ての作りで、
シーズン中にのみ使われる。宿の人間がいるのは少し離れた新館だった。
外は暴風雨に備えた背の高い石垣で囲まれている。
数十人という人間がその石垣の内と外にあふれ、何やら騒ぐ声がする。
ドンドンと雨戸を叩く音もする。
部屋の柱や壁のあちこちからピシリと何かが裂けるような音がする。
「今、雨戸を開けたら、俺はタイムスリップできるのではないか!?」
近くで立て続けにドーン、ドーンと爆発音がした。振動で屋敷が揺れる。
女の人の悲鳴が聞こえる。子供の泣き声が聞こえる。
この宿の話を聞いたのは、ネットのオカルト板でのことだった。
夏のある期間に泊まると戦争体験ができる、と書いてあった。







682 :「飛行機」「うどん」「ジャズ」:02/12/02 02:35
俺はその話が真実か、悪質な冗談かを確かめるため、
そして、真実なら雨戸を、その扉を開けるためにここに来た。そのはずだった。
でも、結局は布団をかぶってその地獄が去るのを待つことしかできなかった。
そうなのだ。
あの時、雨戸を開けても誰もいなかったに違いない。
しかし、たとえ誰かがいて、アチラの世界に行けたとしても、
戦争は地獄でしかないのだ。

翌朝、宿を出てバイクに荷物を載せる際、
シートの上に季節はずれの桜の花びらが1枚乗っかっていた。
ふと、死んだ父のことを思い出していた。

長くなってごめんなさい。
次のお題は「タクシー」「こたつ」「クリスマス」で。

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